レジで後ろに並んでいたはずの人が、いつの間にか自分の前にいる……。「年を取るとああなっちゃうのかな」と思った瞬間、ふと自分のことが心配になったりしますよね。今回は、年を重ねて図々しくなる人に見られる振る舞いと、そうならないために普段から気をつけたいことを紹介します。
年を重ねて図々しくなる人の振る舞いで、いちばん目につきやすいのが順番を守らないことです。スーパーのレジやATMの列で、「ひとつだけだから、いいわよね?」と前に入ってしまいます。本人は「ちょっとくらい」のつもりでも、並んでいる側からするとモヤっとするんですよね。
若い頃なら遠慮していたことも、年齢とともに「これくらい許される」と感じやすくなるのかもしれません。
図々しい大人によく見られるのが、お店でのお願いごとです。「これ、もう少し安くならない?」「おまけしてよ」と、どの店でも気軽に口にしてしまいます。
商店街の顔なじみのお店ならまだしも、チェーン店のパートさんに同じことを言っても困らせるだけ。断られると不機嫌になるところまでセットだと、周りの印象はかなり下がってしまいます。
年を重ねて図々しくなった人は、会話の主導権も握りがちです。若い人が話している途中で、「私の若い頃はね」と自分の体験談を始めてしまいます。
実は私も、後輩とランチをしたときに、気づけば30分ほど自分の話ばかりしていたことがありました。帰り道に「あの子、何か相談したかったんじゃないかな」と思い出して、ひとり反省会です……。悪気がないぶん、本人はなかなか気づけないんです。
図々しい大人の振る舞いとして、感謝の言葉が減ることも挙げられます。重い荷物を持ってもらったり、席をゆずってもらったりしても、軽くうなずくだけ。心のどこかで「年上なんだから、やってもらって当然」と思っているのかもしれません。
ひと言の「ありがとう」がないだけで、相手は「次はもういいか」と感じてしまいます。
年を重ねて図々しくなる人は、相手のプライベートにも踏み込みやすくなります。会ったばかりの人に「結婚してるの?」「お子さんは?」と、悪気なく聞いてしまうのです。
本人は会話のきっかけのつもりでも、聞かれた側にとっては答えにくい質問であることも少なくありません。
基本中の基本ですが、年を重ねるほどおろそかになりやすいのがこの2つ。お店の人やご近所さん、家族に対しても、相手の目を見てはっきり伝えるだけで印象はがらっと変わります。
「言ってるつもり」になっていないか、一度意識してみるのがおすすめです。
会話では、自分の話をする前に相手に話をふるクセをつけてみてください。
・「最近どう?」と相手の近況から聞く
・アドバイスしたくなっても、まず「それでどうしたの?」と続きをうながす
・自分の昔話は、聞かれたときだけにする
これだけでも、「話しやすい人」という印象に変わります。
何かを頼むときは、相手が断りにくい立場にいないかを一度考えてみましょう。店員さんや年下の人は、内心困っていても笑顔で応じてくれることが多いものです。
「無理なら全然いいので」とひと言添えるだけでも、相手の負担はぐっと軽くなります。
家族や友人から「それ、ちょっと失礼じゃない?」と言われたら、言い返したくなっても一度飲み込むのが大切です。年を重ねるほど、注意してくれる人は少なくなっていきます。
耳の痛いひと言は、自分では気づけない振る舞いを知る貴重なチャンスなんですよね。
年を重ねて図々しくなる人の振る舞いは、どれも「これくらいいいよね」という小さな甘えから始まります。本人に悪気がないからこそ、周りも指摘しにくいのが難しいところです。
順番を守る、ありがとうを伝える、相手の話を聞く……。当たり前のことを丁寧に続けていけば、年齢を重ねるほど「感じのいい人」として信頼されていくはずです。
Written by 早瀬ゆず