フリーランスに対する一般的なイメージは「独立するなんてかっこいい」「自由に仕事ができて羨ましい」「大変そうだけどやりがいもスゴそう」と、肯定的なものが多いかと思います。
中には会社勤めをしながら独立を考える人も一定数いて、時代と共に働き方が大きく変わったからこそ、フリーランスに憧れる社会人が増えました。
しかし、企業へ属さずに仕事を続けるのは決して簡単なことではありません。脱サラ後、大きな成功を掴むには人並み以上の努力が必要です。
もしあなたが独立を検討していたり、いずれフリーランスになる予定なら今のうちに最低限の知識を心得ておきましょう。
ビジネススキルがあるとないとでは運命が大きく異なりますので、計画的な動きをお忘れなく!
終身雇用が終わったいま、「一つの会社にいるのが当たり前」なんて概念が消えつつあります。
転職は決して珍しいものではなくなりましたし、20代のうちに独立する若者も増え、社会人の働き方に大きな変化が現れているのが現代です。
自分らしく働き、やりたいことや得意分野を極めるためにフリーランスの道を選ぶ人も急増中!
“フリーランス”という言葉の響きもかっこいいですし(笑)、自由な働き方ができる部分に魅力を感じて独立志向が芽生えるのだとか。
様々な選択肢が広がったからこその変化であり、「会社に勤めるだけが全てでない」というのが令和を生きる人たちの考えなのでしょうね。
フリーランスと言えど社会人であることに変わりはないので、学ぶべき一般常識などは会社員と同じです。
けれども会社に属さない=全て自分で処理をしなくてはならないため、ビジネススキルがある程度高くなければやっていけません。
好きなことを極めるだけではフリーランスとして不十分なので、基本の“キ”は必ず押さえましょう。
当たり前ですが、フリーランスとして活躍するなら専門性に特化することが必要不可欠。
“一体自分は何屋さんなのか”が決まらない限り仕事を取れないため、ベースをしっかりと固めると独立の道が見えてきます。
たまに何でも屋さんのような人もいますが、そのようなタイプも最初からオールジャンルを取り扱っていたのではありません。
色々と試したり、一つの物事を極めた上で派生したり、新たな事業に挑戦した結果“何でも屋さん”に辿り着くため、スタート時は必ず専門性を意識しましょう。
「そんなの、社会人なら誰でもできるよ!」というツッコミがありそうですが、まさか“簡単なPC操作”がタイピング程度だと思っていませんか?
フリーランスを目指すならPCの電源が分かるとか、タイピングができるとか、それだけではダメ。
ワード、エクセル、パワーポイント等を扱うスキルは必須ですし、美業によっては企画書や営業利益リストといった作成能力も問われるでしょう。
資料作りが全くできないとクライアントにプレゼンも難しく、ポートフォリオを先方に送るなどの売り込みもできません。
エキスパートレベルは目指さなくて良いものの、社会人の基礎となるツールは必ず使えるようにしておきたいですね。
全くコミュ力がなくても独立はできますが、フリーランスの人々は意外にも(?)コミュニケーションを取れるタイプ多し。
誰とでも仲良くなれて憧れの存在的なキャラになる必要はなくとも、生きる上で困らないくらいの力はほしいといったところ。
未だに“飲みニケーション”文化が根付く業界も少なくはないほか、ちょっとした会合での出会いが仕事に繋がるのもよくある話。
対面で全く話せず、常に人見知り状態だと独立後に苦労する可能性が高いため、会社員時代に最低レベルのコミュ力は培いましょう。
やたらと知り合いが多くとも、使えない人脈はないのと同じ。
お互いのためになって始めて“人脈”の意味を成すので、案件を振ってくれたり、仕事を手伝ってくれたり、力のある人物に紹介してくれるような繋がりを持っておくといいでしょう。
他力本願はもちろんダメですが、何かが起きた時手を差し伸べてくれる人がいると心強いはず。
フリーランスは1人企業と言いつつ、誰かの協力が全くないと後々辛くなってきますから、味方となる人脈は早い段階で作るべきですよ!
どんな人でも努力次第で独立を目指せます。……が、やはり向き・不向きがあるものなので、「フリーランスになりたいけどうまくできるかわからない」と悩んでいるのなら、以下のチェックポイントを確認してみてください。
当てはまる数が多いほど向いています。
・極めたい/あるいは極めている専門ジャンルを持っている
・フットワークが軽い
・土日は必ず休みたい、などプライベートを優先させ過ぎない
・責任感が強い
・途中で諦める、投げ出すのは嫌い
・1人で作業ができる
・リモート勤務や自宅での作業に慣れている(会社に行かなくても苦じゃない)
・むしろ周りの声や動きが気になるタイプなので、1人で黙々と働きたい
・LINEやメールの返信は基本的に速め
・好奇心旺盛だ
・安定よりも刺激を求める
そもそもフリーランスになるには「専門性」「特化した技術」が必要不可欠ですから、これがないとスタートラインにさえ立てません。
ただ誰にも負けない知識や技術、経験があるのならあとは内面的な部分が関係することがほとんど。
仮に仕事をもらえる人脈がゼロでも、自らの足で売り込みができるのなら食べていける可能性が高いでしょう。
「人に助けてもらう」ではなく「自分でどうにかする」のが1人企業最大のポイントです。
責任感が強く好奇心旺盛で、刺激>安定で前へ進める人は、まさにフリーランス向きと言えますね!
フリーランスは好きな時に休めるとか、会社に通わなくて済む等、良い部分ばかりに目が向きがちですが現実はそう甘くありません。
“何もかも自分次第”なので、物事がプラスにもマイナスにも転がる可能性があると考えると、メリットまみれではないことがよく理解できるはず。
独立を考えるなら必要なビジネススキルを身に着け、足元がしっかり固まったところで新たな一歩を踏み出しましょう。
Written by たかなし亜妖