多くの人が結婚にはお金がかかると聞いたことがあるでしょう。結婚したい! と思ってもお金の問題に直面する方も多いのではないでしょうか。
この記事では結婚資金の貯金の仕方や結婚資金の用途6つ、貯金以外の収入をご紹介します。結婚資金が気になる方はぜひ読んでみてください。
1. 結婚ではお金の問題に直面する?
愛する人と一生一緒にいたい、この人結婚したいと考えたときに直面するのがお金の問題です。愛や思いやりは大切ですが、長い人生の中でいつ思わぬことが起こるかわかりません。そんな時に貯金などの備えがあれば安心ですよね。
結婚相手と自分の収入がいくらあるのか、貯金がいくらあるのか、隠すことなくお互いに公開することで結婚資金やその後の生活を思い描くことができます。
2. 結婚にはどれくらいの貯金が必要?
自分の貯金ももちろんのことですが、まず先立つものがなければ平穏な生活は営めません。ひたすら愛を追求するのにも憧れるけど、やっぱりちゃんと貯金もある人と結ばれたいというのが本音です。
価値観は人それぞれ、人生何が起こるかわからないから結婚には1500万円くらい貯金が必要という人から、結婚式をせず250万円ほど溜まれば後は結婚後の生活で貯めるという人もいます。結婚相手と一緒に何年後までにいくら貯める、と目標額を決めて貯金していきましょう。
3. 結婚に向けた貯金の仕方3選
結婚に向けた貯金におすすめなのが、「定期預金口座を作る」「日々節約する」「ボーナスには手を付けない」の3つです。
欲しいものがあるとついお金を使ってしまう、日々の生活にいくら使っているのかわからない、ボーナスが入るとご褒美に高額なものを買ってしまうなど、自分や結婚相手それぞれの支出を見直すことで結婚に向けた貯金につながりますよ。
結婚に向けた貯金の仕方1:定期預金口座を作る
定期預金とは、口座に預け入れをしてから一定期間引き出せない預金のことで、1年後、2年後、と引き出せるまでの期間を自分で設定できます。その中には積み立て定期預金という、毎月決まった日に決まった金額が普通預金口座から自動で積み立てられるシステムもあり、やりくりしながら節約してもなぜかお金が残らない人や、計算が苦手な人にもおすすめです。
金融機関によって条件が違うので、自分の条件に合った定期預金口座を作ってみましょう!
結婚に向けた貯金の仕方2:日々節約する
日々節約する、と言われると食費を切り詰めた生活が思い浮かんでしまうかもしれません。でも、「私には無理かも」なんて思って実行しないのはもったいないですよ!
日々の節約には電気のオンオフをこまめにする、エアコンの設定温度を見直すなどの細かいものから、思い切って出費は月いくらまでと決めたり、外食や休日に使っている出費を見直して「これは使いすぎたかな」という出費を意識して減らしていけば少しの節約でも年間で考えれば大きな節約になります。塵も積もれば山となる、の気持ちで日々節約していきましょう。
結婚に向けた貯金の仕方3:ボーナスには手をつけない
結婚に向けた貯金をするときに、ボーナスをそのまま貯金すれば、一気に目標額に近づくでしょう。ボーナスをもらうと貯金も一気に増えて気分が上がりますよね。「頑張ったご褒美に欲しかったあれ、買っちゃおう!」とボーナスを使う人も多いはずです。
自分のボーナスで欲しいものを買うのは悪いことではありませんが、目標額を早く貯めて早く結婚したい人はボーナスに手を付けないのもひとつの選択です。
4. 結婚資金の主な用途6つ
結婚のための貯金、結婚資金の主な用途は「婚約指輪・結婚指輪」「両家の顔合わせ」「結納金」「結婚式・披露宴」「新婚旅行」「新居費用」の6つです。最近では結婚指輪だけ、結婚式や披露宴をしない地味婚もあり費用もさまざまです。
貯金の目標額を決めるときにこの6つの用途で必要額を決めれば、いざとなったらお金が足りない! なんてことは避けられますね。
結婚資金の主な用途1:婚約・結婚指輪
婚約指輪と結婚指輪は、一生のものなので好きなメーカーやこだわりの逸品を購入する人が多いでしょう。
婚約指輪の費用は二十代前半で10万円~40万円、三十代では20万円~50万円ほど、結婚指輪は世代関係なく2人分で25万円前後が近年の平均です。中には100万円以上や1000万円以上の指輪を贈る人もいて、以前は婚約指輪は給料3か月分、なんて言われていましたが平均では1.5か月分が現実的な金額のようですね。
結婚資金の主な用途2:両親の顔合わせ
両家の顔合わせは、これから結婚する二人の家族が揃って食事会などをして、親睦を深める意味合いがあります。
レストランや料亭の個室でコース料理や懐石を食べながら行う場合が多く、新郎新婦とそれぞれの両親を合わせて6人の顔合わせでは、3~6万円の予算を考えておくといいでしょう。「顔合わせプラン」を用意しているお店もあるので上手に利用して両家の親睦を深めましょう。
結婚資金の主な用途3:結納金
結納には結納金や婚約記念品、結納の後の食事会など費用がかかりますが1番悩むのが結納金の金額ではないでしょうか。結納金はキリのよい100万円や奇数の50万円、末広がりで縁起の良い80万円など、50万円~100万円が一般的です。
関東式では結納返しの「半返し」がありますが、関西式では結納返しをしない、1割返すなど地域によって慣習が異なるので、両家でよく話し合って決めましょう。
結婚資金の主な用途4:結婚式・披露宴
