本記事では、自己中心的な人のありがちな特徴10選、自己中心的な人との付き合い方などについて紹介していきます。自分が自己中心的な人と付き合うとまともに心身ともに疲弊してしまうので、付き合い方を工夫して上手く受け流していきましょう。
1. 自己中心的とは
自己中心的とは、自分を中心に物事を考えることをいいます。人間には多かれ少なかれ自己中心的な部分がありますが、それがあまり大きすぎると人間関係に深刻な亀裂をもたらします。しかし、自分ではそのことに案外気づいていないものです。
本記事では、自己中心的な人のありがちな特徴10選、自己中心的な人との付き合い方について紹介していきます。
自己中心的な性格とは
自己中心的な性格とは、自分を中心に物事を考える性格です。自分以外(他者)の視点に立って物事を見ようとしない、あるいは自分と違う価値観を認めないため、自己中心的な性格の人が言うことは、基本的に自分の利益につながっています。
自分の利益を優先し、自分が損することを嫌がります。仮に他人のために何かしたとしても、自分の視点のみに基づいた内容になるため、相手からすると迷惑かもしれないという配慮は一切ないでしょう。
自己中心的になってしまう理由
人が自己中心的な性格になってしまうのは、幼児的願望が満たされていないからだと考えられています。
子どもを愛する能力のある親に育てられると、子どもは「いけないことはいけない」と教えられながらも、自分の気持ちや望みを適度に汲んでもらいながら成長できます。そのため自己肯定感が高くなり、気持ちにも余裕ができて、他人に優しく接するのです。
つらい状況にある人が、他人に優しくしたり、我慢したりはできません。自己中心的な人のワガママは「もっと自分を見て」「自分を大切にして」という心の叫びなのかもしれません。
2. 恋愛に対する自己中心的な人の傾向について
自己中心的な人は、そのことに気づかない可能性があります。しかし、本人は、自己中心的な考え方が当たり前だと思って生きてきてしまっているのかもしれません。
では、自己中心的な人の傾向には男女で差があるのでしょうか。次は、恋愛に対する自己中心的な人の傾向について、女性の場合と男性の場合に分けて紹介します。
女性の場合
自己中心的な女性の場合は、他人の幸せが喜べない・わがまま・甘えん坊・デートの主導権は自分などの恋愛傾向があります。相手に気を使わず、身勝手な理由で振り回す人という印象を持つことがあるでしょう。
好きになった人がこのようなタイプの場合、好きな気持ちがある間は可愛く見えることもありますが、付き合いに慣れてくると、一緒にいることに疲れ、性格の悪さが目についてくるため、恋愛の熱が冷めるのも早い可能性があります。
他人の幸せが喜べない
他人の幸せが喜べない女性は、自己中心的な考え方が強いでしょう。自分が一番可愛く、誰よりも幸せでいたい気持ちが強いため、幸せな様子を見せる他人を妬ましく感じてしまいます。
自分よりも注目を浴びる相手は、自分の中では不要だと思っているため、誰かを祝福する話が上がっても「その話もう聞き飽きたからやめない」と言ったり、自分の話に切り替えたりしてくるでしょう。
わがまま
自己中な女性は基本的に我儘な傾向にあります。当の本人は我儘ではなく、自分の権利であるように主張してきますが、根本的に自分中心だからこそ言ってくる内容ばかりです。
「彼女なんだから私を優先にするでしょう」「私に一番に連絡しないってどういうこと」など、相手の状況など無視して自分の気持ちを主張します。好きな気持ちがあれば可愛いと思える内容もありますが、度が過ぎるとうんざりしてくるでしょう。
甘えん坊
甘えん坊という性格も自己中心的な女性に多い傾向です。何でも自分の思い通りになるような恋愛を好むため、彼氏の条件として、自分の我儘を叶えてくれて、自分が都合よく動かせる相手を望みます。
恋愛においても、自分が寂しいときはいつでも答えてくれる、お願いにはノーは言わないなど自己中心的な状況を加速させる展開を期待します。
デートの主導権は自分
自己中心的な女性は、デートの主導権を握りたがります。自分が気に入らないデートはつまらないと思っているため、行き先、移動手段、食べるものなど、相手の好みや意見を無視して決定します。
自分で主導しておきながら、つまらなかった場合は「もっと調べてきてよ」「次はこういうところは行きたくない」など相手に責任を押し付けるようなことを言う場合もあるでしょう。
男性の場合
自己中心的な男性の場合は、ナルシスト・自分に関係のないことに興味を示さない・意思をはっきり伝えず不満を口にする・彼女からのアドバイスを嫌うなどの恋愛傾向があります。
自分のことが大好きで、自分以外のことに関心を抱かない態度は、一緒にいて不快になることが多いでしょう。
ナルシスト
自己中心的な男性は、自分のことが大好きなナルシストです。自分が一番大切なので、彼女のこともあまり興味はなく、自分を優先します。
