「好きだと告白されたら、怖くなった」「相手の自分への好意を感じて、モヤモヤした気持ちが続く」などという思いを持ったことはありませんか?
確かに、自分が好きではない相手に好意を寄せられると、このような感覚に陥ってしまうこともあるでしょう。
しかし、好きな人から同じことをされても恐怖や不安を感じるなら、あなたは“好き恐怖症”なのかもしれません。
好き恐怖症をずっと抱えていると、自分自身が苦しくなることも多いものです。そんな思いを持ち続けている方のために、好き恐怖症の特徴や原因、対処法などについてご紹介します。
1. 知ってる? 好き恐怖症とはどういうもの?
好き恐怖症は、「恋愛恐怖症」「好意恐怖症」と呼ばれることもあります。本来、私たちは誰かに好意を寄せられると、多かれ少なかれ悪い気持ちはしないものです。
しかし、好き恐怖症の人は誰かに好きになられると、相手のことが怖くなったり、気持ちが不安定になったりして、自ら恋を遠ざける言動を取ってしまいます。
好き恐怖症は病気のカテゴリーには含まれませんが、この傾向を持っていると、生きていく上でトラブルを抱えてしまうことも少なくありません。好き恐怖症に陥るのは、どうしてなのでしょうか?
好きな人から過去に裏切られたなどの、恋愛に関するトラウマがある
好き恐怖症の人は、過去にマイナスな恋愛体験を持っていることが多いと言われています。
例えば、好きな人に告白したらすごく嫌な態度で断られたということがあったり、付き合っていた人に浮気をされた&DVを受けていたなど、恋愛に対してプラス要素よりマイナス要素が多い状況下にいた場合に、好き恐怖症が生じがちです。
また、自分ではないにしても、父親が母親に暴力を振るっているところを見て育った人も、こうなるケースがめずらしくありません。
こういう体験をした人は、恋愛はトラブルを招くものという考えがあります。
そのため、自分に恋が訪れそうになると、「また嫌な思いをするかもしれないから、早くシャットアウトしよう」という意識が働き、恐怖感や不安感が大きくなってしまうのです。
自分に自信がない、あるいは自信過剰すぎる
自分に自信がない人は基本的に、自分より他人が優位だと思いがちです。そのため、他人から好意を寄せられても、自分は価値のない存在だから相手に応えるだけの好意は返せないと感じ、相手を遠ざけてしまいます。
一方、自信過剰すぎる人も好き恐怖症になる可能性があります。自信過剰な人は、自分はとても価値があり、自分ほど立派な人物はいないと感じる傾向にあります。
そのため、自分に釣り合う相手はほとんどいないと思い込み、他人から好意を示されても、「この程度の相手では自分と恋愛をできるはずはない」と感じ、結果として恋愛すること自体が怖くなってしまうのです。
2. 好き恐怖症の女性へ・まず出来ることについて
好き恐怖症の女性は、意識的に好き恐怖症になったわけではなく、無意識にそうなってしまったケースがほとんどです。
だからこそ、時に「恋をしたい」気持ちと「恋なんてしたくない」という気持ちの間で揺れ動き、どうして良いのか分からなくなり、苦しむこともあります。
好き恐怖症を突然改善することは難しいですが、自分の気持ちを少しでも軽くするためには、以下のようなことに目を向けてみましょう。
恋愛は絶対にしなければいけないものではない
テレビやマンガ、街の中を見渡せば、恋愛の情報がたくさんあふれています。それだけに、恋愛は絶対に欠かせないものというイメージを持ってしまいがちです。
しかし、恋愛はするのもしないのも本人の自由。特に、強制されてするものではありません。
恋愛は上手くいけば、幸せになることも多いですが、こじれた場合は不幸せになることもあるのです。そのため、「恋愛しなきゃ」と、無理に自分を恋愛へと追い込まないことが大切です。
恋愛に対する自分の気持ちを把握する
好き恐怖症だと、恋愛に関して触れたくないですし、考えたくもないと思っている人が多いかもしれません。
しかし、このような状態を続けて行きたくないという気持ちがある場合は、自分自身の気持ちを見つめなおす作業が重要です。
例えば、なぜ自分は恋愛が怖いのか、好意を寄せられるとどうして不安になるのかという思いを、紙に書き出してみるのも良いでしょう。
客観的に気持ちを文字にすることで、その理由が明確になり、どうすれば問題が緩和するのかが見つけやすくなります。
3. 好き恐怖症の人に恋しちゃった! 近づくためのステップとは
今まで、自分が好き恐怖症だった場合のお話しをしてきました。しかし、自分は好き恐怖症ではないけれど、恋した相手が好き恐怖症だったというケースもありますよね。
基本的に、相手が好き恐怖症の場合は、恋愛に対してマイナスのイメージが強いということを理解しておきましょう。
そのためには、最初から強いアプローチはしないことを意識してくださいね。恋を前面に出してしまうと、相手は怖くて引いてしまう可能性が高いからです。
だからこそ、まずは恋愛にフォーカスせず、大勢のうちのひとりとして近づくことを心がけましょう。そのうえで、仕事や勉強、趣味など共通する部分を見つけ、それに関する話をしながら距離をゆっくりと詰めて行くことが効果的です。
また、好きになると色々と相手に対して話したくなるものですが、話し手になるよりも良い聞き手にまわり、安心感をもってもらうことが大切ですよ。