ボルダリングの壁は、傾斜によって呼び方が変わります。初心者がまず取り組む壁は、90度の垂壁と呼ばれています。
垂壁の次にチャレンジすることが多いのが、スラブという壁です。垂壁と違い、傾斜がついているため、登り方に違いがあり、初めは恐怖心を感じることもあるでしょう。
今回は、ボルダリングの壁の1つであるスラブについて、特徴や登り方、上達のポイントを紹介していきます。
ボルダリング壁のスラブとは?
垂壁が90度であることに対して、スラブは90度以上となっています。壁側に壁が寝ているため、ホールドとの距離が遠く感じるなど垂壁よりも難しく感じます。
壁にもたれると手を離すことができ、上手く足を運ぶと足だけで登ることも可能です。
ボルダリングの基本を身に付け、きれいに登る練習に適している壁でもあるため、スラブ攻略はボルダリング力向上に効果的と言えます。
バランスのとり方やホールドの保持の仕方などに垂壁との違いがあります。以上を踏まえて、スラブの登り方を見ていきましょう。
ボルダリング壁のスラブの登り方①ホールドをしっかりと保持しよう
スラブの特徴の一つとして、ホールドの形が悪いことが挙げられます。
持ちやすいホールドではなく、スローパーやポケットなどホールドに合わせた保持の仕方を身に付ける必要があります。
壁が自分から離れるように寝ているため、身体を引き付けるためには、ホールドをしっかりと保持することが大切です。
様々な課題でホールドの掴み方を練習したり、自宅でトレーニングできるトレーニングボードを活用したりするなど、ホールドに対応した掴み方を身につけていきましょう。
ボルダリング壁のスラブの登り方②足全体でホールドに乗ろう
手で掴みにいくホールドと同じように、足を乗せるホールドも悪く、不安定になっています。
スラブは、手と足をしっかりと運んでいくことが重要になるため、足でもしっかりとホールドを捉える必要があります。
ホールドに乗る時は、足全体で乗ることを意識しましょう。小さいホールドでもできるだけ接する面積が広くなるように乗る意識が大切です。
つま先など点で乗ると滑りやすいため、面での保持の意識が不可欠です。足全体でホールドに乗ることは怪我の防止にもつながります。
スラブで滑ってしまうと壁にひきずられてしまいダメージが大きいです。スラブ攻略と怪我防止の両面でホールドの乗り方には注意が必要です。
ボルダリング壁のスラブの登り方③手と合わせて足も積極的に上げていこう
スラブの2つ目の特徴は、ホールドとの距離は遠いことです。壁が寝ているため、真上に登るよりもホールドとの距離が離れてしまいます。
垂壁と同じ感覚で登ろうとすると、ホールドに手が届かなかったり、ホールドへ無理にアプローチしバランスを崩してしまったりしてしまう可能性があります。
スラブでは、手だけでホールドを取りにいくのではなく、足も積極的に次のホールドへと運び、身体全体で登っていくことが大切です。
身体全体が上へと上がっていくため、ホールドとの距離も近づいていきます。
手と足を上げていくことはボルダリングの基本でもあるため、改めて右手右足の法則などのムーブを確認しておきましょう。
ボルダリング壁のスラブの上達のカギは足の使い方!
ボルダリングでスラブの登りを上達させるためには、足の使い方を意識しましょう。
スラブでは、特別なムーブの技術は必要なく、バランスをとってホールドにしっかりと乗ることが大切です。
ボルダリングでは、手でホールドを掴む方に意識が行きがちですが、足の使い方も忘れてはいけません。
ホールドをどう手でとるのかではなく、どう足で乗ってホールドを取りにいくかというように、まず足から位置取りを考えてみましょう。
スラブをマスターすると、手を使わず、足だけで登ることができるようになるため、足だけボルダリングを目指してトレーニングしてみてください。
ボルダリング壁のスラブを攻略しよう!
ボルダリング壁のスラブの特徴、登り方のポイント、上達法いかがでしたでしょうか。スラブは垂壁とは違い、90度よりも傾斜のある壁となっています。
自分から見て奥側に寝ている壁であるため、ホールドとの距離が遠くなります。またホールドの形状が悪い点も見逃せません。
ホールドの保持ができるとスラブを攻略できます。手だけでなく、足を駆使し、身体全体で登り、ホールドをしっかり取りにいくことが重要です。
特徴、登り方のポイントなどを生かして、スラブを攻略しに行きましょう。