着飾ることも好きなため、おしゃれな人も多いでしょう。美容院代や服代など、自分をよく見せることにお金を使います。
しかし、自分のことに対してはお金をかけるのに、彼女とのデート代は浮かせようとするところがあり、付き合っていると嫌気がさすでしょう。
自分に関係のないことに興味を示さない
自己中心的な男性は、自分に関係のないことに興味を示しません。自分を大事にするあまり、他者への興味が薄く、皆が盛り上がっていても一人だけスマホを見ていたり、人が話している時間は、つまらないなと感じていたりします。
意思をはっきり伝えず不満を口にする
自己中心的な男性は、意思をはっきり伝えないくせに、不満を口にするところがあります。意志をはっきり伝えないのは、そのときはあまり強い希望がなかったり、何も浮かばなかったりするときです。
例えば、夜は何を食べるか聞いて「なんでもいいよ」と言っておきながら、食べるときになって「これは食べる気分じゃなかった」など文句を言うパターンです。用意してくれた人の気持ちは一切考えず、不満ばかり口にします。
彼女からのアドバイスを嫌う
自己中心的な男性は、彼女からの意見やアドバイスを聞く気がありません。彼のためを思って言ったことも「俺に意見するなんて生意気だ」と機嫌を悪くしてしまうでしょう。
反対に「すごいね」「やっぱりあなたの言う通り」など、褒めたり同調したりされることは大好きです。
3. 自己中心的な人のありがちな特徴10選
次は、自己中心的な人のありがちな特徴10選について紹介していきます。自分が自己中心的な人になっていないか、当てはまる部分がないチェックしてみてください。
自己中心的な人には、負けず嫌いで自分を正当化・空気が読めない・人の話は聞かない・人に厳しく自分に甘い・プライドが高い・自己中心的な自覚がない・協調性に欠ける・感情の起伏が激しい・自己主張のアピールが多い・約束や時間にルーズなどの特徴があります。
1:負けず嫌いで自分を正当化する
人間関係が得意な人は、相手の良いところをそのまま受け入れます。一緒にいると居心地が良いので、こうした人の周りには常にたくさんの友人がいます。
しかし、自己中心的な人は「自分だけがちやほやされていたい」「他人がいい思いをするなんて我慢できない」と思っているので、周りがうんざりするような自慢話をします。
他人が「嬉しかった」と話していることを「そんなことぐらい」「私のほうがもっとすごい」と否定し自分を正当化するほど負けず嫌いです。
2:場の雰囲気・空気が読めない
自己中心的な人にとって、他人は全て「自分を気分良くさせるための従僕」と考えている節があります。そのため、みんなで集まっていても、自分が中心でないと機嫌を損ねたり、思い通りに事が運ばないと「もう帰る」などと言い出したりするでしょう。
自分中心なため、周りにどう思われようと関係なく、場の雰囲気や空気を読もうとしません。最初はみんなも「まぁまぁ」と付き合ってくれますが、こんなことが続けば愛想を尽かされても仕方ないでしょう。
3:人の話は聞かない
自己中心的な人は、基本的に自分のことにしか興味がありません。そのため、自分の話を聞いてもらえないと怒るのに、相手が自分のことを話し始めると途端につまらなさそうな態度を取ることがあります。
これでは会話のキャッチボールどころか、相手を不快な気分にさせてしまうだけでしょう。自分の話を聞いてもらいたいならば、相手の話も聞かなければならないというコミュニケーションにおいて暗黙のルールを、自己中心的な人は持ち合わせていません。
4:人に厳しく自分に甘い
王様でいたがる自己中心的な人は、思い通りにいかないことが多いので常にストレスをためています。他人に対して自分のストレスのうっぷんを晴らすところがあり、厳しく当たることもあるでしょう。
特に、自分より気が弱い人や目下の人をターゲットにして攻撃します。相手がダメージを受ける姿を見るとスッキリして、何度も同じことを繰り返すのです。人に厳しく自分に甘いので、意地悪なことをしても自分が悪いとは認識しません。
誰でも少しは他人に意地悪をしてしまうことがありますが、度を超えると犯罪にもなりかねませんし、意地悪された相手の心の傷も深くなるので許されないことです。
5:自尊心やプライドが高い
自己中心的な人は、自尊心やプライドが高く、自分は周りよりも秀でた存在だと考えています。自分を優れていると思い込んでいるため、他人の意見を受け付けません。褒めてくれて、意見に同調してくれる人を好みます。
他人を見下したようなところがあるため、周囲の人は会話をしていて良い気分にはならないでしょう。プライドが高いため、自分の意見を曲げない頑固さも持っています。
6:自己中心的だと自覚がない
自己中心的な人は、自分が自己中心的だという自覚がなく、悪気はないケースも多いです。自分の立場で判断するため、周りに迷惑をかけている行為だとは思いません。非常識な行動をとっても、自分の中では問題ないこととして捉えれいれば、平気な顔をしています。
