自分の気分で態度をガラリと変えてしまう人って、職場に一人はつきものですよね……。実は不機嫌な態度で周りを困らせるのは、ハラスメントだと認定されているのです!
今回は、「フキハラ」の定義や特徴を徹底解説します。フキハラな人と上手く付き合うために押さえておきたい対処法もまとめたので、人間関係に悩んでいる方は要チェックです。
フキハラとは、あえて高圧的な口調や態度で自分が不機嫌であることをアピールし、相手を委縮させる行動のことを指します。
気分が悪いからと強い口調で部下を叱責したり、意味もなく職場の人を無視したりすることなどがフキハラに該当すると言われています。
フキハラは、パワハラやモラハラの一種だとも言われています。周囲に圧力をかけ、必要以上に気を遣わせる存在として疎ましがられるでしょう。
フキハラな人は、感情をストレートに言葉で伝えることが苦手だという特徴を持っています。
思っていることやイライラをどう表現していいかわからず、負の感情をいつまでも処理できません。限界まで我慢しているため、無意識のうちに不機嫌な言動が表立ってしまうのです。
また、言葉で伝えられないからとあえて態度に出して察してほしいと思っているタイプも多いでしょう。
フキハラな人は、自分の感情をコントロールするのが苦手です。一度嫌なことがあれば、ズルズルと引きずりいつまでも切り替えることができません。
たとえ家で嫌なことがあったとしても、仕事中だってずっともやもやとした感情を持ち続けることがほとんどです。
自分の中のストレスを上手く抑え込むことができず、結果として周囲を傷つける不機嫌な態度に走ってしまいます。
普段は穏やかでも、体調不良の中、無理に仕事をしていると、誰だっていつもは感じないイライラやもどかしさを感じてしまうことがあるでしょう。
だからといってフキハラな対応を取るのは禁物。今日は余裕がないと感じたら、あらかじめ周りに体調不良であることを申し出て、余計な気を遣わせないことが大切です。
「もっと注目されたい」「自分が中心になりたい」という構ってちゃんタイプが多いのもフキハラな人の特徴です。
一度不機嫌をアピールして周りに気を遣ってもらった経験を覚えると、「アピールすれば周りが自分に気を遣ってくれるようになる」と勘違いしている人も多いでしょう。
不機嫌さをまき散らせば、自分の権力を行使できるという自分勝手な考えから、平気で周囲へハラスメント行為を行うのです。
フキハラな人に対して機嫌を取ろうとするのはNG。アピールすれば自分を特別扱いしてくれると勘違いし、さらに気分屋な行動がエスカレートしていきます。
また、中には機嫌を取ろうとしてくる態度に逆ギレしてくる人もいるでしょう。
不機嫌な態度を取られたら、あまり相手にせず気付かないふりをしておく方がベターです。
仲良くなればなるほど、甘えがどんどん出て不機嫌をアピールする行動がエスカレートしてくることがほとんど。負の感情は職場で浸透しやすく、一緒にいることで自分自身も無意識のうちにイライラした行動が増えてしまうこともあります。
そのため、フキハラな人とは一定の距離を取っておくことが大切です。距離を取ることで、相手もあなた自身に依存せず自分の身を守ることに繋がります。
突然無視をされたり、昨日とはまるで違う嫌な態度を取られたりすると、つい腹が立って何か言ってやりたくなることもあるでしょう。
しかし、感情的に返すのは火に油を注ぐようなもの。不機嫌は増して人間関係の悪化につながりかねません。
フキハラな人には、冷静な態度で接することが大切です。むしろいつも以上に理性的な行動を取ることで、相手の幼稚な不機嫌アピールを引き立てることができます。
フキハラな態度がエスカレートしているなら、上手く付き合おうと無理に我慢することはやめましょう。あなたの優しさに漬け込み、勝手にサンドバッグ扱いしている可能性があります。
八つ当たりがひどいようなら、人事や上司に相談しましょう。パワハラの一種なので、問題視されて異動や人事評価に大きな影響を与えられるかもしれません。
フキハラな人は、不機嫌さをアピールすることで周りに気を遣わせようとするモラハラな一面を持っています。距離を縮めれば縮めるほど、甘えが出てあからさまに不機嫌な態度を取って、自分の気分に合わせようとしてきます。
フキハラな人が部下ならまだしも、上司ならサンドバッグ扱いされる可能性大! 本格的な被害者になる前に、適度な距離を取って自分の身を守っておくことがマストです。
Written by sumire