スポーツクライミングが東京五輪の種目として採用されてから、メディアでも目にする機会が増えてきました。
特にテレビのCMでは、ボルダリングを題材としたCMが増え、目にしたことがあると思います。
今回は、PanasonicのCMにも出演し、女優の綾瀬はるかさんとも共演をした、伊藤ふたば選手に注目したいと思います。
伊藤ふたばのプロフィール
<基本プロフィール>
誕生日：2002年4月25日
身長：160cm
体重：44kg
出身：岩手県
東京五輪の2020年のときでも18歳。今後の日本のクライミング界を牽引してくれる選手の一人です。
ボルダリングを始めたきっかけはお父さんの影響
伊藤ふたば選手がボルダリングを始めたきっかけは、小学3年生のとき、お父さんがスポーツクライミングをしているのを見て、興味を持ったそうです。
スポーツクライミングを初めてすぐに、一発で15mの壁を登ってしまうというエピソードもあり、昔からその才能を発揮させていました。
競技者としての伊藤ふたば
伊藤ふたば選手は、2017年1月29日に東京で行われた「第12回ボルダリングジャパンカップ」で野口啓代選手、野中生萌選手を抑えて初優勝。そこから一気に注目を浴びました。
その他、2017年に行われた「IFSC クライミング・アジアユース選手権」のボルダリング部門で優勝するなど、ユース部門でも非常に優秀な成績を残しています。
そして、2018年春からはワールドカップに出場できるようになりました。（ワールドカップに参戦できるのは16歳以上）
大会成績
伊藤ふたば選手の2018年の大会成績をまとめています。
<国際大会>
・IFSC-ACCクライミング アジア選手権 倉吉 2018 倉吉（日本） （リード10位）
・IFSC-ACCクライミング アジア選手権 倉吉 2018 倉吉（日本） （スピード15位）
・IFSC-ACCクライミング アジア選手権 倉吉 2018 倉吉（日本） （ボルダリング1位）
・IFSC-ACCクライミング アジア選手権 倉吉 2018 倉吉（日本） （複合3位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ ミュンヘン 2018 ドイツ （ボルダリング7位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ シャモニー 2018 フランス （スピード36位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ シャモニー 2018 フランス （リード27位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ ヴィラール 2018 スイス （リード18位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ ヴィラール 2018 スイス （スピード34位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ 八王子 2018 八王子（日本） （ボルダリング6位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ 泰安 2018 中国 （ボルダリング13位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ 重慶 2018 中国 （スピード31位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ 重慶 2018 中国 （ボルダリング16位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ モスクワ 2018 ロシア （ボルダリング8位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ モスクワ 2018 ロシア （スピード45位）
・IFSC クライミング・ワールドカップ マイリンゲン 2018 スイス （ボルダリング27位）
<国内大会>
・第1回コンバインド・ジャパンカップ 盛岡（日本） （複合2位）
・日本ユース選手権リード競技大会 2018 印西（日本）（リード1位）
・日本選手権リード競技大会2018 加須（日本） （リード3位）
・第13回ボルダリング・ジャパンカップ 世田谷（日本）（ボルダリング3位）
伊藤ふたばの強さの秘密は筋肉だけではない！？
そんな強さを発揮している伊藤ふたば選手ですが、実は専属のコーチがいません。
お父さんから、アドバイスをもらったり、相談をしたりすることはありますが、基本は自分自身で課題を見つけて、それに取り組んでいます。
そうした「自分と向き合い続ける」ことが強さの一つではないでしょうか。
伊藤ふたば選手は、体格は小柄ではありますが、自身でも強みとしている手足の長さや、「柔軟性と重心移動」を発揮したムーブを得意としています。
その自覚した強みがあるからこそ、粘りのある登りを発揮しているのでしょう。
伊藤ふたばの今後は？
伊藤ふたば選手は、執筆時点（2018年12月）では高校一年生。現在は、ワールドカップの出場と勉強との両立に「奮闘しています。」
本人もワールドカップの出場はずっと夢だったと語っており、今後も出場機会は増えてくるでしょう。これからのワールドカップ、そして2020年の東京五輪の活躍には注目です。
