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【婚活はつらいよシリーズ8】私は負けない、この社会で女を貫きたい(後半)

【婚活はつらいよシリーズ8】私は負けない、この社会で女を貫きたい(後半)

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# 体験談 # 出会い # 好きな人 # 恋愛 # 結婚

お世話になっております。株式会社たかだまなみのまなみ社長です。

お見合いや婚活エージェントを利用せず、自分のウェブページを作成してお婿さんを全国から募集したアラサーです。かかった費用はウェブページ用のドメイン取得だけ! あとは何から何まで友人に作ってもらいました!


しかしウェブページ制作や私を可愛く撮るという難題を押し付けられながらもカメラマンも兼任し、私の秋元康として活躍する友人には、成婚したら多額の費用を払った方が良さそうです。
結局、婚活エージェントに払うのと同じくらい払うことになるかもしれませんね……。


さて、前回の続きで会社でのセクハラ、パワハラ事件簿をお届けします。

ハラスメント・モンスター田中(仮名)からの嫌がらせに対応できなくなり、大好きな焼肉にすら食欲不振で行けなくなった私。
そこで会社の社長に真剣に相談し、会社で気持ちよく働けるように言ってみようとお願いに行くところから始まります……。

 

相談する人を間違えない大切さ

【婚活はつらいよシリーズ8】私は負けない、この社会で女を貫きたい

たかだ「社長。私がまともに仕事ができる環境じゃないって知ってますよね? 正直、疲れています。改善してもらえませんか? 私、怒鳴られるのは本当に怖いし、精神がすり減ります。」

社長「いや〜お前が悪いと思うよ。」

たかだ「なぜですか?それにしても限度を超えてますよ。仮に私のミスでも、一時間怒鳴られることはしていません。」

社長「田中くんは上司だし、お前のことを想って言ってるんだよ。」

たかだ「私のことを想ってくれている言動かどうかは、私が一番わかると思うのですが。彼は憂さ晴らしをしたいとか、私が気にくわないってだけですよ。」

社長「でも彼は正論を言ってるよね。」

たかだ「正論だったら何なんですか? それにセクハラもされていたんです。」

社長「……いや〜それは俺は知ったこっちゃないと言いたいけどね。俺はそこまで管理できないし。そしてそれも断らなかったお前が悪いよ。」

たかだ「せめて彼と私を同一のプロジェクトから外すとか配慮はして頂けませんか?」

社長「でもここは小さい会社だから、他に代わりのメンバーもいないし。」

たかだ「改善されない場合は、然るべきところに相談して対処するつもりもあります。」

社長「……。」

 

社長が取ったトンデモ行動!

それでも重い足を引きずりながら出社を続けていたある日、実家の父から電話がかかってきました。

「まなちゃん、気持ちは大丈夫なのか?」

たかだ「ん?気持ち?確かに今沈んではいるけど……。どうしたの?」

「社長から電話がかかってきて、『お宅の娘さん、事実もないことでセクハラだ、パワハラだって言うんです。しまいには会社を訴えるとも……。精神がおかしくなっていないでしょうか?お父さんからなんとか言ってください!』と言われたんだよ。」


ギョエ〜〜〜〜〜!!! この会社やばい!! 頭がおかしい!! いや、ここまでくるとネタになる、と私は起こったことを喜んで日記に書き留めました。その時の日記から抜粋します。

”社長から父に電話がかかってきたらしい。ヒトの防衛反応って素晴らしい。側で私が攻撃されているのを(社長は)見聞きしているはずなのに、自分が悪者にならないためにその事実を消し去ってしまう。というかその前に、私が本当に精神が病んで嘘を言っているとしても、父は私の味方になるはず。その父に会社から電話って何考えてるんだろう?”


家では自称FBI男が私の金で遊んでいましたし、そのせいで平日の夜も休日も全て働き詰め。会社に行けば理由もないことで嫌がらせされ、まともに仕事も手につかず本当に気持ちが萎えてきました。まだ言えないのですが、他にも事件が二つ同時に発生。私の処理能力をはるかに超えることが一度に降りかかり、さすがのたかだまなみも活動限界に。

 

赤いランプが点滅! そして消滅!

【婚活はつらいよシリーズ8】私は負けない、この社会で女を貫きたい

朝目覚めると、あれ? 身体が動かない。何でだろう。おおっ! 家からも出られない……。
食欲もなく、大好きな豚骨ラーメンも替え玉はおろか、一杯を食べきることができないのです!!! 私にとってこれは大事件!

