「責任感がない人」というレッテルを貼られると、常にマイナスな印象を持たれてしまいます。どうせ都合が悪くなったら逃げるだろうと、期待もされなくなるでしょう。人との約束をすぐにドタキャンする人は注意が必要です。
今回は、責任感がない人の特徴と、責任感が欠如する原因についてご紹介します。
責任感がない人の特徴とは、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
責任感がない人は、物事を途中で投げ出して、周りに迷惑をかけがちです。目の前の事実としっかり向き合うことを放棄して、現実逃避に走ります。
たとえば、仕事で重要なプロジェクトを任されても、後から「やっぱりできない」などと言い出したり、「〇〇さんの方が優秀だよ」と他の人に責任を押し付けようとしたりします。
一度決めたことを途中で投げ出すのは無責任な印象があります。
責任感がない人は、とにかく言い訳が多く、自分が傷つかないことを最優先にします。ある意味、口が達者とも言えます。
自分のミスも「タイミングが合わなかった」「誰か手伝ってくれればなぁ」と言い訳して向き合おうとはしません。
無責任な人は視野が狭い傾向があります。今しか見えていないので、辛いことがあると何とか逃れようとします。
デートの約束も、気が乗らなければ相手の迷惑も考えずにドタキャン。婚活で出会った相手が嫌になったら、断りも入れずに自分勝手に関係を切ることも……。
物事を表面的な部分でしか見ない人は、いずれ大切なものを見失うでしょう。
「何とかなるさ」が口癖の楽観的な人も、責任感がないように見られがち。ポジティブで人が良くても、実はいい加減ということもあるのです。
たとえば、取引先への対応を、事前準備もせずに出たとこ勝負、などというのは無責任の極み! また、ミスを指摘された時におちゃらけモードで流してしまう人も幼虫です。
八方美人タイプは、実は人から嫌われるのを怖がっていて、あちこちにいい顔をするいい加減な性格である場合があります。トラブルがあった時、まず自分の保身に走りがちです。
ミスをしたときに、謝罪の前に「〇〇さんのアドバイス通りにしました」などと他人のせいにしたり、嫌われたくないあまり、重要なことを黙ってたりする場合があります。
自分の人生の大事なことを誰かに決めてもらおうとする人は、無責任といえるでしょう。自分自身を信じることができない方のかもしれません。
口癖は「どっちでもいい」で、こういうタイプの人は、他人が具体的にどう責任を取るのかまで教えてくれて、やっと行動に移すことができます。
では、責任感が欠如する原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか。
責任感がない原因は、窮地に陥った時に周りがなんとかしてくれることが多かったから。親が過保護だった場合、自分で考えて行動する力が身につきません。
大事な進路を決める時も、親から「ここにしなよ」と言われて素直に従っていませんでしたか? 他者のおせっかいを迷惑に感じない人は注意が必要です。
実は、プライドが高い人も自分で責任を取ることが苦手です。自尊心がギタギタに傷つくので、誰かに責任をなすりつけようとします。
いつも気を張っていて、誰にも素の自分を見せられません。プライドが高い人は、自分が失敗することが信じられないのです。
これまで、コツコツと努力を積み重ねて行動を起こしても、なかなか良い結果に結びつかなかったという経験は、人を無気力にさせます。
何もしないほうがよかったと考え、責任を取らなければならない場面でも投げやりになりがちです。
責任感が欠如する原因は、目標がなく淡々と生きていることも挙げられます。惰性で過ごしていると、自分が責任を引き受けるのは馬鹿らしいと感じるようになります。
たとえば、周囲に流されて今の職場やコミュニティにいる人は要注意。自分が納得して始めたことでないと、本当の意味で責任は取れないかもしれません。
責任感がない人は、言い訳が多く、自分では何も決められない傾向があります。他人から言われて何となく今の場所にいるとしたら、やる気が出ないのも頷けます。
自分の意思で動いて、本当にしたいことをしていれば、責任感がわいてきます。なんとなくで毎日を過ごさず、日々の目標を持つようにしましょう。
Written by 森野有