クライミングジムでロープクライミングを楽しんでいる人の中には、「そろそろ自分のハーネスが欲しい……」「外岩にも行ってみたい」そう思っている人もいるのではないでしょうか。
ただ、ハーネスと言ってもいろいろ種類があって、自分だけじゃ選ぶことができない人も多いでしょう。
ここでは、クライミングに使うハーネスの種類や選び方を詳しくご紹介します。ハーネスの購入を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
ハーネスには3種類ある
「ハーネスってどれくらい種類があるの?」そう思う人も多いはず。
ハーネスの種類はノーマルタイプ、軽量で動きやすいタイプ、超軽量タイプと3種類あります。
その中でも“外岩にも行ってみたい初心者”にオススメなのはノーマルタイプ。なぜノーマルタイプが初心者向けなのか、他のタイプはどんな人向けなのか、詳しくご紹介します。
初心者はベーシックタイプがオススメ
初心者にはベーシックタイプがベスト。その理由は、快適性と動きやすさに優れているからなんです。
また、軽量で動きやすいタイプに比べると、コストを抑えられることや、ツールをかけるギアラックが多いため、ハーネスを初めて購入する人で外岩に行くことを考えている人はベーシックタイプを選ぶことが多いです。
上級者は軽量で動きやすいタイプ
軽量で動きやすいタイプのハーネスは上級者向け。また、コンペなどの大会で使うのに適したタイプです。
なぜ上級者向けなのかというと、ベーシックタイプに比べると、長時間ぶら下がっていると身体にハーネスが食い込んでしまい痛みが出てくる可能性があること、ツールをかけるギアラックが少ないことが理由です。
軽くて動きやすいので、スポーツクライミングには適していますが、外岩にも出かけてみたいと考えている初心者の人は、ベーシックタイプをオススメします。
超軽量タイプはクライミング向きではないものが多い
超軽量タイプはクライミングではなく、沢登りなどに使われていることが多いです。
中にはクライミング用の超軽量タイプもありますが、お値段が高いことやハーネスに慣れていないと扱いが難しいため、初心者にはあまりオススメできません。
ハーネスを正しく選ぶ! 5つのポイントを抑えよう
ハーネスを選ぶときには、選び方が重要です。事故を防ぐため、安全にクライミングを楽しむためには、できるだけご自身の身体にフィットしたハーネスを選ぶ必要があります。
①試着は絶対に必要
人それぞれ身体が違うので、同じハーネスでも体にフィットする人としない人がいます。
きちんと試着をして、実際にぶら下がることで、ご自身の身体にフィットするハーネスが見つけられます。
②レッグループを確認
太ももを固定するハーネス部分のことをレッグループと言います。なるべくご自身の太ももにフィットできるよう、レッグループを調節できるハーネスを選びましょう。
ハーネス装着したときに、太ももとレッドループの間に手を入れます。その状態のまま足を上げても抵抗がないサイズが理想ですよ。
③バックルタイプかベルトを折り返すタイプか確認
バックルタイプかベルトを折り返すタイプかを確認しましょう。
中でもベルトを折り返すタイプは、ベルトの折り返し忘れによって事故を引き起こしてしまう心配がありますので、初心者は装着ミスを防げるバックルタイプがオススメですよ。
④ウエストベルト周りを確認
ウエストベルトを緩ませたときにバックルから10センチほどベルトが余るように、余裕を持たせましょう。余裕がないと、万が一フォールした際に外れる危険があります。
⑤岩場へ行く人はギアラックがあるかどうか確認
クライミングジムでハーネスを使う人はあまり気にしなくて良いのですが、今後外岩に行くことを予定している場合は、ギアラックがついているハーネスを選びましょう。
初心者の人は、ギアラックが充実しているハーネスを選ぶと良いでしょう。
ハーネスを正しく選んで、楽しいクライミングライフを!
初心者でもハーネスを選ぶときにポイントをおさえることで、ご自身にフィットするハーネスが選べます。
自分専用のギアを持つと今まで以上にクライミングにハマるし、なによりハーネスに愛着が湧いてきますよ。正しく選んで、クライミングライフを楽しんじゃいましょう!