ボルダリングを始めたばかりは色んな課題をこなせて楽しく感じる人が多いと思います。実際に私も7級くらいまでは何も考えずにすいすいと登ってました。
でも6級〜5級辺りから、明らかに難易度が上がって「おかしいな……」と思うようになるんですよね。急に登れない課題が出てきて、どうやったらボルダリングが上達出来るのか分からなくなるときがきます。
そこで今回は、ボルダリングが上達しなくて悩む人に多い特徴と改善策を紹介します。
特徴①足を使わず腕の力だけでゴリ押し!
ボルダリングは全身をバランスよく使わないと難しい課題は落とせません。最初は腕の力だけで登る、いわゆるゴリ押しでいけるかもしれませんが、7級辺りから確実にキツくなってきます。
きちんと足を使ったムーブ(ダイアゴナルやキョン、アウトサイドフラッギング等)を覚えてから挑みましょう。
そのためにも、上級クライマーのムーブを真似したり、スタッフやクライマーに教えてもらうと上達スピードが一気に上がります。
特徴②一度落とした課題はもうやらない
ボルダリングは何度も反復して課題をこなし、カラダにムーブを叩き込むのが一番大事な練習方法です。
よくボルダリングを初めて間もない人に多いのが、一度できたからといってもう同じ課題はやりたくない!という人。
まぐれやゴリ押しで落とせた課題も次また簡単に落とせるように、何度もやらないといけなません。反復練習がとにかく大事だということを伝えておきます!
特徴③基本的なムーブを知らないまま登る
ダイアゴナル・キョン・アウトサイドフラッギング・ヒールフック・トゥフックなどの足を使うテクニックは覚えないと、課題のグレードが上がるにつれてキツくなります。
これは腕の力をつかうと疲労が溜まりやすいので、何回か登ったら腕がパンパンになってまともに登れなくなるからなんですね!
ボルダリングは全身を使って登る競技であり、腕よりも筋力の多い足を有効活用しないと到底太刀打ちできません。今からでも遅くないので基本ムーブのおさらいから再スタートしてみて下さい!
特徴④初心者に教えるばかりで難しい課題に挑戦しない
何回かクライミングジムに行くと、過去に自分が苦戦してた課題に挑んでいる人に教えたくなってきます。当然教えること自体はとてもいいことですし、自分も登り方の再確認になるので上達する上でも大事なことでしょう。
ただ、教えるうちに『自分はボルダリングができるんだ』と徐々に思うようになり、人前で失敗が怖くなってしまうケースが存在します。
ちなみの僕もクライミングジムのスタッフだったので、お客さんに教えているうちに失敗が恥ずかしく感じるように……。今思うと何も恥ずかしいことではないのですが、簡単な課題しかやらなくなっていきましたね(笑)
簡単な課題しか挑戦しなくなると、途端に成長がストップするので注意しましょう!教えるばかりでは自分の成長は遅くなりますし、上達した気になっているのはとても危険な状態です。
特徴⑤上手な人と絡まず1人で黙々とやる
まずハッキリ言っておくと、ボルダリング上達の最短ルートは上手い人と一緒にやることです。
ボルダリングは実は頭で考える要素が大きい競技で、コツやテクニックを教えてもらうと圧倒的速度で成長するスポーツなんです。
ということは、ムーブやコース決めなどの知識や経験を一気に習得できれば急成長できますし、そのためにも上手い人とのセッションが最も効率のいい上達法というわけなんです。
もちろんクライミングジムのスタッフに聞くのもいいですが、忙しい場合やそこまで上手くない場合もあるので、一番はジムの常連である上級クライマーと仲良くなるべきですね!
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ボルダリングが上達しないならもっと課題をこなそう
以上がボルダリングが上達せずに悩む人にありがちな特徴と改善策でした!
ほとんどの人は単純にこなしている課題の数や本数が少ないだけなので、もっと積極的にクライミングジムに通い、バンバン課題に挑戦して失敗し続けるべきです。
あなたが失敗している様子を上手い人は必ず見ていますし、何度も諦めない姿勢を見て優しく教えてくれるはずですよ。