ジムでクライミングを体験してから、クライミングの魅力にハマった人も多いでしょう。
通い続けて2ヵ月くらい経ち、「そろそろレンタルではなく、自分専用のクライミングギアが欲しい!」「外岩に行くからクライミングギアを集めたい!」そんな気持ちになっている人はいませんか?
しかしインターネットで必要なクライミングギアを検索してみると、「本当にこのギア必要なの?」「クライミングギアってジムと外岩で変わるの?」など疑問に思うことが多いと思います。
そこで今回は、クライミングジムで使うギアや外岩で使うギアなど、詳しくご紹介します。
登るのに欠かせない『クライミングシューズ』
クライミングを楽しむためには、クライミングシューズというクライミング専用のシューズが必要になります。
購入するときは、クライミングシューズのソールに着目しましょう。外岩も行く予定がある人は、ソールが固めのシューズを選ぶと良いですよ。
なぜなら細かいフットホールドでも乗り込むことができやすいからです。
逆に柔らかいソールの場合は、足裏感覚に優れていますが、外岩の細かいフットホールドに乗り込もうとしたときに、「あれ? 全然乗り込むことができない……。」となってしまうことがあります。
しかし、ジムで使うと、足裏感覚がリアルに分かるので、中には、外岩用とクライミングジム用でシューズを履き替えている人もいます。
ヌメッたときに使う『チョークバック&チョーク』
クライミングを楽しむために、絶対必要なのがチョークです。チョークを手に塗ることで、滑り止めになります。
登る前にたくさん手にチョークをつけても、リードクライミングやトップロープクライミングはルートが長いので、どうしても「手汗をかいて、掴んだホールドがヌルヌルしてくる」という状態になります。
そういうときに、ササッとチョークを手に付けられるように腰に付けるタイプのチョークバック+チョークが必要になってきますよ。
自分の身体にフィットしている『ハーネス』
クライミングギアでまず揃えなければいけないものが、「ハーネス」です。ハーネスはさまざまなサイズや形がありますので、ご自身の身体に一番フィットしているハーネスを選ぶことが大切ですよ。
またハーネスには大きく分けると、ベーシックタイプ・スポーツタイプ・軽量タイプの3つがあります。
スポーツタイプはベーシックタイプに比べると軽いのが特徴ですが、長時間ぶら下がっている状態には不向き。そのため、コンペなど競技で使うのには良いですが、外岩には向きません。
超軽量タイプは上級者向けなので、初めてハーネスを購入する人には不向きです。
クライミングジムも外岩にも行く予定がある人は、ベーシックタイプを選ぶと良いでしょう。
外岩に行く人は持っていた方が安心『ヘルメット』
クライミングジムだけで登る人はあまり必要ありませんが、外岩を登る予定がある人は「ヘルメット」も用意しましょう。
外岩は自然の岩を登るので、登っている最中に上から小石や小岩など落ちてくるリスクがあります。ヘルメットをしないで登っている人もいますが、安全性を高めるためにはヘルメットを用意しましょう。
またクライマーがカラビナなど落とす可能性も考えられますので、ビレイヤーの人もヘルメットを着用することをオススメします。
外岩とジムで必要な長さが変わる『ダイナミックロープ』
クライミングで使用するロープは、クライミングジムと外岩で必要な長さが変わります。
またロープには種類がありますが、リードやトップロープクライミングには伸縮性のある「ダイナミックロープ」という種類を選びましょう。
長さについては、クライミングジムだけで使用するのであれば、30~40m。外岩での使用も考えている人は60mを選ぶと安心できますよ。
※外岩に誘ってくれる人は大体ロープを持っているので、最初の内は借りてトライしてもOK!
さまざまな用途で使う『カラビナ』
カラビナにはいろいろな種類がありますが、その中でも、国際山岳連盟の安全基準を満たしているカラビナを選ぶことが大切です。
よく「キーホルダー用のカラビナでも大丈夫なのか?」という質問を受けますが、絶対にNGです!
登山用のカラビナには、
・HMS型
・オフセットD型
・オーバル型
という3つの種類があります。カラビナを購入するのであれば、多くなくて良いので1つはHMS型を持っていて欲しいです。
リードやクラッククライミングをする人は必要!『カム&ナッツ類』と『クイックドロー』
トップロープだけをする人であれば必要ありませんが、リードクライミングもやる予定がある人は、少しずつ揃えた方が良いギアです。
クラッククライミングとは岩の割れ目を登ること。このクラッククライミングを行なう人は「カム&ナッツ類」が必要になりますし、リードクライミングを行なう人は、クイックドローが必要になります。
とはいっても、外岩へ誘ってくれる人が持っている可能性もありますので、すぐに必要なギアではありません。少しずつ余裕が出てきたころに揃えていくと良いでしょう。
安全にクライミングを楽しみましょう!
クライミングに必要なギアをご紹介しました。クライミングギアは揃えると値段も高いので、お財布に厳しいのが悩みどころですよね。
けれど、すぐに全部を揃える必要はありません。外岩などは誘ってくれる人が、全部用意していることもありますので、余裕があるときに少しずつクライミングギアを揃えると良いでしょう。
自分専用のクライミングギアが増えていくと愛着が沸いて、さらにクライミングが楽しくなりますよ。安全第一で、クライミングを楽しんでくださいね。