2030年には男性の約3割が、女性の約2割が生涯独身であると予測されています。国がこういう調査結果を発表しています。
「ということは、わたしは生涯独身かも」と感じる人もいるでしょう。反対に、「女性の2割が生涯独身ということは、8割は結婚しているってことだから、きっとわたしは結婚できる」こんな希望を抱く人もいるかもしれません。
しかしどうであれ、「わたしは生涯独身かもしれない」と覚悟を決めたほうが、きっといい結果になるでしょう。
生涯独身かどうかを決めるのって、きっと神様です。
よくお坊さんが「人は使命をもってこの世に生まれてきた」と言いますよね? お葬式や法要のあとで、お茶をすすりながらこういう説法をするお坊さんを、おそらく多くの人は知っていると思います。
お坊さんの話を、頭から信じて述べるなら、結婚して子どもを産むという使命を与えられている人もいれば、生涯独身で、なんらかの仕事にまい進することを運命づけられている人もいる、ということです。
自分がどういう使命を預かって、この世に生かされているのか、というのは、ある程度長く生きてこないと見えないかもしれません。
若くして音楽やスポーツなどの才能が花開けば、「わたしはなんらかの才能を発揮するのが使命だ」と感じるかもしれませんが、おそらく話はそう簡単ではありません。
たとえば20代で大活躍したスポーツ選手が30代で引退して弁当屋を始めるケースがあります。今のテレビ番組はある意味ではよくできているので、「スター選手のその後」とか「わたしが人生をしくじったわけ」なんかを紹介していますよね。
才能が開花してチヤホヤされたあとに、本当の使命が見つかることもある、という、少々シビアな人生の一面を、テレビは丁寧にドラマ仕立てで見せてくれます
しかしどうであれ、自分に与えられた使命って、それなりに努力したあとでないと、見えてこないのでしょう。
たとえば結婚に関していえば、「わたしは生涯独身かもしれない、まぁそれはそれで仕方ない」と、腹をくくったほうが、モテやすいと思います。つまり「結婚したいような、したくないような」という感じで、中途半端に暮らしていても、きっといいパートナーなんて見つからないということです。結婚できない(結婚しない)、と決めたら、おそらく人は、瞬間であれ悲壮な表情になります。表情に悲壮感が漂わない人であっても、「結婚しないのであれば、キャリアに生きよう」と決心して、必死になって仕事をすることもあるでしょう。
このような悲壮感とか必死さが、いいパートナーを呼び寄せることがある、というのは、誰でも少しオトナになれば気づくことでしょう。
だから、「わたしは生涯独身かもしれない、まぁそれはそれで仕方ない」と、腹をくくったほうが、モテやすいのです。
腹をくくったところで、女性は10人いたら8人は結婚していくらしいので、そこまで悲壮な話ということもないでしょう。
ただ、結婚に限らずものごとなんでも、中途半端な姿勢で臨むより、必死になったほうが協力者が現れやすい、ということです。
だから、どうしても結婚したい人は、「なんとしても結婚してやる」と腹をくくるか、「なんとしても生涯独身で生きる覚悟をもつ」か、いずれかに腹をくくったほうがいいです。
どちらで腹をくくってもきっと、結論は同じでしょう。その人がもって生まれた使命って、神様にしかわからないわけですし、神様が決めた使命のとおりに「生かされている」のがわたしたちだから。
Written by ひとみしょう