男性に生まれ、男性社会で生きてきた筆者。
これまで会社員や自営業、社長や会長など、国内外を問わずさまざまな立場の男性と関わってきました。中でも印象的だったのが、男の本音を体現するかのように強烈だった「経営者界隈」です。
今回は、経営者たちとの会食や接待などで筆者が垣間見た、「女性に対する男の本音」の一部をご紹介します。ドン引きする内容なので、覚悟してお読みください。
大半の方は、「本音と建前」を使い分けて日常生活を送っていると思います。特に自分の欲望を丸出しにしたり、性に関する露骨な話をしたりするのは、タブー中のタブーですよね。
特に男性は、人前で自分の性癖や性欲をさらけ出すと、ハラスメントになるだけでなく、へたをすれば犯罪になります。ですから、性的なことに限らず、自分を抑圧しながら建前で生活している男性は少なくありません。
しかし、だからこそ女性には「男の本音」が見えにくい部分もあります。
今回お話しするのは、そういう「女性からは見えにくい男性の(えげつない)本音」についてです。
ほとんどの男性は、女性に対して大なり小なりさまざまな偏見や願望や欲求を持っています。それを典型的に象徴するのが「アダルトコンテンツ」や「性風俗」などの性産業です。
日常生活で自分の性癖を語ったり、風俗店でどんな遊びをしているのかを語ったりしたがる男性はあまり多くありません。なぜなら、そういう行動は慎むべき行為、あるいは恥ずべき行為という自覚があるからです。
ところが不思議なもので、国籍を問わず経営者界隈の一部では「常識」や「恥じ」や「本音と建前」のタガが外れている人や、タガが外れたような状況に陥るようなケースが珍しくありません。
むしろ、特殊な(本来は恥ずべき)体験を共有することで絆が深まる──という風潮さえあります。
こういう風潮に中にいる人たちは、まさに「男のどぎつい本音」をありのままに体現しています。
彼らは、言うなれば「恥じることをやめてしまった男の成れの果ての姿」といえるかもしれません。
経営者という特殊な立場により化けの皮がはがれただけであり、ほとんどあらゆる男性が彼らのように「引くレベルの本音」を、潜在的に持っているはず。
彼らを反面教師とし、あるいは教訓として、私たち男性は自分自身の男としての在り方を改めて自問自答する必要があります。併せて、女性には「ヤバい本音を隠し持つヤバイ男」の餌食にならないよう、十分な知見を養うヒントにしていただければと思います。
前置きが長くなりましたが、ドン引きレベルの「男性の本音」を次項から紹介していきます。
大半の男性が、潜在的にも顕在的にも女性に対し、願望や偏見やファンタジーを抱いています。その中でも代表的な3つの例を解説します。
もちろんすべての男性や経営者が「女性は男の性欲を受け入れるべき」と思っているわけではありませんが、残念ながら、社長、会社員、フリーター、大学生など、社会的な立場に関わらず非常に多くの男性が女性に対してこのように思っているのが現実です。
現に、アダルトコンテンツや性風俗を利用する男性の多さがそれを物語っています。
彼らは「合法的なら女性の尊厳を踏みにじっても良い」「女性の威厳や人権を尊重する必要はない」と思っているのかもしれません。でなければ、とてもではありませんがアダルトコンテンツや性風俗サービスを通して女性を性的に消費できないでしょう。
「合法的ならOK」という判断基準で、女性を性的に搾取しても良いと考える男性の多さは、倫理的にかなり危機的な状況であり、女性からすれば脅威でしかないはずです。
「ママにおっぱいをもらい、ママに離乳食を作ってもらい、ママに抱っこしてもらう赤ちゃん」のような感覚が抜けていないのか、いい歳をしたおじさんになっても女性にケアしてもらうのが当たり前だと思っていたり、女性がケアしてくれないと不機嫌になったりするヤバい男が、この社会には普通に存在します。
たとえば、職場の女性スタッフに対し、当たり前のようにお茶を淹れさせたり、酒の席で当たり前のように女性に酌をさせたりするおじさんが典型的です。
言うまでもなく、セックスをさせてもらえないとふてくされる男や、家庭の食卓で自分の妻に対して「めし!」「ビール!」と雑に命令する男も同類です。
「君を必ず幸せにする」という言葉は、古今東西もっともポピュラーな、男性から女性に贈られるプロポーズの決めゼリフです。しかし、使い古され過ぎて形骸化してしまったのか、覚悟をもってこの言葉を口にする男性はまるで絶滅してしまったかのようです。
女性を幸せにするどころか、むしろ自分の満足のために女性を利用し、パートナーを搾取する男性の多さに辟易しているのは筆者だけではないはず。
男のために性を差し出し、男のために生活を差し出し、男のためにキャリアを差し出し、男のために尊厳を差し出す。
男が女に対してこんなことばかり求めていては、女性は男を愛するどころかむしろ憎む一方でしょう。
ところが、「それが当たり前だから」「そういうものだから」と思考停止した男は、愛する女性に愛想を尽かされていることにも気付かず、自分勝手でわがままな感覚を正そうとしません。
「女にモテたい!」と言う割に、女性に優しくできない男性の多さに筆者は違和感を覚えるばかりです。
「愛されたいなら、愛されることをしなさい」というシンプルな話なのですが、どうしてもそれができない男性が少なくありません。
