男性に何かを提案したり相談を持ちかけたりしたときに「私の気持ちを全然わかってくれない!」と感じたことはありませんか?
それは男性が悪いわけではないんです。なぜなら、女性は会話をする際に「共感」されることを求めますが、男性は女性と違い「問題を解決すること」を重視しているからです。
男性の思考の仕組みを少し理解することで、上手にコミュニケーションを取れるようになれるので、自分の気持ちの伝え方がわからなくても心配しないでください。まず男性がなぜ共感することが苦手なのか、解説していきます。
1. 男性が共感を苦手とするのはなぜか?
男性は自分で比較検討をしたい生き物
男性と女性の考え方の違いを、買い物を例に挙げて説明してみます。
女性の場合、どちらの服が自分に似合うかを販売員に尋ね会話を楽しんだり、SNSで人気の商品を検索し情報を得たりと、共感を元に行動することが多いですよね?
一方で男性がモノを買うときは、こんな機能が欲しいと成分やスペックなどの情報を重視します。
そしていくつか候補をピックアップした中で性能を比較検討し、ベストな商品を選び出します。最終的に自分の意思で決定したいので、相手の主観が入った情報は必要としていません。
男性は共感をしながら日常を過ごしていないので、共感力が低いのです。だからあなたが選んだ商品に対し男性は、悪気なく「もっと他のモノはなかったの?」と聞いてくるかもしれません。
せっかく選んだのにと腹が立ったときは、男性は商品を比較検討する生き物なんだと思い出してください。
上手に男性と付き合っていくには「格安スマホを買いたいんだけど、一番スペックがいいのはどこ?」などと、男性の特性を理解して相談してみるのもいいですね。比較検討が好きな男性は、喜んで色々提案してくれますよ。
共感脳を持つ女性と目的脳を持つ男性
男性に話を聞いてほしいのに聞いてくれない。よくケンカをしてしまうとお悩みの方は、男女の脳の違いを理解しみましょう。
原始時代にさかのぼると男性は狩りや戦いの際、短時間で決断しなくてはいけない場面が多くありました。
狩りをしているときに会話をすると獲物が逃げてしまうため、必要最低限の会話しかしなくなり、男性は「目的」を達成するための脳になったと言われています。
一方で女性は、男性が狩りに行き食料を調達してくる間、周りの人とコミュニケーションを図りながら、子育てをして家を守っていました。
また女性は男性を待つ間、周りの人と上手くやっていくために協調性が必要でした。獲物に襲われないように声を出して生存確認をし合っていたこともあり、「共感」する脳が育っていきました。原始時代の要素が遺伝子に受け継がれ、未だに残っているようです。
ケンカしている途中に男性が黙ってしまったり、女性は察して欲しいのに察してもらえなかったり……。それは男性の脳の特性だったんです。
全ての人が当てはまるとは限りませんが、男性と女性の特徴を挙げてみました。
男性の特徴
競争好き、黙る、結果が大事、鈍感、論理的、解決のために会話をする、察しない
女性の特徴
わかり合いたい、よくしゃべる、プロセスが大事、敏感、感情的、共感のために会話をする、察して欲しい
違いを知っておくだけでもケンカを回避でき、相手を受け入れやすくなります。
男性は解決を求める
共感が苦手な男性と楽しく会話をしていくなら、コツが3つあります。
コツ1は、先に結論を用意しておくことです。例えば女性同士の会話は「Aさんが会社辞めるんだって。あっ! そうだ今日○○テレビがあったんだ……」「その番組に出てるタレントさん熱愛報道あったよね」なんて、あちこち話が飛んで結論がない話が延々と続きます。
女性にとっては普通なことですが、男性は結論が見えない話を聞くことが苦手なんです。
男性に結論が見えない話をすると、結局何が言いたいの? とか、聞いていてイライラすると思われてしまいます。
じゃあ、どうすればいいのか? コツ2は「10分だけ相談に乗ってくれない?」などと、時間を区切って提案してみることです。
相手に対する要望を最初に伝えてみると、いつも話を聞いてくれなかった相手が話を聞こうかなと耳を傾けてくれます。
ただ話だけを聞いてほしいのであれば、「話だけ聞いてほしい」と先に伝えておきましょう。言っておかないと男性は解決策を提示して、すぐ会話が終わります。
その結果女性は「全然話を聞いてくれない!」と、イライラすることになってしまいます。
そして最後コツ3は、男性に相談されたら「共感」するのではなく、解決策を提示してあげましょう。話ができる人だなと、きっと喜ばれますよ。
2. まとめ
男性が共感することが苦手な理由は、理解できましたか? 男性とうまく付き合っていきたいなら、共感を得るよりも相手の特性を理解してあげることが大切です。
共感を得る代わりに感謝の言葉を口に出すことや、お互いを思い合うことを忘れずにいると、男性から「大変だったね」や「ありがとう」を、言葉にしてくれるときがやってきます。男性の特性を思い出しながら、コミュニケーションを楽しんでいきましょう。