男女差を象徴するような言葉として「かわいい」があります。今回は女子の言う「かわいい」と、男子の言う「かわいい」は、こうも違うという事例を見ていきたいと思います。
彼の前でなんでもかんでも「かわいい」と言っていると、そのうち彼は100%理解不能状態に陥って、なにを喋ったらいいのか分からなくなるから気をつけようね! という企画です。
さっそく見ていきましょう!
「ぼくの彼女は、女友だちに『あたしの彼はかわいい』と言っているそうです。おれってかわいいのか? 女々しいのか? なんかよく分かりません」(27歳・PR)
外見のわりに少年のようなハートを持っている……こういう彼氏に対して「かわいい」と言う女子って、わりといるように思います。
ほら、プロボクサーのような「男のなかの男」と結婚した女性に「彼のどういうところに惹かれましたか?」と聞くと「彼、かわいいんです」と答えている……報道でたまに目にすると思いますが、つまるところ「少年のハートを持っている」という解釈で合っていますか?
「寝ているとき、ぼくは体温が高いらしいんですが、体温が高いぼくのことを彼女は『かわいい』と言います。謎」(25歳・イベント制作)
こちらも「子どもみたい」ということでしょうか? まれに「あたしの彼は大きな赤ちゃんみたいでかわいい」と言う女子がいますが、赤ちゃんっぽいところは、女子からすれば「かわいい」のでしょうか?
赤ちゃんを地でいって「稼がない」とか「おおいなる甘えん坊」だと、付き合ってもくれないくせに……という男子の意見が聞こえてきそうですが。
「ぼくの彼女は、同性の友だちどうしで『かわいいね! そんなことないよ~**ちゃんのほうがもっとかわいいよ』とかと言い合っています。理解不能です」(29歳・IT)
同性どうしで「かわいい」と言い合うというのも、男子からすれば皆目分からないことだろうと思います。男どうしでは「かっこいいね、イヤ、お前のほうがかっこいい」とかとは言い合わないのです。
「彼女は顔文字が書かれているようなパンを見て『かわいい』と言います。そしてそういうパンは何日も食べられることなく、そのうち硬くなって、彼女はそれを捨てます。かわいいものを捨てたらダメだろうと思います」(24歳・教材販売)
「かわいいね」と言いつつ皆殺しにしちゃうってのも、ひとつの「かわいい」女心ってことでしょうか。
いかがでしたか?
この「かわいい」問題のアレンジパターンとして、「女子のピンク問題」があるはずです。ピンクのものはかわいい、あるいは「ふりふり問題」。ふりふりのついている洋服は「かわいい」。
そういうことを言っている女子は「かわいい」と、男子は感じるのかもしれませんが、あまりに言いすぎると、「かわいい」の意味するところが理解できず、男子は萌え死んでしまうことでしょう。
時代によって意味やニュアンスが微妙に変化する日本語ってむずかしいですよね。