さすがに会社休むか......。その間にも「仮病で休んでいるんだろう」と田中からのメールは続きました。

この世に正義の味方っていないのかな?正義の味方……。

そうか!と思いつき、紹介してもらった弁護士さんにコンタクトを取ってみたのでした。

 

セクハラやパワハラ担当の企業キャバ嬢

弁護士の晴美さん(仮名)「お話、伺いました。大変でしたね。お辛いこともあるでしょうか、無理をせず今までのことを改めてお話してくださいね。」

私が紹介してもらった弁護士さんは若い女性で、さっぱりしたスーツにロレックスをしていました。物腰の柔らかさや、丁寧な言葉遣い、少し話すだけでもビシビシ感じる知性に疲れ切った気持ちもよみがえるようで、弁護士さんって大変そうだけどいいなぁ。私も頑張って弁護士になりたい……来世!! とまだ見ぬ未来に誓いました。うん、今世の私の頭では無理。


弁護士の晴美さん「女性であることって会社では大変だったりするんですよね。具体的に今までどんなことがあったのですか?」


女性が大変……? このとき弁護士の晴美さんに言われて初めて、会社で大変だったのは私が女性だからだ、とわかったのです。遅いですね。

そう言えばお客さんの接待で私が22時半で帰ったことが原因で、次の日社長にめちゃくちゃ怒られたことがありました。「なんで最後までいなかったんだ!」他の男性社員が帰っていたので、私も続けと帰ったのですがなるほど、私はキャバ嬢要員として、最後までその場にいなくてはいけなかったのです。

その他にも思い出してみると私の性別が女であるがゆえに、苦労したことがいくつもありました。意識したことはなかったけれど、私が男性だったらこんな思いはしなかったんだろうなと思うと、悔しくなって弁護士事務所で泣いたりしました。

 

私は負けない

仕事はきっぱりと休職しました。誰とも会う気力が残っておらずほぼ部屋に閉じこもる生活を数ヶ月続けます。

愚痴でもなんでももっと相談してよ? と言ってくれる人もいましたが、とある友人に言った時、あなたがおかしいんじゃない? と言う人がいてそれからは相談すら疲れてしまいました。

仕事がうまくいっていないことを言いふらすのも、自分の能力の低さを露呈するのではないかと変なプライドもあり、ますます言うことができなくなります。

結局長い時間をかけて弁護士さんとやりとりをした結果、会社が私にわずかな退職金を支払うことになりました。

 

女であることをこの社会で貫きたい

【婚活はつらいよシリーズ8】私は負けない、この社会で女を貫きたい

本当に会社に戻りたければ弁護士さんを入れない方がよかったのだと思いますが、社長が聞き入れてくれなかった以上仕方ありませんでしたし、個人VS組織という場合、やはり個人は圧倒的に不利です。頑張って弁護士さんに入っもらい、会社と戦いましたが残念ながら彼らが私から学んだことは全くないでしょう。理由は会社で私の仕事を引き継いだ女性が同じ目にあっていると知ったからです。それも私のせいではないかと思ってまた落ち込みました。

しかし私はしっかり声をあげたことは間違っていなかったと確信しています。会社を辞めてから高い家賃の部屋を引き払い、シェアハウスのリビングに住むことで生活費を下げ、年収100万以下で幸せに暮らしています。それからというもの、私は組織に入って働いていません。会社勤めをしない生活がこんなに楽しいなら、戻る理由はよっぽどのことがない限りないでしょう。それに気づいただけでも良かったです。

現在29歳、本来ならば働き盛りで健康、十分に働けるはずの私が社会に貢献してないことは少し意心地悪くも感じます。私のような人が世の中にはたくさんいることも、このような立場になってからわかりました。夢や目標がない人生も、なかなか悪くないんですけどね。決まった時間に出社して、椅子に八時間縛り付けられていることはよく考えれば異常なことだと思うのです。

私が働いていた会社では、企業キャバ嬢としておじさんたちに愛想を振りまき、笑顔でウンウンと言った方が生きやすい、彼らが辛い時には八つ当たりされたり、パワハラのマトになる。
それを当たり前にさせている会社ってどうなんでしょう?

そんな感覚も組織を抜けたからこそ実感した事で、会社というクローズドな環境にいて「これが当たり前」という文化の中にいれば、おかしなことも当然のことになります。

でも私は女性に生まれたことを後悔していませんし、これからも女性であることを誇りに生きていたいと思います。

 

外道からMAD MAX!最初からクライマックスだぜ!

男女平等とかダイバーシティーとか色々叫ばれておりますけれども、ヒト一人が自由になるために人類全体の努力がまだまだ必要です。私自身はフェミニストでもありませんし、男女平等を推進もしていません。どうしたら生きやすい社会になるのか、考えることは山ほどあり、その山の中で私は全ての人類が幸せになれるという奥義を研究開発中です。死ぬまでに奥義ができればいいんですけど……。

私はキャリアを積まなくてはいけない時期に休職して出世コースを外れているので、せっかくなら外道を爆走して行こうと思っています。ここにルールはありません。自分でウェブページを作ってお婿さんを募集しても良いですし、ほとんど働かずに原稿だけ書いてそれでしのいでも良いのです。色々重くて暗〜い話を書きましたが、今の私は1000パーセントハッピーですよ!

世の中にはダメ男やダメ上司、ダメ会社で溢れています。でも私は負けません!

今いろんな悩みがある方。愚痴を言って気がすむならどうぞ言ってください。でも他人から心を折られるのは絶対NO。断固として従わないことを示しましょう。

私は会社にも男にも同時にダブルパンチを食らって路頭に迷いましたが、今はこうして元気にしています。
ブランド品は買えないし、服はいつもユニクロのパーカーを着ていますが、友達もたくさんいて楽しいです。
大切なものが何なのか、30歳近くになってようやくわかってきた気がします。


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