気が多い彼氏と付き合っている彼女のみなさま、日々お疲れ様です。
きっと心労が絶えないでしょう。彼は気が多いものだから、今日も彼の浮気の心配をしなくてはなりませんね。
それが嫌で彼と別れたいと思っても、やっぱり気が多い彼が魅力的に見えて、好きで、やっぱり別れられないですよね?
そうやって「別れたい・別れたくない」と葛藤するのもしんどいですよね。
さて、今回は、気が多い男性の心理について一緒に見ていきたいと思います。読了後、その「疲れ」が吹き飛ぶかもしれませんよ。さっそく見ていきましょう!
1. 気が多い男性の特徴その1:人間好き
気が多い男性の特徴は「人好き」です。
たとえば、彼の目の前に10人の女性がいるとして、彼は「この中の7人とはうまくやっていける」と思います。
あとの3人は「無理やな」と思います。がしかし、彼は7人「もの」人とうまくやっていく自信があります。そして、たいていの場合、実際にうまくやります。
彼はそういう人種なのです。
そういう人種どうしが付き合っていたら、まあ別に問題なんてないんですよ。
彼も彼女の「人間好き度」を理解しているし、彼女も彼の「人間好き度」を理解しているので、理解しあっている者どうし、つつがなくやっていけるのです。
しかし、彼女がさほど人間好きではなくて(あるいは人間嫌いで)、彼氏が人間大好き人間だったら、これはもう大変です。
たとえば、どこかにふたりでごはんを食べに行くと、人間大好きな彼氏は、女子の店員さんに気安く話しかけます。
「これどんな味がするの?」「君もこれ食べたことある?」「ここでバイトしてるのなら自分とこのメニュー食べといたほうがいいよ」とかと。
それを見た彼女は激怒します。なぜなら、人間があまり好きではない人は、「気安く話しかける=相手に好き好きアピールしている」と「勘違い」してしまうから。
で、結局のところどうなるのか?
見ていると、カップルでお互いの「人間好き度」が釣り合わないと、そのカップルは破局しています。これはもうしかたないです。
人間のことがどの程度好きかというのは、その人の根本をなす人生観や生き様にかかわる問題だからです。「その人そのもの」だからです。
みなさん誤解しておられるかもしれませんが、恋愛って、そのベースを支える人生観や生き様があってこその恋愛なんです。
なので、相手の人生観や生き様を好きになれない(肯定できない)となれば、ふたりはそれまで、ということにしかならないのです。
2. 気が多い男性の特徴その2:じつは自分に絶望している
気が多い男性の特徴その2は、じつは自分に絶望している、です。
自分に絶望しているというのは、彼はあなたと付き合っていてもどことなく淋しいと思っているということです。
いえ、あなたに不満はないのです。かわいい彼女だなあ、いい子だなあと彼は思っているのです。
がしかし同時に、彼はあなたに、ではなく「自分に」絶望しているので、「別の自分」になりたいと思っています。
自分に絶望しているというのは「<この>おれの人生を生きていても、なんかパッとしないなあ。なりたい自分になりたいなあ。別の自分になりたいなあ」と思っているということです。
すなわち彼は「別の自分」になろうと画策し、あらゆることをします。
たとえば彼は「ここではないどこか」へ行こうとします。ここではないどこかに行くもっとも簡単な方法は、浮気をすることです。
浮気というのは、自分の周囲の風景を一瞬にして変えることのできる行為です。だから浮気します。
もちろん、彼はアホではないので、浮気したくらいで「ここではないどこか」に行けるはずがないと知っています。浮気したくらいで「別の自分」になんかなれないと知っています。
でも、別の自分になりたいと思っている人は、その思いに必死なので、どうしても「1%でも可能性がありそうなこと」に賭けるのです。だから彼女にバレそうなのに、バレないという「1%の可能性に賭けて」浮気するのです。
ようするに彼は、現実の自分を認められない淋しい男なのです。
3. 気が多い彼氏とどう付き合う?
気が多い男性の特徴を2つご紹介しました。
さて、そういう男性と付き合ってしまった場合、彼とどう付き合うとうまくいくのでしょうか?
まず、人好きな彼氏と付き合った場合について。これは「彼は人好きなんだ」と思う、というのが答えです。
そう思うというのは、彼女の側から言えば「彼はわたしだけのものではなく「みんなのもの」だと認めなさいと言っているようなものでしょ?」と思うかもしれませんね。
はい、たしかに彼は「みんな」のものです。人好きの人って「みんなのもの」なのです。
だからある種の芸能人の奥さんは、旦那さんの人好き度を見て「旦那はみんなのものだからしかたない」と思っているのです。そう思ったうえで、旦那とうまくやっているのです。だから「立派」なのです。
先にも書いたとおり、人好きかどうかというのは、「生まれもった要素=生き様そのもの」だから、今さらなにを言っても変更不可なものです。だから「そういう人だ」と認める――これしかないのです。
次に、自分に絶望している彼氏とうまく付き合う方法について。
この彼は「自分は<この>自分のまま生きていくしかない」と腹をくくれたとき、「ふつうの人好き」になります。
だから、彼女として、彼のことを「この自分で生きるしかない」と腹がくくれるように導いてあげるといいのです。
が、それが簡単ではないから困りますね。
自分の生き様をまるっと肯定して受け入れるというのは、人によっては人生の大事業なのです。だから大変なのです。
がしかし、田舎に移住すればいかがでしょうか?
4. 五感を使わないから彼は絶望している
田舎に移住、というのは、象徴的な言い方です。なんの象徴かといえば、五感を使って生きることの象徴です。
自分に絶望している人は五感を使っていないんですね。だからなにかを感じて驚くということをしていないのです。
そうしないとどうなるかといえば、物事の変化や自分自分の変化を感じることができなくなります。
すると「昨日とおなじ今日」を生きるようになります。つまり「答えがわかっていること」を生きるようになります。必然的に、無感動な、心が死んでいるような生き様になります。
自分に絶望している人とはそのような人です。
そのような彼とうまく交際したいのなら、どこか自然がある場所で休日をすごしてみてはいかがでしょうか。
肌で風を感じ、太陽の光に「瞬間」を感じ、葉のそよぎに永遠を感じ……というようなことを経験するうちに、彼の絶望度合いが低くなり、「気の多さ」が改善されてきます。
人好きだから気が多いというのと、自分の人生に絶望しているから気が多いというのと、2つのパターンをご紹介しました。
どちらのパターンも、ある意味極端で、そういう男性とお付き合いするのが大変だろうと思います。
「ちょうどいい具合に人好きであってほしかった」とか「ちょうどいい具合に絶望しといてほしかった」などと思う女性もいることでしょう。
でも「ちょうどいい具合」なんて、誰の人生においても本当はないんですよね。
人は多かれ少なかれ病んでいるというのは、そういうことなのです。
互いの病み具合を理解して受け入れること――究極的には、これが恋愛なのです。