ボルダリング体験をした人の中で、「ボルダリング専門用語が分からないよ……」と不安を抱えた人はいませんか?
ボルダリングを続けたいから、専門用語を覚えたいけれど、たくさんありすぎて“何を優先したらいいか”が分からない人も多いでしょう。
ここでは、初心者が優先して覚えたいボルダリング用語をご紹介します。登っているときにアドバイスをもらってもスムーズに登れるようになりますよ! ぜひ覚えてくださいね。
ボルダリング用語を覚えた方がいい理由は?
「初心者にボルダリング用語って必要なの?」そう疑問を抱く人もいるかもしれません。しかし、ボルダリングを上達したいと考えている人は、ボルダリング用語を覚えておく必要があります。
その理由は、迷う時間がなくなる=体力の消費が少なくなるからです。
登っている最中に、他のクライマーにアドバイスされたときに、用語が分からないと動きが止まってしまいますよね。
動きが止まってしまうと、どんどんホールドを持つ手の力が吸われてしまい、最終的には力尽きて落ちてしまいます。
ボルダリング用語を必要最低限覚えることで、スムーズな登りになるんですよ。
ボルダリング用語:ホールド編
ここでは、ボルダリング用語であるホールドの名前についてご紹介します。
ホールドの名前を覚えることで、アドバイスされたときにもすぐに理解し、一手が出しやすくなりますよ。
初心者がもっとも使う「ガバ」
このホールドは、名前の通り、手をガバッと入れて持つ、他のホールドに比べると比較的持ちやすいホールドです。
ガバは初心者用の課題に多く出てくるので、ボルダリングを体験した人は必ず触っているホールドですよ。
グレードが上がるにつれて出てくる「カチ」
カチというホールドは、指先だけが引っかかるようなホールドのこと。
持ちやすいカチから「こんなの持てるの?」と疑問を抱くくらい薄く持ちにくいカチまで様々です。
グレードが上がるにつれて、カチが多く出てきますよ。中にはカチのみの“カチ課題”なんてものもあります。
初心者課題では足のホールドに使われる「スローパー」
スローパーというホールドは、ツルッとした掴みどころが分からない半球のような形のホールドのことをいいます。
初心者用の課題では、あまり手で使うことが少なく、足のホールドとしてよく使われます。
グレードが上がるにつれて、手で使う課題が多くなり、「スローパーが持てない……」と苦戦する人が多いホールドです。
初心者課題でも出てくる「ピンチ」
ピンチというホールドは、様々な形がありますが基本的には、親指以外4本の指と親指で挟み込むようにして持つホールドのことをいいます。
初心者用の課題でも、出てくるホールドで「どうしてもピンチのところで落ちてしまう……」など苦戦する初心者も多いんですよ。
ボルダリング用語:ムーブ編
ここでは、動き=ムーブについてご紹介します。
ムーブのボルダリング用語を覚えておくと、アドバイスしてもらったときなど、すぐにムーブを起こせるようになるので、ぜひ覚えてほしい用語ですよ。
マスターしたい「足の入れ替え」
初心者が苦戦するムーブのひとつが「足の入れ替え」です。足の入れ替えとは、ホールドにのせてある足を、乗せていない足へ踏みかえる動きのことをいいます。
「どうしても手が届かない」など、リーチが足りないときに足の入れ替えをすることで、より遠くのホールドが掴めるようになることがありますよ。
動きやすくなる「手に足」
手に足とは、手で掴んでいるホールドに足をのせる動きのことをいいます。「足を置くホールドがない、だけど手のホールドが届かない」なんてときによく使われます。
上級者にもなると自然に手に足を行なう人がほとんどですが、初心者のうちは少しムーブに違和感を感じるかもしれません。
反復練習することで、必ずスムーズに手に足が行なえるようになりますので、諦めずに練習してみてくださいね。
「乗り込み」でリーチを伸ばす
乗り込みとは、その名前の通り足を置いているホールドに乗り込むことをいいます。
乗り込むといっても、乗り込む方ではない足をホールドから放して全身で乗り込むこともありますし、足を放さずに身体だけを乗り込むことがあります。
課題によって変わりますので、乗り込むときは、まず足を放さず乗り込んでみましょう。それでも届かないようであれば、片方の足を放して乗り込んでみてくださいね。
体を安定させる「ヒールフック」
初心者の人が覚えると、グンと上達しやすくなるムーブがヒールフックです。ヒールフックとは、ホールドにかかとを引っかけて、身体のバランスをとる動きのことをいいます。
このヒールフックをマスターすると、登り方のバリエーションが増えるので、初心者にはぜひ覚えてほしい&マスターしてほしいムーブのひとつですよ。
ボルダリング用語を覚えてスムーズな登りを!
ボルダリング用語を覚えると、迷う時間がなくなるので、とてもスムーズに登れるようになります。
ご紹介したボルダリング用語を「すぐに全部覚えなければいけない!」なんてことはありませんので、少しずつ覚えてみてくださいね。
ボルダリング用語を覚えて、体力を消耗しにくい登り方を目指しましょう。