洗脳という言葉がよく使われていた時代は、自己啓発セミナーが人気の頃だったように記憶しています。誰もが頭から否定できない正しいことをたくさん復唱させ、覚え込ませて、より高額なセミナーに勧誘してゆく……という商法が幅を利かせていた時代です。
恋愛にも洗脳の要素はあります。
男子はあの手この手で、女子を洗脳して、「俺は君の運命の人だから、分かってるよね?」みたいなことをしています。
どんな手を使っているのか? さっそくご紹介しましょう。
「とにかくマメに連絡をすることです。ちょっと時間が空いた時、寝る前、朝起きた時、とにかくメッセージを送ります」(27歳/広告)
洗脳という言葉がキツすぎるならば「刷り込み」という言葉がふさわしいかと思います。
例えば広告って、何回見たら人はその広告の商品を覚えるのか? というデータがちゃんとあります。だからテレビCMを放送し、屋外看板に出し、電車の中吊り広告もあり、雑誌にもネットにも……ということになります。
それと同じで、頻繁に連絡をしていると、「俺のことを彼女は常に意識するようになる」ってわけです。安価にして安直な洗脳方法と言えるかもしれません。
「俺の行きつけの店に彼女を連れてゆくと、店員さんが『いつもありがとうございます』と、うやうやしく最敬礼してくれます。そういうのって、彼女に見せておくと、最高の洗脳になります」(28歳/IT)
人って「他者の噂」によって洗脳されるという側面を持っているようです。だから「広告」ではなく「PR(クチコミ)」を重視しているメーカーがたくさんあります。
同じように、行きつけの店の店員さんの声を、そっくりそのまま彼女に聞かせると、「俺の価値」が上がり、ひいては彼女が運命の人と思い込んでくれるかな~と思っている男子が出てきます。
「僕は、実際の年収の倍の額を『俺の年収』として、彼女に自己申告しています。まだバレてないです」(25歳/飲食)
こういう超単純な情報に洗脳される女子だっていますよね。年収って、ある時期まではバレづらいですし、年収を重視する女子だって多いですよね。お互いに騙しやすい、騙されやすい情報なので、注意が必要です。
「女子に運命の人って思ってもらう方法ですか? 優しい男のフリをすればいいんです。簡単でしょう?」(27歳/建築)
こういう男子に洗脳されて付き合った結果、実はその男はDVだった、という話は、割とよく聞きます。こちらも年収と同じで、実際に付き合って、ある程度時間が経たないと見抜けないですよね。注意したいところです。
「イチャイチャする時、自分のことよりも彼女に気持ちよくなってもらえるようにします。そうすると、彼女はネガティブな反応を示さなくなり、セクシーな雰囲気にすることができます。洗脳ってそういうことじゃないでしょうか」(26歳/公務員)
こちらもヤバイ男の代表例みたいなものですよね。
いかがでしたか?
洗脳という言葉のニュアンスはかなり強い為、この項に洗脳という言葉を使うかどうするか迷いましたが、でもやっぱり、DVに泣いている女子だっていっぱいいるでしょうし、一線を越えてしまえば抜け出すのが難しかったりするので、生々しく書きました。
恋愛から洗脳という要素が抜けることは、恐らくないと思います。であるならば、相手の洗脳の方法を知っておき、気をつけるようにするしかないのではないかと思います。オレオレ詐欺と同じです。
国を挙げて、かなりの予算を使って、「気をつけましょう」とアナウンスしても尚、騙される人がいる。気をつけるより他ありません。
Written by ひとみしょう