結婚式や披露宴はその規模によってかかる費用が大きくかわってきます。仲間内でこぢんまりとした式を挙げるなら数十万円で済むかもしれませんが、結婚式場で披露宴までするとなると最低でも200万円、式の内容によっては300万円を軽く超えてしまうケースも珍しくありません。
結婚資金の中で1番の出費になるため、貯金を使い果たしてしまわないよう気を付けましょう。
結婚資金の主な用途5:新婚旅行
新婚旅行に出かけるなら、そのための費用も必要です。国内に2、3泊なら費用も抑えられますが、人気のイタリアやハワイ、フランスやスペインなどの海外で何日も宿泊となると50万円~70万円ぐらいはみておいた方が良いでしょう。
国内の新婚旅行も根強い人気があり、リゾートや温泉、観光や食事などこだわりのハネムーン、結婚式をしない入籍だけのカップルでは新婚旅行を兼ねた2人だけのリゾートウェディングなど、目的に合わせた貯金ができると良いですね。
結婚資金の主な用途6:新居費用
どちらかが一人暮らしをしていたり、親の家での同居をするのであれば良いのですが、新たに新居を構えるとなると結構なお金がかかります。
アパートやマンションを借りる場合は、まず敷金や礼金で数十万円、中古物件は数百万円~2000万円前後、新築物件の購入には2000万円~5000万円ぐらいかかります。頭金が多い方が後々の支払いも楽になるので、できれば物件価格の2割~3割は用意しておきたいところです。他にも引っ越し費用や家具家電、インテリアの費用などの出費も用意しておくと良いでしょう。
5. 結婚する際の貯金以外の収入6つ
結婚する際に、貯金以外に臨時収入として期待できるのは「親からの援助」「親族からの援助」「ご祝儀」「職場からのお祝い金」などでしょう。
ほかにも「会社からのお祝い金」や「自治体からのお祝い金」がもらえるケースもあります。給与やボーナスほど確実な収入ではありませんが、たとえ少額でも結婚資金の足しになれば嬉しいですよね。
結婚する際の貯金以外の収入1:親からの援助
結婚の際に親からの援助は、親の愛情とともに子供の門出を祝う気持ちです。金額はそれぞれですが、結婚式費用やウェディングドレスのランクアップ費用、新居の費用や家具家電の費用などを援助してもらったという人も多いようです。
援助を期待しすぎるのはあまりよくありませんが、援助を申し出てくれた場合には精一杯の感謝の気持ちを伝えましょう。
結婚する際の貯金以外の収入2:親族からの援助
祖父母をはじめ、叔父や叔母などから援助をうけることもあります。親族付き合いが密であったり、行き来が頻繁ならもらえる可能性が高いでしょう。親戚同士で結婚のお祝い金はいくら、決めている場合もあるようです。
援助をしてもらったら、個別にお礼のあいさつやお返しの贈り物をすると今後の親戚づきあいも良好にできますね。
結婚する際の貯金以外の収入3:ご祝儀
ご祝儀は結婚式や披露宴に招待した友人や会社の人からいただける収入で結婚式や披露宴の費用にあてるカップルも多くいます。友人や会社の同僚なら1人3万円、上司は3~5万円、親族は5~10万円が一般的な相場なので招待する人数や関係性もしっかり考えておきたいですね。
ご祝儀を結婚式や披露宴の費用にあてる場合、貯金からどのくらい出費があるのかも確認しておきましょう。
結婚する際の貯金以外の収入4:職場からのお祝い金
同僚からや部署内からいただく職場からのお祝い金は、必ずしもいただけるものではありませんが、お祝い金を渡す慣習のある職場ならおおよその金額の把握もできるでしょう。
1人あたり3000円~5000円が相場ですが、祝い金の金額が決まっている場合もあります。連名でいただくことも多く、その場合はお返しの内祝いの金額を決めるためにも祝い金の幹事やとりまとめた人に内訳を聞いておきましょう。内祝いも選びやすくなりますよ。
結婚する際の貯金以外の収入5:会社からのお祝い金
社員への結婚祝いを支給する企業は多く、ほとんどの企業で結婚祝い金があります。金額は企業によって1万円~30万円と幅広く設定されていますが、3万円程度の場合が多いようです。
役職や勤続年数に関係なく定額を支給する、役職と勤続年数に応じた金額を支給するなど、会社によって金額が違うので自分の会社はどうなのか調べてみるのも良いでしょう。
結婚する際の貯金以外の収入6:自治体からのお祝い金
あまり知られていませんが、市区町村によっては結婚祝い金を支給していることがあります。過疎化が進む地域で人口を増やすことが目的なので、定住の意思があることや、10年以上定住することなどの支給条件になります。中には20万円の支給や10万円の商品券など高額な場合もあるので、条件に当てはまればぜひ利用しましょう。
市区町村ごとに出産や移住しての新生活、新居を取得する際の助成金や支援金などがありますが、自分で手続きをしないともらえないので早めにチェックしておきましょう。
6. 結婚に向けて貯金しておこう!
夫が一馬力で家族を養う場合、夫や自分にもしものことがあった場合を考え、余裕を持ってお金を準備しておきましょう。男性でも年収300~400万という人が増えているので、男性だけに頼らず、自分でもしっかり貯金をしておくことが大切です。
また、女性は出産や子育てで働けなくなることもあるので、共働きを前提とした計画を立てるのは注意しましょう。結婚式や新婚旅行、新居をどうするかによって必要な額はかなり違ってくるので、双方にあまり蓄えがない場合は、無理をせず身の丈に合ったやり方を考えてみましょう。