【連載】ボルダリング女子の悩み第4回・「手が小さいからスローパーやピンチが持ちにくい……」

ボルダリングを始めてグレードが上がってくると、スローパーやピンチなどのホールドが出てきます。

「なにこれ? 全然持てない!」「意味が分からない!」と感じる人も多いでしょう。特に女性からは「手が小さくて、スローパーホールドやピンチホールドが保持できない!」という悩みが多く聞こえてきます。

今回はそんなボルダリング女子の、「手が小さくてホールドが持てない悩み」をご紹介し、解決策をご紹介していきます。

スローパー課題やピンチ課題に苦戦しているボルダリング女子は、ぜひご参考にしてください。

ボルダリング女子の悩み:手が小さくて、スローパーやピンチが持てない!

ボルダリングを始めて、約3年が経つのですが、未だにスローパーやピンチなどが苦手です。

私は、女性の中でも手が小さい方で、スローパーやピンチの持ち方を教わっても全然ホールドが手に馴染まず、苦戦しています。

特にスローパーがたくさん出てくる課題や、ピンチが多い課題になると、そのホールドから一手も進まずに断念してしまうことが多いです。

他のボルダリング女子を見てみると、上手にスローパーやピンチを持っているのですが、私はなかなかうまく持つことが出来ません。

そこで

① 手が小さいからスローパーやピンチが持てないのでしょうか?
② 手が小さくてもスローパーやピンチを持つコツなどあるのでしょうか?

アドバイスをお願いいたします。

(H・Iさん/20代/女性)

体重のかけ方を意識しよう!「指の置き方」や「頼らないこと」も大切

ボルダリングジムの課題というのは、男女で分かれて課題があるわけではなく、あくまでもグレードで分かれていますよね。

そこで男性や手の大きい人なら、スローパーやピンチをしっかり保持できるところが、手の小さい人の場合は、うまく持てずに落ちてしまうこともあります。

手が小さいからといってすべてのスローパーやピンチが持てないということはありません。

よく考えてください。手の小さい小学生クライマーがしっかりスローパーやピンチを上手に持って、完登している課題も多くあります。

そのため、悩み①の「手が小さいからスローパーやピンチが持てないのでしょうか?」については、

多少手が小さいことで持ちにくいかもしれませんが、“手が小さいからといってすべてのスローパーやピンチが持てない”ということはありません。

【連載】ボルダリング女子の悩み第4回・「手が小さいからスローパーやピンチが持ちにくい……」

体重のかけ方を意識してみましょう。

悩み②の「手が小さくてもスローパーやピンチを持つコツなどあるのでしょうか?」についてですが、手が小さい人がスローパーやピンチを保持するためには、何が重要なのかというと、

① 体重のかけ方
② 指の置き方
③ ホールドに頼り過ぎないこと
④ 足使いが重要

上記の4つが大切です。

スローパーといっても、大きいものから小さいものまでさまざまな形状のスローパーがあります。形状によって異なりますが、スローパーを持つときのコツとしては、体重のかけ方を意識してみましょう。

垂壁などにスローパーがついている場合は、垂直に加重すること。(※ガストン気味やサイドプル気味の課題は除く)

また、スローパーの指の置き方は

・第一関節までと、手のひらを置く
・指先から手のひらまでベタッと置く

ピンチの場合は、

・指で挟み込む
・親指をかけないでオープンで持つ

持ちやすい方、または持てそうな方でトライしてみてください。また、ピンチホールドでも、ワイドピンチになると、どうしても持ちにくくなります。

「どんな持ち方をしても、どうしても持てない」そんなときは、そのホールドに頼ることなく、違うムーブを発見してみることもオススメです。

【連載】ボルダリング女子の悩み第4回・「手が小さいからスローパーやピンチが持ちにくい……」

持ってないよ。支えているだけ!

以前、とても強いボルダリング女子がピンチを上手に保持しているので、「どういうふうに持っているの?」と聞いたことがあります。

その答えは、「持ってないよ。支えているだけ!」でした。保持することなく、身体を支えるだけというムーブもあるんですよ。

最後に足使いについてですが、壁から身体が離れてしまうと、壁から引きはがされやすいので、身体を離さないように足のホールドをしっかりと踏みながら、身体が壁から離れることを阻止しましょう。

“ホールドを足で挟み込む”、“ヒールフックやトゥフックをかける” など足使いが重要になる課題もありますよ。

手が小さいとホールドの保持力に影響しますが、「手が小さいことが原因でスローパーやピンチが持てない」ということではないのでしょう。(※例外を除く)

同じ悩みを共有したい女性の皆様、ボルダリング女子会でストレスを発散しましょう!

手が小さくても、スローパーやピンチ課題を克服!

「手が小さくて、スローパーやピンチが持てない……」そう悩んでいる人は、体重のかけ方・指の置き方・ホールドに頼り過ぎないこと・足使いを大切にしてみてください。

最初は全然持てないかもしれませんが、何度もトライしていると不思議と持てたり、保持ではなく中継に使えるようになったりしますよ。諦めずに、トライし続けてくださいね。

 

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