家庭環境が悪かったことや育ちが悪かったことをコンプレックスに感じている方は、意外と多いです。なかなか人に相談しづらい悩みだからこそ「自分だけなのではないか」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そんなことはありません。
私もそのうちの1人で、家庭環境や育ちに長年悩んできました。そして、今も悩みづつけているところもあります。
そこで今回は、育ちが悪いことをコンプレックスだと思ってしまう原因について、育ちが悪いというコンプレックスはどう解消、克服したらいいのかについて解説していきます。
なかなかすぐに解決とはいかない難しい問題ではありますが、どう乗り越えていけばいいのか、一緒に考えていきましょう。
まず初めに、育ちが悪いことをコンプレックスだと思ってしまう原因について解説していきます。
育ちが悪いことをコンプレックスだと思ってしまう原因の1つ目は「他の人と比べてしまう」ことです。
他の人と比べて、自分の育ちとの違いを感じたとき「自分は周りの人と全然違うな」「なんで自分だけこうなのだろう」と思ってしまいやすいです。
その結果、自分の育ちの悪さをコンプレックスに感じてしまうことがあります。
自分の家庭のことを口にしたときに周りから否定されてしまったことがあると、余計にコンプレックスが強まってしまうケースもあります。
育ちが悪いことをコンプレックスだと思ってしまう原因の2つ目は「自分は幸せになってはいけないと感じる」ことです。
家庭環境が悪かったり、育ちが悪かったりすると「自分は幸せになってはいけないんだ」「自分は幸せになれないんだ」と思ってしまう傾向があります。
その結果、自分が幸せになれない原因は家庭環境が悪いこと、育ちが悪いことと考えるようになってしまい、コンプレックスになってしまうのです。
育ちが悪いことをコンプレックスだと思ってしまう原因の3つ目は「恋愛で苦労してしまう」ことです。
育ちが悪いと、恋愛で苦労してしまう傾向があります。うまく人との関係性を築けなかったり、パートナーに自分の本音を口にできなかったりして、恋愛で苦労してしまいやすいのです。
私も、幼い頃から常に家庭の空気を察知し、親の機嫌をうかがいながら育ってきたため、なかなか本音が言えずに苦労してきました。
パートナーに本音を伝えられずにかかえこみ、限界を迎えると爆発してしまうことも。
このようなケースの場合「問題のない家庭で育っていれば、本音が自然と言えたのかな」と考え、育ちの悪さがコンプレックスになってしまっていることもあるのです。
育ちが悪いことをコンプレックスだと思ってしまう原因の4つ目は「パートナーに迷惑をかけてしまうと感じる」ことです。
パートナーと同棲、結婚と進んでいく場合、自分の家族とも関わる機会があることもあります。結婚に向けた顔合わせや結婚式などでは、両家が顔を合わせることもありますよね。
ただ、育ちが悪かったり、家庭に問題を抱えていると、両家顔合わせや結婚式がスムーズに行えない可能性が高いです。
私も、両親が不仲であるため、両親が同じ場に揃うこと自体に不安があり、絶賛この問題に悩んでいるところです。
このような問題があると、特に家庭に問題がない自分のパートナーに迷惑をかけてしまうことがあります。
そのため「自分の家族のことで迷惑をかけて申し訳ない」と、自分の育ちの悪さや家庭環境がコンプレックスに感じてしまいやすいのです。
ここからは、育ちが悪いコンプレックスの受け止め方、解消(克服)方法について解説していきます。
育ちが悪いコンプレックスを受け止め、解消(克服)していくためには、まず育ちの悪さや家庭環境が悪いことを、家庭(親)の問題であると認識することが大切です。
私もそうなのですが、育ちが悪いと幼い頃から人一倍家庭のことで頭を悩ませているため、自分事として家庭のことを考えるようになります。
そうしていると、いつの間にか「自分が悪い、自分がなんとかしないと」と思ってしまうこともあるのです。
育ちの悪さや家庭環境が悪いことは、あなたのせいではありません。そして、本来はあなたが解決するべきことではないのです。
まずは、家庭(親)の問題でこうなっているということを考え、一度自分と切り離して考えてみてください。
育ちの悪さ、家庭環境が親の問題であることを一度認識できたら、普段は「自分がなんとかしないと」と思って、親のために、家庭のために動いている、考えていることを手放して、自分の本当の気持ち、本音を吐き出していきましょう。
人のために、自分の本音を押さえ込んでしまわないようにしてくださいね。
誰もいない部屋で声に出したり、紙に書いたり、話せる人に話したりして、本音を外にまずは出すことを習慣づけていきましょう。
私は、日記に誰にも言えない本音をよく吐き出していました。
もし余裕があれば、家庭環境や育ちに関するさまざまな本を読むのもおすすめです。
私は大学で社会学部に入学し、家庭環境や夫婦関係について学んだことで、自分の育ちや家庭環境を客観的に見ることができるようになりました。
あたりまえになっていると、自分が置かれている環境の問題に気づけないことも多いので、もしできるのであれば、さまざまな本を読み、客観的に自分の状況を見つめるようにしてみてくださいね。
家庭の存在、親の存在はとても大きいです。恩を感じていたり、親に対して罪悪感を感じているという方もいると思います。
特に、育ちが悪い方は、親のこと、家庭のことを人一倍考えてきているため、自分の気持ちよりも親の気持ち、家庭のことを優先して考えてしまいやすいです。
ただ、あなたの人生はあなたのものです。親のものではありません。あなたが生きたいように生きて、わがままを言って、本来は何も問題はないのです。
育ちが悪いコンプレックスを受け止め、解消(克服)していくためには、まず自分が置かれている環境や過去を客観的に見つめ、受け止めること。そして、少しずつ受け入れること。そのうえで、自分の人生を大切にすることが大切です。
誰のためでもない、あなたの人生をどうしていきたいのか、ぜひ考えてみてくださいね。
今回は、育ちが悪いことをコンプレックスだと思ってしまう原因について、育ちが悪いというコンプレックスはどう解消、克服したらいいのかについて解説しました。
育ちや家庭環境は本当に難しい問題で、人生への影響も大きく、悩みますよね。
ただ、まず大切にしてもらいたいのが、あなたの人生はあなたのものであることです。
簡単には難しいこともあるかもしれませんが、あなたの本音を大切にこれからの人生のことをぜひ考えてみてくださいね。
Written by ゆきみ百花