興味がないことに付き合わされることほど、時間がもったいないと感じることってありませんよね。親しい人もいないのに参加させられる会社の飲み会や、友達に懇願されて数合わせとして参加する合コン。こういった類のイベントって、本当につまらないものですよね。
そしてしばしば、交際相手と二人きりでデートをしているにも関わらず、「ああ、帰りたい」と思えてしまうシチュエーションというものもあります。
例えば、彼氏の趣味であるスポーツ観戦に全然興味もないし選手の名前も誰一人分からないのに連れて行かれたり。あるいは彼氏が観たい映画に、無理矢理付き合わされたり。
もちろん男性側にも同じように興味がないからさっさと帰りたいと思ってしまうデートというものがあります。
その王道とも言うべきものが、ウィンドウショッピングです。
これはもう、男女の考え方の違いあるあるになってしまう話なのですが、買い物に出たっきりいくら待っても帰ってこない女性っています。当の女性本人は必要な買い物をしていただけで、別に寄り道をしていたわけでも、油を売っていたわけでもないのですが、やっぱり男性の考える買い物の所要時間より、2倍も3倍もかかることってよくあるんですよね。
というのも、男性が考える買い物像って最初から買うべき物が頭の中で決まっていて、それ以外のものを買う余地もないのです。だからさっさと出かけて、さっさと買って、さっさと帰るという一連のアクションが非常にすばやく終わってしまいます。
時たま一緒に買い物に行って、必要なものをカゴに入れて「じゃ、お会計しようか」と言うと、「あ、ちょっと待って」とその辺の売り場をウロウロした挙句、結局何も買わない女性ってのがいます。これ結構イヤなんですよね。
男性は「さっきの時間なんだったんだ! 今の無駄な時間あったらもう会計済んだだろ!」と確実に心の中でイライラしてます。男性ってそういうもんです。
それが良い悪いという話ではなく、男女の買い物感の違いとして一番顕著なのがこれだと思うんですよね。男性は目的の商品を買う以外の動きを、無駄と考えてイライラしてしまうところがあるんです。
「買い物は目的があるからするもの」
そう考える男性にとって、ほとんど理解できないのがウィンドウショッピングです。
何故買う物も決めていないのに出かけるのか。そもそも買わないなんてどういうことか。この辺りが全く理解できていないんです。
少なくとも、筆者の周囲にはウィンドウショッピングが好きな男性なんて一人もいません。彼女に付き合わされてウィンドウショッピングに行く手前、自分も興味がありそうな演技こそしますが、実際には「なんで買い物もしないのに売り場に行くんだよ、めんどくせえ」としか思っていなかったりします。
「ウィンドウショッピングなんて、買い物じゃないじゃん。じゃあ行きたくない」と考えるのが、男性の本音です。
このコラムを読んでいる方の中には「嘘だ~、彼氏はウィンドウショッピング大好きだよ」と思っちゃってる方もいるかもしれませんが、それはただ単に相手があなたに嫌われたくないから合わせてるだけですね。
そもそも人って、興味がないことに付き合わされることほど苦痛を感じることはありません。
女性の考える理想のデートには、ウィンドウショッピングが含まれることもあるのかもしれませんが、男性は決してそんなデートを理想には掲げません。だって興味がないんですもの。
最近では彼女のたっての希望で、全く興味がないデートに付き合わされる男性も増えているようです。
ウィンドウショッピングに限らず、インスタ映えする料理が出てくる飲食店なんかにカップルで訪れて、運ばれた料理を食べる前に彼女がスマホでパシャパシャ何枚も撮影し、その画像を加工してインスタにアップするまでの一連の流れを、白目をむいて眺めている彼氏を今年だけで三十人は見ました。
男性と女性って、所詮は習性も嗜好も違うことが多いので、お互いが100%満足できるデートなんてなかなかありません。少なくともウィンドウショッピングで満足できるような男性は、いないと思っておくべきです。
彼女が楽しそうにショーウィンドウを眺めている背中を、やはり白目をむいて眺めているのが、この手のデートに出向いている男性のよく見る姿です。
極論になってしまいますがこの際書いておきますと、ウィンドウショッピングって、デートでしなきゃいけませんか?
恋愛経験豊富な女性の中には、男性がウィンドウショッピングに毛ほども興味がないことをよく知っているから、絶対に誘わないという方がいます。筆者もそれがいいと感じます。
わざわざウィンドウウショッピングの良さを分からない男性を連れて行っても、お互いが嫌な気分になるかもしれません。
ウィンドウショッピングをしたいなら、別にデートでやらなくてもいいだろうに……と思ってしまうのが、男性の本音です。
買わない“買い物”って、やっぱり男性には抵抗があるんです。
Written by 松本 ミゾレ