恋愛漫画としての人気が高いとドラマ化や映画化などされることが多く、実写化された恋愛漫画は「面白い」と太鼓判を押されたも同然です。
恋愛漫画が実写化されたものは、なさそうだけどもしかするとありそうな、セミリアルな設定が妄想を膨らませてくれるシーンが多いのが特徴。「こんなこと起きたらいいな……♡」という私たちの理想を叶えてくれるシチュエーションも多く、キュンキュンする場面が目白押しです。
今回は、ドラマ化や映画化された恋愛漫画を2つ厳選してご紹介します。
※若干のネタバレもありますのでご注意ください
1. 大ヒット放映中『恋は続くよどこまでも』
原作の著者は、円城寺マキ。元は『プチコミック』で連載されていたもので、2020年にドラマ化されました。
物語は、ドジな新人ナース・佐倉七瀬と、仕事のできるクールな医師・天堂浬が繰り広げる恋愛ストーリー。七瀬が天堂先生を追いかけるまっすぐな気持ちに心打たれるラブコメディです。
主人公は、上白石萌音と佐藤健が演じ、ドラマ放映後は、毎回SNSで「撃ち抜かれた」「キュン死する♡」と話題沸騰中の、この冬注目度ナンバーワンドラマです。
あらすじ
女子高生の佐倉七瀬（さくら ななせ）が道端に倒れ込んだお年寄りを見て困惑していると、偶然男性が通りかかり、すぐに助けを求めました。
男性がテキパキと処置をし救急隊に引き継ぐ様子に目を奪われ、さらに一瞬で心まで奪われしまった七瀬。その男性とは、研修医の天堂浬（てんどう かいり）で、その日をきっかけに七瀬はナースを目指すようになります。
5年後、無事に看護師となり、就職した病院で天堂浬と再び出会った七瀬は、長年抱いてきた想いをいきなりストレートに打ち明けます。しかし、周りのナースからの天堂の評判は「冷たい」「ぶっきらぼう」「性格がよくない」など最低で、陰で「魔王」とまで呼ばれていたのです。
仕事で失敗が続く七瀬を皆の前で罵倒し、いつも冷酷な態度をとる天堂。しかし七瀬は、気持ちが離れるどころか、一途な思いがぶれることはありません。
いつもまっすぐにアプローチする七瀬の熱意に押された天堂は、いよいよ七瀬と付き合うことに。晴れて恋人同士となり、特に七瀬にとっては毎日が天にも昇るような気持でした。
ところがある日、天堂が昔好きだった女性に瓜二つの妹が現れ……。
さらに、七瀬に想いを寄せる男性医師が現れるなど、病院を舞台にさまざまな登場人物の感情の糸がもつれ合い、どんどん目が離せなくなっていきます。
見どころ①天堂の態度が柔和になる様子
冷酷でドSな天堂が、徐々に七瀬に心を開き、表情も態度もやわらかくなっていく様子はみどころ。
はじめは、心の扉を閉ざすかのように、ただただ冷たく接することしかできなかった天堂が、あまりにも一途で分かりやすく愛情表現をする七瀬と過ごすことで、どんどん表情や態度がやさしさにあふれてきます。
「好きな人に頑張ってアプローチすれば振り向かせることができるんだな」と、片思い女子たちを勇気づけ、期待を持たせてくれますよ。
見どころ②七瀬の天然とも思える「ど」ストレートさ
七瀬は、とにかく自分の思いに嘘がつけず、まっすぐに想いを伝える女性。見ていてハラハラする場面もありますが、気持ちいいほど一途に天堂を想う気持ちには、すがすがしささえ覚えます。
駆け引きや計算などなく、とにかく自分の「好き！」という気持ちをぶつける七瀬には、誰もが惹き込まれます。
見どころ③天堂先生から七瀬への「バカ」
天堂が七瀬に、ことあるごとに何度も投げかける言葉です。仕事で失敗をした七瀬を叱責する時だったり、天然な七瀬の可愛らしさに思わず発してしまった一言だったりと、さまざまなシーンで登場します。
「バカ」といった天堂先生の裏の気持ちを読み取ることで、より深く楽しめますよ。