断言しますが、女性から愛される男性の特徴は「女性の幸せを第一に考えられる」に尽きます。
ヤバい本音を隠し持っている男とのお付き合いは、できるだけ避けたいですよね。パートナーと一緒に幸せになり、幸福な未来を歩みたいと思っている女性が大半のはずです。
あなたを幸せにしてくれる可能性が高い「良い男」の特徴について解説します。
一番大切で、一番わかりやすいのが「性行為を強要してこない」ことです。逆に言うと、どんなに人柄が良さそうに見えても、性格が良さそうに見えても、女性に対して性行為を強要してくる男は、それだけで1発アウトということでもあります。そのくらい大切な判断基準です。
性行為を強要してくる男は、そもそもあなたを人として尊重するつもりがありませんし、コミュニケーションもまともに取るつもりがありません。
というか、性行為の強要はDVですし、普通に犯罪( 強制性交等罪、準強制性交等罪、強要罪、配偶者暴力防止法等)です。
パートナーだからといって犯罪行為を許容したり、無理に受け入れたりする必要はありません。というか、性行為を強要してくるような男や、させてくれないと不機嫌になったりするような自己中心的で未熟な男は「相手にしない」に限ります。
恋人時代は至れり尽くせりでとことん優しくしてくれたものの、結婚した途端、釣った魚には餌をやらないとでも言わんばかりにつれなくなった──という話をよく聞きます。
筆者の友人・知人にも、こうした現象を嘆く女性が数人います。女性からすると悲劇でしかありませんし、こういう姑息な真似をする男性はほとんど詐欺的で罪深いとも思います。
できることなら、相手の男性がこういうことをするタイプなのか否かを、結婚前に見極めたいですよね。
その場合は、男性と二人きりで長距離のハイキングやトレッキングを企画してみるのがおすすめです。
長時間歩き続けると、やがてお互いの疲労がピークに差し掛かるでしょう。その時こそ、相手の本質を見極めるチャンスです。
疲労の中にあるにも関わらず、あなたに配慮したり優しい言葉をかけてきたり、楽しい空気を作ろうとコミュニケーションに努めてくれたりする男性なら、まず安心です。
しかし、疲れたからといってあなたを邪険にしたり、いないもののように扱ったり、自分の疲労回復を最優先してあなたへの気遣いや気配りを怠ったりしたなら、残念ながらその男性は「釣った妻に餌をやらない夫」になる可能性が高いでしょう。
パートナーとのコミュニケーションは、離婚しない以上、一生涯にわたり続きます。
幸せな恋愛、幸せな結婚がしたければ、コミュニケーションに手を抜かない男性を選ぶのがおすすめです。
「男性は女性にケアされて当たり前」と思っている男は、女性が親切にしてくれてもお礼の言葉を言いませんし、お返しもしません。
たとえば食卓で醤油を取ってもらう──というようなほんのささいなことでも、取ってもらったら「ありがとう」とお礼を言うのが普通です。ですから、先述したような、夫が妻に「めし!」「ビール!」と雑にオーダーするような男は論外なのです。
「めし!」ではなく、「お腹が空いた!早くご飯が食べたいなぁ。何か手伝うことある?」などのようにコミュニケーションを図ったり、「ビール!」ではなく、せめて「ビール持ってきてもらえる?ありがとう」まで言うべきですよね。それが人としての礼儀でありマナーです。
つまり、妻に対して「めし!」「ビール!」と雑にオーダーする夫は、妻のことを「礼儀の必要ない相手」「マナーの必要ない相手」として舐めているわけです。
そんな夫と一緒にいて幸せでいられる確率は何パーセントほどでしょう?かなり低いはずです。
逆に、面倒くさがらずちゃんとコミュニケーションを取るのは、相手に対して敬意を払っている証拠です。その上、お礼やお返しまでしっかりとやってくれる男性であれば、かなりの安定感があり安心してお付き合いできそうです。
問題のある行動を起こす人間の大半は、自分の欲求とうまく付き合うことができません。自分を甘やかして生きてきたのか、つらいことから逃げ続けてきた結果なのか、あるいは理性や欲求のコントロール方法を学ぶ機会がなかったのか、とにかく自分を律するのが下手です。
特に男性の性欲は、確かにコントロールが難しい類の本能的な欲求です。食欲や睡眠欲と似て、理性ではどうしようもない部分もあります。
でも、いくらお腹が空いても普通の人は無銭飲食をしませんし、他人のものを奪ってまで腹を満たそうとはしません。いくら眠くても道路の真ん中で眠りませんし、冬の寒空の下でも眠らないはずです。
性欲をはじめ、他の欲求も含め、その欲求自体に罪があるわけではありませんし、その欲求を持っていることが良くないわけでもありません。
欲求を満たす方法が問題なのです。
性欲もそうですし、承認欲求もそう。あるいは処罰欲求や独占欲、競争欲求などもそうで、これらの欲求を適切な方法で満たせない人は、他害的だったり加害的だったりします。
逆に言うと、これらの欲求を上手に管理できる人が「成熟した人」と評価されますが、そんな人はごく一握りしか存在しないようです。
理想の男性と結ばれたい方は、本記事で紹介した「男性のヤバい本音」と無縁そうな、成熟した男性を見極めましょう。
Written by はるお