フラッギングとは? やり方やコツ、練習方法を知ってボルダリングの幅を広げよう

ボルダリング課題のレベルが上がっていくと、小さいホールドが増えたり、ホールドとホールドの距離が遠くなったりするため、バランスの維持が重要になります。

初心者から抜け出してレベルアップするためには、バランスをとりやすいムーブの習得が欠かせません。

今回は、ぜひ身に付けたいフラッギングについて、やり方やメリット、コツなどたっぷりの内容で解説していきます。

フラッギングはインサイドとアウトサイドの2種類ある

フラッギングとは? やり方やコツ、練習方法を知ってボルダリングの幅を広げよう

フラッギングは、重心移動を利用して、バランスをとるムーブです。ムーブの様子が旗(フラッグ)に似ていることから、フラッギングと言われています。

右手の場合は右足、左手の場合は左足を使います。伸ばした手と逆側に足を出し、重心移動を打ち消すことでバランスをとります。

身体の前に足をだすか、後ろから足をだすかの2種類のフラッギングがあります。

インサイドフラッギング

インサイドフラッギングは、身体の前で腕と逆側に足を出します。

動きは理解しやすいですが、壁と身体の間に空間がない場合、窮屈になってしまうため、注意が必要です。

アウトサイドフラッギング

アウトサイドフラッギングは、身体の後ろから足を逆側に出します。足をクロスさせる動きが必要になります。

壁との距離に関係なく、背中側から足を出すことができるため、活躍の場面が多いです。

フラッギングのやり方を身に付けよう

右手右足の法則のように、フラッギングも右手を上げる時は、右足を出します。右手でホールドを取りに行く場合は、まず右手を伸ばします。次に右足を左側のホールド、壁に出します。

手を出した時に重心が右に行きますが、左側に出した足によって、重心が左に移動します。両側に移動した重心が中心に集まり、バランスをとることができます。

出さない方の足は、軸足になるため、しっかりと片足でバランスをとり、フラッギングの態勢を維持しましょう。

フラッギングのメリット・デメリットを知ろう

フラッギングは、重心移動を利用し、バランスをとることができるムーブです。

メリットだけでなく、デメリットを把握し、使いどころを明確にしましょう。

メリット① 足の入れ替えを最小限にできる

フラッギングと同じく、重心移動を利用するムーブにダイアゴナルがあります。

ダイアゴナルは、右手の場合は左足のように、左右の手足を使います。そのため使う時に足の入れ替えが必要です。

ダイアゴナルに対して、フラッギングは、右手右足でできるため、足の入れ替えがなく、使いやすいと言えます。腕の力の温存にも効果的です。

メリット② インサイド・アウトサイドの使い分けで縦・横にも使える

インサイドとアウトサイドは、使い分けが重要です。足を出すのが身体の前か背中の違いによって、インサイドは横方向、アウトサイドは縦方向の移動で使いやすいです。

傾斜については、壁との空間が確保できる強傾斜ではインサイド、垂壁やスラブはアウトサイドが適しています。進行方向や傾斜で2種類のフラッギングを使い分けましょう。

デメリット① 筋力やバランス感覚が不可欠

片足を軸としたバランスをとることや左右に重心移動をするためには、体幹などの筋力やバランス感覚が重要です。

ボルダリングに通っている初心者や自宅で筋トレも取り入れている初心者であれば、習得がしやすくなります。

フラッギングのコツをつかもう

フラッギングを成功させるためには、手足をしっかり伸ばすこと、壁を駆使することが重要です。

コツをつかんで、効率よくフラッギングを身に付けましょう。

スメアリングで壁も駆使してバランスをとる

スメアリングとは、壁に足をつけてバランスをとる技術です。フラッギングを使いたい場面で、足を出す方向にホールドがないことも考えられます。

ホールドの代わりに壁を駆使して、バランスをとるとフラッギングの幅が広がります。

腕・脚をしっかり伸ばす

フラッギングをする時は、しっかりと腕と脚を伸ばしましょう。身体が伸びることで、重心移動でバランスを崩すことを防ぎます。

腕を伸ばすことで、腕の負担を軽減することもできます。

フラッギングの練習方法! 効率よくフラッギングを身に付けよう

さっそくフラッギングの練習を始めましょう。動きの確認と実践練習が大切です。しっかり身に付けてレベルの上がった課題で駆使しましょう。

地上で動きを繰り返し練習する

ムーブを習得するためには、まず地上で動きを繰り返し行い、確認することが大切です。

右手、左手の両方の動き、インサイドフラッギング、アウトサイドフラッギングそれぞれの動きを身体に覚えさせましょう。

フラッギングを使う足を決めて実践で繰り返す

フラッギングの動きを確認できたら、実践に移ります。練習したい方の足を決め、決めた足を使ったフラッギングを繰り返し、実践で使って習得しましょう。

使う場面の多いアウトサイドフラッギングに絞って、実践する方法もおすすめです。

フラッギングを身につけてボルダリング力を上げよう!

フラッギングは、足を入れ替えることなく、バランスをとることができる重要ムーブです。インサイド、アウトサイドを使い分けることで、進行方向や傾斜にも対応できます。

スメアリングや腕・脚を伸ばすことを意識すると、成功しやすいです。地上での練習、実践に取り組んで、フラッギングを身に付け、1段階上のボルダリングに進みましょう。

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