世の中にはいろんな男性がいるので「男性が」とひとくくりにするのもどうかと思いますが、男性は初対面の女性を見た瞬間に「オレはこの女性に好かれそうかな?」とか「この女性はオレに好意を持っているかな?」とか、要するに「ヤレそうかどうか」ということを考えます。あるいは、ヤレそうでもないけれど、どうにか努力したらヤレるかなといったかんじで、ヤルまでの距離を推し量っています。
それが証拠に、すれ違いざまに挨拶をしただけ……というかんじで、女子と男子の集団がすれ違ったら、男子の集団は「あの女子、胸がデカいなあ」とか「お前、なんであんなかわいい子と知り合いなん?」とか、もっとスゴい(?)男子は「あのケツええなあ」と言います。
男はいくつになっても、エロくて幼稚なのかもしれません。
ちなみに、男子が女子をパッと見たときにヤレそうと思う要素のひとつとして「元カノに似ている顔だから」というのがあると言われています。
男って、好きになる女子の顔の傾向は小さい時から年老いるまで一定なんだそうです。こういう説を発表していた学者さんもいましたし、毎晩、男子に指名されないと食いっぱぐれるキャバ嬢も、こう言っていました。
「あたしと顔の作りが似ている女子がお店を辞めたら、その子を指名していたお客さんは、私を指名する」と、キャバ嬢は言っていますし、お店のボーイさんも言っています。
小顔で八重歯がある女子が、小さいときから好きな男子は、オトナになっても小顔で八重歯がある女子に恋します。その女子のことを、ほとんど何も知らなくても恋します。初対面でも恋します。
こうやって文字にすれば「男の頭のなか、大丈夫か?」と思う女性もいると思いますが、男は大真面目に0.1秒で恋に落ちます。勝手に。
0.1秒でヤレそうかどうか判断し(たいていヤレそうではない。男が勝手に片想いしているだけだから)、その後、どうやったら落ちそうか計算をします。
うまく計算ができた男子は「で、どこに住んでるの?」としれっと聞いてきます。
頭のなかの電算機がショートして(恋しちゃってオーバーヒートしたとか、そういう原因で、男の頭のなかの電算機はよくショートする)うまく計算ができない男は、初対面のかわいい女子の前でもじもじしちゃいます。たった0.1秒で、男は非常に残念なことになるのです。
(Text/ひとみしょう)
Written by ひとみしょう