キュンなセリフ「すねた顔かわいいかもしれない……かわいい」
いつもクールな天堂がポロリと七瀬にこぼした一言。ハッとする七瀬に、クールを貫く天堂の表情など、二人のやり取りにキュンキュンします。
普段の天堂なら決して言うことがないであろう、奇跡の一言は、読者の心をも撃ちぬいてしまいます。
2. 『白鳥麗子でございます』
鈴木由美子が原作の大人気恋愛漫画。作品が発表されたのは1988年と約30年前ですが、その人気は衰えることなく、その時代ごとに新たなファンを取り込んでとりこにし続けています。
これまでに、鈴木保奈美、松雪泰子を主演にドラマ化、河北麻友子主演で映画化されているヒット作。恋をすることで感じる純粋な気持ちを思い出させてくれる、ピュアなラブストーリーです。
あらすじ
主人公の白鳥麗子は、誰もがうらやむほどの超お金持ちで、メイドを抱えるほど裕福な家庭に育ったお嬢様。さらに、抜群のスタイルと美貌を兼ね備え、通りを少し歩けば道行く人が皆振り返るほどの美しい女性です。
きっと、これまで何人もの男性と付き合ってきたのでは……と想像させる麗子ですが、実は恋愛には超奥手。幼稚園の頃、自分をピンチから助けてくれた哲也にずっと恋をし続ける一途な性格なのです。
一方哲也は、とびぬけてイケメンというわけではないものの、整った顔つきと優しい性格などからどちらかというとモテる方。麗子は、一度高校時代に哲也に告白されるも、周りからの好奇の目を恐れて思いとは裏腹にきっぱり断り、結局、結ばれることはありませんでした。
しかし、一途な麗子は大学進学のために上京した哲也を追いかけ、猛アプローチの後、いよいよ二人は同棲することに。念願が叶ったにもかかわらず、やはり麗子のプライドの高さが邪魔をしてすれ違ったり、嫉妬したりなど、二人の間にはトラブルが絶えません。
純粋無垢で常識知らずな麗子とフツーの感覚を持った大学生の哲也の間で起こる日常のさまざまなハプニングの数々、さらに「オーホッホッホ！」と独特の高笑いや、「～じゃなくてよ！」といった独特の言い回しなど見どころが多く、最後まで目の離せない魅力的な作品です。
見どころ①笑える下ネタが面白い
一緒に暮らす哲也と結ばれたいと、メイドのうずまきを相手に実践を兼ねた練習をする麗子の姿は、とにかく笑えます。
うずまきに手取り足取り教えてもらっている麗子の真剣な様子には、哲也を想うまっすぐな気持ちも感じられるシーンです。
見どころ②まっすぐな麗子が愛おしい
哲也が好きなのにプライドが邪魔してうまく表現できない麗子は、見ているうちにどんどん愛おしくなってきます。
落ち込んだり悲しい気持ちになってしまうと影が薄くなってしまうところもまた面白いシーン。そっと背中を押したくなるような気持ちにさせてくれます。
見どころ③かきつばたあやめとの絶妙な絡み
麗子のライバルのかきつばたあやめもまた超お嬢様。お嬢様同士、顔を合わせるたびにバチバチと火花を散らしたバトルが繰り広げられます。
しかしそのバトルの内容は、本当に些細なこと。二人の意地の張り合いが笑えます。
見どころ④麗子が直面する庶民生活
超お嬢様として育った麗子は、庶民の暮らしなんて想像もつかず、哲也との生活ではカルチャーショックを受けるようなことばかり。
哲也の風呂なしアパート生活や、初めてした蕎麦屋のアルバイトなど、いちいち大きく驚き衝撃を受ける姿は、読み手にとってある意味衝撃です。
3. 原作も実写版もぜひ楽しんでみて
面白い恋愛漫画は、原作も実写版もどちらも人気が高い作品が多いです。ですから、入り口はどちらであれ、面白いと思った作品は原作も実写も両方見てみることがおすすめ。
ご紹介した恋愛漫画はどちらも、まっすぐに相手を愛する気持ちを描いた純愛ストーリーなので、恋をする気持ちにキュンキュンしたい方はぜひご覧になってくださいね。
