寝る前に少しだけのつもりでスマホを開いたら、気づけば日付が変わっていた……。そんな夜が続くと、翌朝の自分にちょっとがっかりしますよね。今回は、毎日の中に紛れている「やめるべき習慣」と、無理なく手放していくためにできることを紹介します。
やめるべき習慣として真っ先に挙げたいのが、寝る前のSNSです。布団に入ってから「あと1本だけ」と動画を見続けたり、知人の投稿をさかのぼったりしているうちに、あっという間に1時間が過ぎてしまいます。
睡眠時間が削られるだけでなく、他人の充実した投稿を見て「それに比べて私は……」と落ち込んだまま眠りにつくことにもなりがち。翌朝のだるさや気分の重さは、前の晩の30分から始まっていることが多いんです。
何か頼まれたときや褒められたときに「どうせ私なんて」「私には無理だよ」と返してしまう口ぐせも、やめるべき習慣の一つです。
謙遜のつもりでも、繰り返し口にした言葉はいちばん自分の耳に届きます。そのうち新しいことを始める前から「どうせ無理」とブレーキがかかり、挑戦の機会そのものを自分で減らしてしまうんですよね。
やめるべき習慣には、頼まれごとや誘いをすべて引き受けてしまうことも含まれます。「せっかく声をかけてくれたし」と気の進まない飲み会にも顔を出し、週末はいつも誰かとの予定で埋まっている状態です。
一つひとつは小さな付き合いでも、自分のための時間がない日が続けば、疲れが抜けないまま次の週を迎えることになります。
やめるべき習慣として意外と見落としがちなのが、小さな用事の後回しです。実は以前、役所に出す書類を「週末にやろう」と引き出しにしまったまま、気づけば提出期限の前日になっていたことがありました……。慌てて半休を取って窓口に駆け込んだのですが、それまでの数週間、書類のことがずっと頭の片隅に引っかかっていて、休みの日も落ち着かなかったんです。
返信しそびれたメッセージや出し忘れた郵便物も同じで、一つひとつは数分で終わるのに、ためこむほど「やらなきゃ」という重さだけが残り続けます。
やめるべき習慣の最後に挙げたいのが、愚痴や悪口の輪にそのまま加わることです。職場の休憩時間や友人とのランチで、その場にいない人の話題になり「わかる〜」と相づちを打ってしまう場面は少なくありません。
その瞬間は盛り上がっても、帰り道にはどこか後味の悪さが残ります。周りからも「この人も陰で言っているのかも」と見られやすく、本音で話せる相手が少しずつ減っていきます。
習慣は意志の強さだけで変えようとしても、なかなか続きません。やめたいことを我慢するより、代わりの行動や仕組みを用意しておくほうがうまくいきます。
いちばん効果がわかりやすいのが、スマホを物理的に遠ざけることです。充電器をリビングに置き、寝室には持ち込まないと決めるだけで、布団の中でSNSを開く流れが自然と断ち切れます。
目覚まし代わりに使っている場合は、安い目覚まし時計を1つ用意しておくと安心です。空いた時間は、本を数ページ読む、翌日の服を決めるなど、手元でできることに回してみてください。
誘いを受けたら、その場で即答せず「確認して連絡するね」と一度持ち帰るクセをつけてみましょう。一晩おいて「本当に行きたいか」「行かなかったら困るか」を考えると、気の進まない予定を減らしやすくなります。
月に1日、あえて何も予定を入れない日をつくっておくのもおすすめです。
後回しグセには「2分で終わることは今やる」というシンプルなルールが効きます。メッセージへの短い返信、郵便物の仕分け、使った食器を洗うことなどは、あとでやろうと考えている時間のほうが長いくらいです。
すべてを完璧にこなす必要はありません。小さな用事が手元から消えるだけで、頭の中のモヤモヤはずいぶん軽くなります。
「どうせ私なんて」が出そうになったら「やってみようかな」と言い換え、褒められたら「ありがとう」とだけ返すようにします。言葉を1つ入れ替えるだけでも、自分への見方は少しずつ変わっていきます。
悪口の輪に入りそうなときは、無理に否定せず「そうなんだ」と受け流して、別の話題を振るくらいで十分です。
今回紹介した習慣は、どれも特別なものではなく、多くの人が何気なく続けているものばかりです。だからこそ、1つ手放すだけでも時間や気持ちに余裕が生まれ、毎日の過ごし方が変わっていきます。
一度に全部やめようとしなくて大丈夫です。まずは今夜、スマホを寝室の外に置くところから始めてみてください。
Written by 紬(つむぎ)