ボルダリングジムに通っていると、マイシューズが気になってくるのではないでしょうか。
クライミングシューズは初級者から中上級者向けまで、さまざまなモデルが各ブランドから販売されています。はじめてのクライミングシューズは納得のいくものを選びたいですよね。
「どんなブランドがあるんだろう」「ブランドによる違いは?」そんな疑問を持つ人のために、今回はクライミングシューズで人気のブランドについて紹介します。
スポルティバ(LA SPORTIVA)
1928年創業のイタリアのシューズブランド。クライミングシューズ、登山靴、ランニングシューズの製作を行っています。
多くのメーカーが生産拠点を海外に移すなかで、イタリア国内にある自社工場で生産を続けています。
美しい自然に囲まれてシューズの開発・製造を行っていることから、「自然を愛し、守っていくブランド」として環境保護にも力を入れています。
足の形態学の研究と、クライミングのあらゆる状況を想定して考案された技術である「ノーエッジ」は、アウトソールのエッジをなくすことでスムーズで正確なクライミングを可能にしました。
1969年から日本への輸入が開始され、日本のトップ選手も数多く愛用しています。
イボルブ(evolv)
アメリカのシューズブランド。リソール工場を備えおり、修理が必要なパーツごとに修復が可能です。シューズには自社で開発したゴムを使用しています。
摩擦と耐久性に優れていることから、靴のお手入れ方法として水洗いを勧めるほどです。初級者向けのモデルは手の届きやすい価格帯で、初めてシューズを購入する人にもおすすめです。
イボルブジャパンではシューズだけでなく、ウェアやマットなどのクライミング用品も扱っています。
スカルパ(SCARPA)
イタリア語で靴を意味する社名。靴専門の製造会社として、世界の靴製造業のトップブランドが集まるイタリアのモンテベルーナ地方で伝統工芸の皮革職人が集まって創業されました。
1960年代には、イタリアの登山靴市場で大きなシェアを得ると同時に海外へも進出します。2018年に創業80年を迎えました。厳格な品質基準を満たすため、生産の80%をイタリア国内で行っています。
クライミングシューズの研究開発に20年のキャリアを持つ伝説的クライマー、ハインツ・マリアッハが監修を務めており、あらゆるレベルに対応できる技術が盛り込まれています。
ペルアドラ(PER-ADRA)
日本人の足に合わせて作成されたクライミングシューズのブランド。「日本人に合うシューズを作ろう」と現在の取締役である川口氏が立ち上げました。
膨大なデータから日本人の平均的な足のサイズを抽出し、それをもとに靴の原型となる木型を作成しています。
なかでも曲線にこだわっており、たとえば日本人はかかとが小さいことから、欧米のシューズブランドよりもかかと部分の曲線をなだらかにするなどしてフィット感を向上させています。
試着試登会が各地のクライミングジムで行われていますので、気になる人は足を運んでみてはいかがでしょうか。
ボリエール(BOREAL)
1975年にスペインのヴィレナで設立。履物製造に歴史のある町で、設立者も履物製造の専門家でした。
最初に開発されたクライミングシューズが評判となり、世界のトップクライマーたちがボリエールのシューズを履いて難易度の高いクライミングルートを攻略してきました。
ゴムの高度な成型技術を持っており、アウトソールが一体化されたシューズはフィット感が抜群です。
クライミングシューズはどこで買えるの?
クライミングシューズは、各ブランドのショップだけでなく登山用品を扱うお店でも購入できます。
クライミングシューズを扱うショップがクライミングジムに併設されている場合もありますね。
各ブランドのオンラインストアでも購入は可能ですが、海外ブランドではサイズ感のわからないこともあります。
初めてシューズを購入する場合は、必ず試着をしましょう。同じブランドでもモデルによって履き心地は違います。
ブランドによっては試着会や、試し履きした状態でクライミングの感覚を確かめられる「試登会」が開かれていることもあります。
お気に入りのブランドを見つけてチェックしてみてはいかがでしょうか。