コンパと合コン、同じ意味だと思っている人も多いのではないでしょうか? 実は、言葉の起源を辿ると異なる意味となります。
また、同じような言葉に「飲み会」もありますが、「コンパ」「合コン」「飲み会」を全て同じ意味でとらえている人も少なくありません。
では、それぞれの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか? できれば言葉の意味が曖昧のまま使うよりも、意味を良くしった上で使い分けたいものですよね?
今回の記事では、それぞれの言葉の意味について探ってみたいと思います。
1. 「コンパ」とは?
コンパとは、「会社・仲間・交際」を意味するcompanyの略。参加者がお金を出し合って飲食することを表します。
初めてコンパという言葉を使われたのは、なんと明治時代にまで遡ります。当時のコンパとは、同じ寮内の学生がお金を出し合いお菓子などを購入して食べながら座談会することでした。
主に学生が親睦を深めることを目的とした飲み会で使われることが多く、ゼミやサークルなど一定の人数がいる集団で不定期に開催される飲み会として使われます。
2. 「合コン」とは?
合コンとは、合同コンパの略。2つ以上のグループが交流するために行われる飲食で、近年では男性と女性のグループが交流するために行われることを意味しています。
合コンの多くは、男女それぞれの代表がメンバーを募り、「男性四人、女性四人」と同じ人数で行われます。
人数を合わせるのは、会話できない人を減らすためです。なお、合コンについては学生に限らず社会人も多く使っています。
主に同じ職場、サークル、友人同士で人数を調整して行われるものが多いようです。近年では独身者の出会い目的のみならず「既婚者コン」といって、既婚者同士で合コンをするというケースも……。
3. 「飲み会」とは?
飲み会は、一緒にお酒を飲むことを楽しむためのパーティー。
合コンの意味として使うこともあれば、サークルのオフ会、打ち上げ、女子会、職場の親睦会などでも使用されることも少なくありません。
男女の出会い目的に限らず、「お酒を飲む」点に重きをおいた使い方です。ただ、近年では合コンやコンパに誘う時に使う機会も増えているようです。
4. コンパと合コン、飲み会……何が違うの?
近年では、合コンのことをコンパと使う人も増えています。しかし、言葉の起源を辿ると異なります。コンパは、あくまで飲食会です。
大学生がよく「新入生歓迎コンパ(=新歓コンパと略されることも)」という言葉を使っていますが、出会い目的というよりも「仲良くなるための飲み会、親睦会」などで使われることが多いようです。
また、飲み会となると出会いよりも「お酒を楽しむこと」がメインになってきます。職場での飲み会や、サークル活動など既に顔見知りの関係で飲む時に多く使われています。
合コンは、あくまで合同コンパの略です。昔は大学生が他の大学生と飲み会を企画する時に浸かったりもしていたようですが、近年では男女の出会い目的で使われるのがポピュラーです。
5. 友達を誘う時、どの言葉を使うのがベスト?
友人を合コンに誘う時は「合コン」「コンパ」「飲み会」、どの言葉を使ったらよいのでしょうか?
正直なところ、どの言葉を使っても意味は伝わると思うので問題はありません。なぜなら、近年ではどの言葉も誘い文句として多く使われているからです。
ただ、正しい言葉を使いたいのであれば「合コン」がもっとも近い意味となるのでベストです。
ですが、「合コン」という響きに抵抗感を感じている人も少なくありません。そこで、人数合わせなどでどうしてもツレない人を誘いたいのであれば「飲み会」と誘った方がよいでしょう。
合コンやコンパという言葉よりも、お酒に重きが置かれているため、合コン特有の嫌らしさが半減します。
6. コンパの意味ってなに? 飲み会や合コンとどう違うの? まとめ
合コン、コンパ、飲み会。いずれも、近年では同じような意味として使われていることが増えています。
ただ、言葉の起源を辿ると「コンパ」はどちらかというと学生、合コンは学生のみならず社会人も、飲み会は社会人向け(お酒がメインのため)といったところでしょう。
ただ「合コン」や「コンパ」という言葉に抵抗感を感じている人もしばしば。
そこで、人数合わせで人を呼びたい時は「飲み会」として出会い目的である意を薄めておくと良いでしょう。
飲み会という言葉は、サークルの打ち上げや職場の懇親会でも多く使われているため、言葉の意味に嫌らしさを消したいときにオススメです!