ボルダリングコンペに出たい! 2018の開催スケジュールとルール説明

みなさん、ボルダリングを楽しんでいますか? ジムの中級者セッション等で勝ち残れるようになってきた人もいるのではないでしょうか。

日頃の鍛錬で自信がついたら、そろそろコンペ(大会)に挑戦する時かも。

ボルダリング人口の増加に伴い、各地でコンペが開催されています。ジムが主催の小規模なものから、協会が主催する大規模なものまで。

一方、コンペの情報をキャッチするのはなかなか難しいですよね。今回は、2018年に行われるボルダリングコンペをまとめました。自分のレベルを試すために、ぜひ参加してみてください!

ボルダリングコンペに出たい! 2018の開催スケジュールとルール説明

ボルダリングコンペとは?

ボルダリングのコンペとは、クライマー同士がボルダリングの腕を競い合う競技大会のこと。

ここでは、コンペとはどのようなものか、参加資格はあるのかなど、基本的な情報をお届けします。

コンペの基本情報

ボルダリングのコンペでは、決められたコースをより少ないトライ回数で登った人が勝ちです。

トライとは決められたコースに取り組むことを指します。ボルダリングのコンペでは制限時間が与えられ、制限時間内で何回でもトライすることができます。

トライするほどにコースの難所の対策をしたり、コツを掴んだりできるため、完登に近づきます。そのため同じ完登でもトライ数が2回の方と3回の方がいる場合、トライ数の少ない方が勝利となります。

キッズから初心者、世界レベルのクライマーが参加可能です。どこかのジムを貸し切って開催されるものがほとんどで、毎年の恒例行事だったりもします。

ジムが主催のもの、アディダスやノースフェイスなどスポーツメーカーが主催のもの、ボルダリング関連の協会が主催のものなどがあります。

いずれも参加費がかかります。しかし、ジムが主宰する小さなコンペもあり、そういった場合は、ジムの利用料のみで参加できることが多いです。「いきなり何千円も払って参加はちょっと……」という人は、ジム主宰の小さなものから参加してみてもいいかもしれませんね。

ボルダリングコンペに出たい! 2018の開催スケジュールとルール説明

ボルダリング検定との違い

ボルダリング中級者の力試しとして気になるもう一つの手段は、ボルダリング検定でしょう。両方とも公の場で登りますが、検定は絶対評価、コンペは相対評価という点です。

検定の場合、指定の課題を登れたならライバルが何人いようと資格をゲットできます。

しかしコンペは1位を競うもの。たとえ登れたとしても、自分より少ないトライ数で登れた人がいたなら、勝つことはできません。

・コンペは対戦相手に勝ち、頂点を目指す場。検定は自分のボルダリングのレベルを知る場。
・コンペは難易度が課題によって分かれるが、検定は受験する級で課題の難易度が統一される。
・コンペはコンペごとに形式が異なるが、検定は級ごとに課題数や形式が決まっている。
・コンペは上級者向け。検定は中級者でも自分に合った級に取り組むことができる。

コンペの種類

コンペの評価方式には、セッション方式とベルトコンベア方式があります。

ボルダリング検定では級によってセッション方式、ベルトコンベア方式を採用しているかが変わってきます。5級から3級まではセッション方式で5課題、2級と1級はセッション方式で3課題、ベルトコンベア方式で2課題となっています。

セッション方式のみの5級から3級は複数の課題に対応できるボルダリング力が必要です。2級と1級はセッションに合わせてベルトコンベア方式もあるため、コースを見極める力や臨機応変な判断が必要になり、オールラウンドなボルダリングスキルを求められます。

セッション方式は、参加者各自が会場にセットされた複数の課題にトライ。制限時間内により多くの課題を登れた人が勝ちとなります。予選に用いられることが多いです。

ベルトコンベア方式では、複数の課題を一人ずつ登ります。5本の課題がある場合、同時にトライするのではなく、ベルトコンベアのように一つずつ順に登ります。ほかの選手が登っているシーンを全く見れないので、初見で登り切る必要があります。

トライ回数が採点基準になるので、なるべく初見で登れるよう日頃から癖をつけておきましょう。

ボルダリングコンペに出場する時に気をつけるべきこととは

「よし! いますぐコンペに登録だ!」と言いたいところですが、その前に!

