食事やお酒、趣味を楽しみながらなど、婚活パーティーに対しては華やかなイメージを持っている方もいるはずです。しかし、「結婚相手を見つけられるのか」「本当に出会えるのか」と疑問を感じている方もいます。不安があれば参加にも躊躇してしまうでしょう。
そこで今回は、婚活パーティーの基本を解説するとともに、参加するメリットやデメリットなどをご紹介していきます。婚活パーティーに向いている人の特徴についても解説していくので、「婚活パーティーって実際はどうなの?」と不安を抱いている方は、ぜひ参考にしてみてください。
婚活パーティーは、結婚したい男女が会場に集まって話や食事をしながら交際相手を見つけるパーティーを指します。
ネットで参加申し込みができ、気軽に参加できる点が魅力です。
一度に多くの人と出会えるのも婚活パーティーならではのメリットです。
マッチングアプリとの違いは以下の通りです。
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婚活パーティー |
マッチングアプリ |
出会い方 |
パーティーへの参加 |
検索して見つける |
費用 |
1,000円~8,000円程度 |
3,000円~4,000円程度 |
本人証明 |
身分証明の提示が必要な場合が多い(独身証明書が必要な場合あり) |
なし(本人確認書が必要な場合あり) |
魅力 |
不特定多数の異性と出会える 様々な人で出会える 友人ができる可能性もある |
自分のペースで活動できる 低価格で多くの人と出会える |
婚活パーティーと言っても、様々な種類があります。
形式別の特徴を解説していきましょう。
座席が壁で区切られて個室空間で異性との出会いを楽しめるのが個室タイプです。
最初にプロフィールカードを記入し、その後男女1対1になって5~10分程度のトークタイムが開催されます。
これを繰り返していく仕組みで、マッチング希望を提出後、スタッフによる集計が行われて結果が伝えられます。
マッチングが成功すれば、相手と一緒に帰るよう促されます。
フリータイムはなく、女性は席についたままで男性のみが席を1つずつ移動していく形で参加者全員との会話が可能です。
個室タイプとは異なり、参加者が自由に会場を移動できるフリータイム形式の婚活パーティーです。
気になる異性がいれば、自分から積極的に話しかけることができ、連絡先の交換も自由です。
大人数のパーティーであれば、多くの異性と話せるチャンスがあります。
近年では、イベント形式の婚活パーティーも増えています。
年代別では「30代以上」や「40代以上」「年の差婚」など、年齢を区切ったパーティーが開催されるので、年代に合わせて参加が可能です。
その他にも、「趣味コン」は特定の趣味を持つ人たちが集まるパーティーとなっており、共通の話題で盛り上がれます。
その他にも、料理を一緒に作りながら婚活をする「料理コン」や一緒に運動をして仲を深められる「スポーツコン」、ペットの散歩を楽しめる「ペットコン」などもあります。
婚活パーティーは、男性と女性によって相場が異なります。
◎男性:3,000円~8,000円程度
◎女性:1,000円~5,000円程度
食事付きのパーティーであれば、参加費に含まれているケースが多く、その場合は費用が若干高めに設定されています。
また、別途ドリンク代が発生するケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
パーティー形式によっても費用は異なります。
少人数と大規模タイプであれば、少人数の方が比較的費用が抑えられています。
また、イベント型は内容によって費用の幅がありますが、男性であれば3,000円~6,000円程度、女性であれば1,000円~4,000円程度での参加が可能です。
夜に開催される場合は、昼間よりも費用が高くなる傾向にあります。
お酒も飲めるタイプであれば、別途アルコール代を支払うケースもあるでしょう。
婚活パーティーに参加するメリットは以下の通りです。
◎短時間で複数の異性と効率的に出会える
◎プロフィールだけでは分からない相手の雰囲気を直接確認できる
◎結婚への真剣度が高い人と出会いやすい
それぞれを具体的に解説していきましょう。
婚活パーティーのメリットとして「短時間で複数の異性と出会える」点が挙げられます。
婚活パーティーでは、1回の開催で20~30人程度集まるケースもあります。
その場合、男女が半分ずついれば10~15人の異性と顔を合わせられる仕組みです。
マッチングアプリや結婚相談所など、婚活の種類は豊富にありますが、多くの異性と出会えるのは婚活パーティーならではの魅力です。
運が良ければ1回の参加で運命の人と出会える可能性もあり、効率的に婚活を進められる特徴があります。
婚活の場ではプロフィールを記載する機会が多いです。
婚活パーティーはもちろん、マッチングアプリや結婚相談所でもプロフィールは活用されています。
自分のことを知ってもらうためのツールとなり、相性の良さや共通点などを知るために有効です。
しかし、プロフィールだけではわからない部分も多いです。
特にマッチングアプリでは、共通点が多く、掲載されている写真も好みであれば、積極的にアプローチしていくはずです。