7:協調性に欠ける
自己中心的な人は、相手の意見よりも自分の意見を優先し、考えを曲げないため協調性に欠けているでしょう。考えが一致しないときは、一歩も引かず、周りが自分に合わせてもらうことを望みます。
自分が正しいと思っているため「周りが自分に合わせないことこそ間違っている」と考えています。自分が納得できないことは首を縦には振りません。周りが従わないと不機嫌になり、輪を乱す行動をとります。
8:感情の起伏が激しい
自己中心的な人は、自分の感情中心に物事を判断し、行動に移します。感情の起伏も激しく、楽しいときは機嫌が良いですが、都合が悪くなり、希望どおりに物事が進まないと怒り出します。
普通の人であれば「苛立った態度は周りの人に気を使わせてしまう」「感情の高ぶりをさらけ出すのは大人として恥ずかしいことだ」などの理性が働きます。
しかし、自己中心的な人はそのようなブレーキがかかりません。自分の怒りを発散することしか考えないので、他人の顔色などお構いなしです。
9:自己主張のアピールが多い
自己主張の強さは、自己中心的な人のありがちな特徴です。自分は世界の中心にいる考え方で話をし始めます。そこには「自分のことを認めてもらいたい」という強い欲求もあるでしょう。
男性で異様に武勇伝が好きな人はこのタイプです。まるで物語のヒーローかのように、偉大な存在として自分語りを始めます。周りがその話に興味がないことなど気が付きません。
10:約束・時間にルーズ
誰かと約束をすることは、相手の時間を自分に使ってもらうということですが自己中な人はそうしたことが分かりません。約束をしていても気分が乗らなければ、平気で予定をキャンセルする可能性もあるでしょう。
自己中の度合いが高い人は、平気で約束を破っておきながら、同じことをされると烈火のごとく怒り狂うという場合もあります。
4. 自己中心的な人との付き合い方4選
自己中な相手とまともに付き合っていると、心身共に疲弊します。上手に付き合うにはどのようにしたらよいのでしょうか。最後に、自己中心的な人との付き合い方4選について紹介します。
自己中心的な人との付き合い方には、自分のペースを守り振り回されない・相手に反論させない主張をする・肯定的に話を聞き流す・一定の距離を保つなどがあります。
1:自分のペースを守り振り回されない
自己中心的な人との付き合いで疲れる理由は、相手のペースに捕まってしまうからです。自分のペースが乱され、相手の自分勝手な発想が理解できず疲弊します。
自己中心的なタイプは、自分のペースに巻き込むことで満足する部分があります。相手が合わせてくれることで、我儘が通じる相手だと認識するのです。逆に、マイペースでのんびりしたタイプなど、自分のペースに持ち込めない相手が苦手です。
自己中心的な人に何か言われても、落ち着いて自分のペースを守れば「この人は自分の都合に合わせてくれない」と感じ、あまり近寄ってこなくなります。
2:相手に反論させない主張をする
自己中心的な人を野放しにしてしまうと、自己中がエスカレートし、周りに迷惑がかかる展開もあるでしょう。そうしないためには、相手と戦う覚悟が必要です。
自己中な人は、自分は悪くないという考え方でいるので、相手に反論させない主張をしなければなりません。言い合う際は相手の勢いに負けないよう、事前に言い返せる材料を用意しておいた方が良いでしょう。
3:肯定的に話を聞き流す
自己中心的な人は肯定されることを好みます。心では思っていなくても「いいですね」「私もそう思います」など、肯定的な言葉を返し、適当に話を聞き流しましょう。
本音で話して、否定的なことを口にすると相手の闘争心に火を付けてしまいかねません。褒めていい気分にさせておけば、攻撃的な態度には出てこないでしょう。
4:一定の距離を保つ
自分に対してではなくても、何かに苛立って文句ばかり言っていたり、機嫌が良い日は自慢話を延々としてきたり、自己中心的な人は自分の中で気持ちを納めて置けないため、距離が近いと疲れてしまいます。
相手のためを思って自己中心的な部分を指摘したところで、敵視される可能性も高いので改善の可能性は低いでしょう。
肯定的に話を聞き流すとしても、毎日のことになれば大変です。必要最低限の付き合いにして、一定の距離を保つようにしましょう。
5. 自己中心的な人と上手に付き合おう
自己中心的な人に出会うと、本当に嫌な気持ちになります。「あの人は、なぜあんなに人の気持ちが分からないのだろう」と悲しくなりますが、実は本人が「なぜ自分はいつも他人に嫌われてしまうのか」と悩んでいるケースも少なくありません。
自己中心的な人と真面目に向き合うと疲れてしまうので、肯定的に話を聞き流したり、一定の距離を保ったりして上手に付き合いましょう。
自分が自己中心的だと自覚のある人は、今からでも遅くないので少しずつ他人の気持ちを思いやれるよう努力してみましょう。スタートが遅れてもコツコツ頑張れば、豊かな人間関係に恵まれた人生を送れるようになります。