本番になって力が発揮できないということがないように、もう少しだけコンペの予習をしましょう。また、普段ジムでなにげなくやっている振る舞いがコンペではマナー違反かもしれません。外に出ても恥ずかしくないよう、マナーをおさらいしておきましょう。

コンペはボルダリングの腕を競い合う大会であり、参加者は気合が入るとともに、大会の雰囲気によっては気持ちが盛り上がってくるでしょう。

特に対戦を見ているときには、自分ならこう登るなどを口に出してしまっては野次となり、対戦者の集中を妨げてしまいます。当たり前のことですが、場の雰囲気に飲まれず、冷静に振る舞い、対戦環境を乱さないようにしましょう。

また対戦環境という面ではチョークを適切に使うことでホールドの状態を保つことができます。チョークは手を滑りにくくすることと汗を吸い取る効果があり、ホールドの汗の濡れを防いでくれます。

良いホールドコンディションで対戦できるように自分の対戦のためだけでなく、他の人の対戦のためにもチョークを適切に使いましょう。

カテゴリーの選び方

コンペによって詳細は異なりますが、レベルごとにカテゴリー分けがされています。たとえば、「4級未満の人」「2級が登れる人」「小学生以下のキッズ」など。
まさに誰もがコンペを楽しめるような計らいです。

では、私たちはどのようにしてレベルを選ぶべきでしょうか。

ボルダリングのレベルは、言ってしまえば自己申告。わかりやすい資格はありません。つまり、レベルを偽ってでもエントリーすることが可能なのです。

たとえば、普段は3級を登っている人が4級未満のグループに混ざって試合をしたら、勝てる確率が上がりますよね。

なかにはそれに近いようなことをして優勝している人も見かけます。違反ではありませんが、まわりのクライマーからよく思われない場合があるので、出来る限り自分のレベルに合ったカテゴリーを選ぶようにしたいものです……!

また、初めて出場する人のために、ニューカマー向けのカテゴリーが用意されていることもあります。新人賞のようなものですね。

ただし、ある程度登れるようになった人は、初出場だとしても、ニューカマー向けのカテゴリーを避けてあげるのが優しさかもしれません……。

ボルダリングコンペに出たい! 2018の開催スケジュールとルール説明

トライ中に気をつけるべきことは?

コンペではなるべく勝ちたいですよね。もちろん! 勝つためのコツもご紹介します!

今回は比較的はじめたばかりの人が、土壇場で陥りがちなミスをまとめました。まず、焦らないこと。コンペ会場には緊張感がはりつめていますから、どうしてもいつも通りの落ち着いたトライができないかもしれません。

充分なオブザベーションができていなかったり、腕の回復を待たずにトライ数を重ねてしまったり……。出場時には、「落ち着け自分!」と、意識的にコントロールをしてみてください。

また、「絶対に落ちることができない」というプレッシャーから、本来のムーブを繰り出せないことがあります。ランジ(クライマーが勢い良く足を離して飛ぶように次のホールドを掴むムーブ)するべきところを固めてしまったり、体重をかける方向を間違えたり。本番でも思い切ったトライができるよう、日頃の練習で自信をつけましょう!

ボルダリングコンペ参加の流れ

ほとんどのボルダリングのコンペは、予選と決勝に分けて競技が行われます。予選と決戦が別日に分かれていることも。

ここでは申し込みから本番までにやることをリストアップしてみました。

・申し込み
→ジムやwebサイトから申し込みできます。
・受付
→コンペによりますが、開催場所であるジムの営業時間が通常と異なっていることがあります。受付開始時間をよく見て会場に行きましょう
・予選
→まずはセッション方式などで予選を行います。
・決戦
→予選通過者のみ、決戦に挑むことができます。予選落ちした人も観覧できます。
・表彰
→コンペの終わりには表彰タイムが。表彰台に乗りたい……!

ボルダリングコンペに出たい! 2018の開催スケジュールとルール説明

2018年に東京で開催されるボルダリングコンペスケジュール

●第8回 WEST ROCK ボルダリングコンペ STONE MASTER
予選:8月11日
準決勝・決勝:8月25日
http://www.westrock-climbing.com/
府中にあるボルダリングジム「ウェストロック」によるコンペです。キッズや、4級未満の人向けのカテゴリーもあります。8月5日まで参加者を募集をしているようです!

●ADIDAS ROCKSTARS TOKYO 2018
開催日:8月4日、5日
https://shop.adidas.jp/terrex/rockstars_tokyo/
開催場所は、B-PUMP 荻窪店です。
毎年9月にアディダスがドイツ・シュツットガルトで開催するスポーツクライミングの祭典の日本バージョンです。受付はすでに終了したようですが、観戦は無料なので、足を運んでみては? ハイレベルな戦いを見れるでしょう。

●MonthlyComp
開催日:8月4日
http://www.underground-climb.com/2018/07/8312monthlycomp120.html
東十条にあるUNDERGROUNDが主宰するミニコンペです。参加費はジム利用料のみで、本格的なコンペの決勝気分が味わえるMonthly Comp。 コンペの練習や体験をしたい人にオススメです。

●のぼコン2018
開催日:9月22日、23日
http://hirosup.hohta.com/nobocomp2018/
開催場所:NOSE町田店

「その他 ~ コンペや関連情報 ~」カテゴリの最新記事