しかし、実際に会ってみると写真とは雰囲気が異なり、共通する部分が多くても雰囲気や話し方などで違和感を抱いてしまう方もいます。
そんな時でも、婚活パーティーであれば、実際の人物を目の前にしてプロフィールを確認できます。
話もすぐにできるため、会話の仕方や雰囲気などもすぐにチェックできるメリットがあります。
もし「合わない」となれば他の参加者に話しかけられるので、後悔のない婚活を進められるはずです。
婚活パーティーでは、参加する際に本人確認書類の提示を求められるケースがあります。
これは、参加者の本人確認や年齢確認のためです。
参加資格があるか確認するためにも年齢確認を行いますが、中には年齢を偽って申し込みをする人も存在します。
その場合、カップリングすれば後々カミングアウトされるため、「なぜ嘘をついていたのか」「今後も嘘をつくのではないか」と不満を抱き、不安にもつながってしまいます。
しかし、婚活パーティーの多くでは本人確認が徹底されているため、身分を偽って参加する人を避けられ、結婚への真剣度が高い人との出会いを求められる特徴があります。
また、費用が発生する点でも真剣度の高い人が集まりやすいです。
パーティーに参加するためには男女ともに費用がかかります。
費用がかからない婚活の場合、参加するのも手軽になるため、結婚を真剣に考えていない人も参加しやすいです。
しかし、参加費がかかる婚活パーティーであれば、費用を支払う負担があるため、無料で参加できる婚活と比較すると手軽さが抑えられます。
そのため、真剣度が高い異性と出会いやすい特徴があります。
婚活パーティーには注意点もあります。
◎人気の相手は競争率が高く、マッチングが難しい場合がある
◎1人あたりの会話時間が短く、内面まで分かりにくい
◎参加しても理想の相手に出会えない可能性がある
下記ではそれぞれを具体的に解説していきます。
婚活パーティーにはライバルも多くいます。
自分と同じように結婚を目指して異性を探している人が参加しているため、人気の異性は競争率が高くなりがちです。
見た目が良く、コミュニケーション能力も高くて職業や収入にも魅力があれば、多くの人が興味を抱きます。
その場合、マッチングするのは簡単ではありません。
積極的に話しかけることも大切ですが、プロフィールで共通点を見つけ、会話を盛り上げられるよう工夫することも重要です。
また、場合によっては男女比に偏りが生じているパーティーもあります。
例えば、男性10名女性5名であれば女性参加者の方が少ないので、ライバルも多くなってしまいます。
ライバルが多い中でも自分を選んでもらえるよう、髪型や服装といった身だしなみを整えるだけではなく、話題づくりをするなど、事前準備も欠かさないようにしましょう。
婚活パーティーでは、全ての参加者と話すことは可能ですが、1人とじっくり話すことはできません。
1人あたりの会話時間は短く、個室タイプであれば1人数分程度となるケースも多いため、内面まで知るには時間が足りないと感じてしまいます。
少しでも印象に残るには第一印象が大切です。
清潔感や親しみやすさを引き出し、見た目に気を配って選ばれるような人間を目指していきましょう。
そのためにも、自己紹介では「記憶に残る」アピールを心がけてください。
名前を伝える際には名前にちなんだ体験談やあだ名など、覚えてもらえる工夫をする他、特殊な特技や趣味があれば伝えると印象に残るはずです。
婚活パーティーに参加したからといって理想の相手に絶対出会えるとは限りません。
多くの異性と話ができても「好みの人がいない」「話しが合う人がいない」といったケースは大いに考えられます。
そのため、複数回参加することをわかった上で婚活を進めていきましょう。
婚活パーティーに何度も参加しても理想の相手に巡り会えない場合は、パーティーの形式を変えてみるのもおすすめです。
大規模なパーティーにしか参加した経験がなければ、小規模タイプのパーティーや趣味コンへの参加を検討してみましょう。
色々な種類のパーティーに参加してみれば、これまでとは違うタイプの異性と出会える可能性も考えられます。
婚活パーティーに向いている人・向いていない人には、それぞれ特徴があります。
ここでは、婚活パーティーがおすすめな人の特徴を解説すると共に、他の方法が向いている人の特徴も解説していきます。
婚活パーティーが向いているのは、以下のような人です。
◎コミュニケーションが苦ではない人
婚活パーティーでは、初対面の人と積極的に会話をしていくため、コミュニケーション能力が高い人に向いているサービスだと言えます。
話すことが好き、人の話を聞くことが好きなど、初対面の人とも負担なくコミュニケーションが取れるのであれば、婚活パーティーが向いていると考えられます。
◎積極的にアピールできる人
異性とただ話をするだけではカップリングの成立は難しいです。
婚活パーティーには多くの人たちが参加しているので、自分をアピールして相手に印象付けなければ成功を目指せません。
自分の魅力の伝え方がうまい、記憶に残りやすい自己紹介ができる、興味があることを伝えられる積極性があれば、成功できるチャンスが高まります。
◎身だしなみに気を使える人
婚活パーティーでは第一印象が重要です。
