そろそろ自分のクライミング道具が欲しいな……そう思っている人はいませんか?
しかし、ロープの種類がいっぱいありすぎて、どのロープが良いのか分からない……。どのロープが良いの? そんな疑問を抱く人もいるはず。
そこでロープの種類や、ロープを選ぶときの基本的なコツをご紹介します。初めてロープを購入する人はよく読んで、ロープ選びのときに役立ててくださいね!
クライミングロープは“ダイナミックロープ”という種類
ロープだったらなんでも良いわけではなく、クライミングに適したロープを使用しなければいけません。
クライミングで使用するロープは、ダイナミックロープという種類のロープです。ダイナミックロープは伸縮性があり、墜落時の衝撃を緩和してくれます。
“ダイナミックロープ”は3種類ある
ダイナミックロープには3種類あります。混乱してしまう人もいるかもしれませんが、たくさんあるロープの種類の中で、クライミングに適しているロープの種類がダイナミックロープ。
そしてダイナミックロープの中にも、シングルロープ、ハーフロープ、ツインロープと3種類あるのです。ここでは3種類のダイナミックロープの特徴をお伝えします。
シングルロープ
クライミングジムや岩場で使用されることが多いのが、シングルロープです。ロープ径(太さ)は8.9~11㎜と太く、耐久性に優れています。
クライミングジムで登ったことがある人は想像しやすいですが、ルートを完登するまでに何度も落ちてしまったり、また、岩場で使用すると、登っている最中にロープが岩場に擦れますよね。
こういうシーンを想定しているので、擦れなどに強く、耐久性の優れたシングルロープが活用されるのです。
ハーフロープ
ハーフロープは主にアルパインクライミングやアイスクライミングで使用されています。日本では「ダブルロープ」とも言われていて、ロープ径は8㎜~。2本のロープを交互に振り分けて使用します。
スポーツクライミングとは違い、アルパインクライミングは自然の地形をそのまま利用し、登山していくこと。
そのため、ロープ強度があり、ロープの抵抗や中間支点の衝撃を分散させることができるので、なるべくリスクを抑えた登りができます。
ツインロープ
日本ではあまり知られていないのが、ツインロープ。主に直線的なるルートのアイスクライミングや沢登りに使用します。ロープ径は7.4㎜~8㎜で、2本のロープを1本にまとめて使います。
3種類の中でもっとも軽いロープ。ただし、使う場所が限られるので、そこまでメジャーなロープではありません。
ロープ径(太さ)はどれくらいがベスト?
クライミングで使用するロープ径(太さ)はどれくらいがベストなのでしょうか。実は太さが違えば、メリット・デメリットが異なりますので、一概に○○㎜がオススメとは言えません。
例えば9.5㎜~9.8㎜の細いロープの場合は、太いロープに比べて軽量なので、リードクライミングで支点にロープをかけやすい、軽量なので持ち運びに便利なことがメリットです。
しかし、太いロープと比べると耐久性や強度がやや劣ること、握るときに手とロープの接地面積が小さいので、力加減が難しいことがデメリットとして言えます。
逆に10㎜以上の太いロープは、強度や衝撃など耐久性に優れていて、手の接地面積が大きいので握りやすいのが特徴です。
しかし、リードクライミングをするときの細いロープと比べると、支点にロープをかけるときやや重く、ストレスを感じることがデメリットとして言えます。
これらをまとめると、初心者の人はよく墜落することが予想できますので、トップロープを行なうクライミング初心者には、10㎜以上の太いロープがオススメ。また、外岩にいくことが多い人や、中級・上級者には9.5㎜~9.8㎜の細いロープがオススメですよ。
外岩で使う予定のある人は、撥水・防水加工がオススメ!
外岩でクライミングを楽しむ人は、ロープ自体に撥水・防水加工が施されているものを選びましょう。というのも、外岩にいく日が違えば岩場のコンディションも変わります。濡れていたり、泥がついたり、登っている最中に雨が降ってくるかもしれません。
撥水・防水加工のロープだと、そういうコンディションでも問題なく使用できます。しかし撥水・防水加工しているロープは、していないロープに比べてお値段がグッと高くなりますので、ご自身のお財布と相談してみてくださいね。
初心者にオススメのロープはコレ!
●PETZL(ペツル) R32A マンボ 10.1㎜
https://www.alteria.co.jp/professional/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%9C-10-1mm/#%E8%A3%BD%E5%93%81%E8%A9%B3%E7%B4%B0
ジムと外岩両方に使えて、初心者向けのオススメロープがこちらです。クリップがしやすく、耐摩耗性に優れているのが特徴。
「これからジム以外にも外岩にいってみたいな!」と考えている人にオススメですよ。
●MAMMUT(マムート)10.0 Galaxy Classic
https://www.mammut.jp/products/detail.php?product_id=230&color_id=209&se=1
コストパフォーマンスに優れていて、初心者にオススメのロープがこちら。
ジムではもちろん、外岩でも使えるので、「お手頃価格のロープで、ジムでも外岩でも使いたい!」という人にオススメですよ!
迷わずご自身に最適なロープを選ぼう!
クライミングに使うロープはダイナミックロープという種類で、その中でもシングルロープがトップロープクライミングやリードクライミングに最適。
ロープ径によってそれぞれメリット・デメリットが異なるので、ご自身のグレードや使う用途に合わせて選びましょう。
また、お値段が少し高いですが、撥水・防水加工しているロープがオススメですよ。さっそくロープを購入して、ジムや外岩でクライミングを楽しみましょう!