髪の毛がボサボサ、洋服がシワだらけ、汚れがある、靴が汚いなど、清潔感のない人や身だしなみがしっかりしていない人は印象が悪くなってしまいます。
身だしなみに気を使える人であれば、好印象を与えやすいので婚活パーティーに向いていると考えられます。
婚活パーティーではなく他の方法を検討したい人には、以下のような特徴があります。
◎じっくり相手を知りたい人
婚活パーティーでは短時間に不特定多数の人たちとの関わり合いを持つことが可能です。
そのため、じっくりと相手のことを知りたいと考える人には向いていないサービスと言えます。
相手を知ってから関係を発展させたいと考えているのなら、マッチングアプリの活用がおすすめです。
メッセージを活用して会話ができ、相手のことを徐々に知っていけるので、相手のことを深く理解してから実際に会うことが可能です。
◎人見知りで初対面の人との会話が苦手な人
婚活パーティーでは初対面の人と話をするので人見知りだと苦痛に感じてしまうケースがあります。
思うように結果が出ない可能性も高いので、できる限り心理的負担の少ない婚活方法を選ぶ必要があります。
例えば、趣味サークルであれば自分の好きなことや得意なことを共通としている人たちが集まるので、人見知りでも比較的コミュニケーションがとりやすいと言えます。
◎結婚相手の条件に強いこだわりを持っている人
容姿や条件など、結婚相手に対して強いこだわりがあると、婚活パーティーに参加して例えカップリングに成功したとしても、後々「なんか違う」となり結婚までに至らないケースも多いです。
強いこだわりがある場合は、結婚相談所の方が向いていると言えます。
条件に合った人を相談所の担当者が紹介してくれるので、理想に見合う異性と出会いやすいです。
ここからは、婚活パーティーでの成功率を上げるコツを解説していきます。
◎事前準備
◎振舞い
が大きなポイントとなるため、下記で具体的にご紹介していきましょう。
婚活パーティーでは、プロフィールカードを用意します。
初対面の相手との会話の糸口になるだけではなく、自分の魅力をアピールできる重要なツールとなります。
書き方としては、以下の点に注意してください。
◎丁寧に書く
◎空欄を作らない
◎記号やイラストでメリハリをつける
氏名や年齢、最終学歴や職業、趣味などを記載する項目があるので、空欄を作らずに全ての項目を埋めるよう記載してください。
その際、職業欄は仕事内容が想像しやすいよう書くこともポイントです。
例えば、「会社員」と簡単に書くのではなく、「食品会社で○○を開発しています」「○○の営業の仕事をしています」など、具体的に書くと想像しやすく会話も広げやすくなります。
また、趣味も同じように具体的に記しましょう。
例えば、料理であれば「料理が趣味で今はラーメンをスープから作ることにハマっています」食べ歩きが趣味なら「居心地の良いカフェ巡りが趣味です」などと記載してみてください。
お金がかかる趣味を書くとマイナスなイメージを与えてしまうので、プロフィールでは書くのは避けた方が無難です。
また、服装は「清潔感」が最も重要です。
シワや汚れが多いといった服を着ていれば印象が悪くなってしまうので注意しましょう。
年齢に合った服装やシンプルさも重要となります。
男性であればスーツやジャケットスタイル、女性であればブラウスにスカート、ワンピースがおすすめです。
小物で遊び心を出すと、おしゃれな印象を与えられます。
相手に好印象を与えるためには笑顔や相槌が重要です。
真顔が多い、笑顔が少ないと「楽しくないのかな」と印象付けてしまいます。
相手の話を聞く際には笑顔を心がけ、適度な相槌をしながら話しやすい雰囲気づくりをしてください。
また、会話を盛り上げるためには、オープンクエスチョンでの質問がおすすめです。
質問の回答をイエス・ノーで答えられるクローズドクエスチョンとは違い、自由に回答できるオープンクエスチョンの方が会話を広げられます。
たとえば、料理が趣味の場合は「料理が趣味なんですね」と聞くだけでは「そうです」と返されるだけで会話が終了してしまいます。
しかし、「得意料理は何ですか?」と質問をすれば、様々な回答を引き出すことが可能です。
会話を盛り上げて印象付けるためにも、オープンクエスチョンを活用してみましょう。
今回は、婚活パーティーについてご紹介してきました。
1回で複数の異性に出会える婚活パーティーは、相手の雰囲気を直接確認しながら理想の相手を探せます。
真剣度が高い人とも出会いやすく、様々な魅力があります。
しかし、1人あたりの会話時間が短いので、その中でも相手のことを知れるよう、会話を盛り上げる必要があります。
コミュニケーションが苦ではない、積極的なアピールができる人に向いている婚活方法です。
苦手意識があるのなら、自分の性格に合った方法で出会いを探していきましょう。
一概には言えませんが、カップル成立率は40~50%ほど、成婚率は2~10%と言われています。
あくまでも平均値となるので、参加者の意識や積極性によって値は変動するでしょう。
参加者が多い年齢層は男女ともに30代です。
結婚を現実的に考え出す年代で、婚活パーティーや結婚相談所などを活用して婚活を進めていきます。
Written by 早紀