正論を言われてハッと目が覚めることはありますが、心が弱っている時に論破されると百年の恋も冷めます。
男性は女性に比べて共感能力が薄いため、相手の気持ちを察せず、無意識のうちにド正論を振りかざす人が多いとか。それにより女性がドン引きして関係が崩壊、といったことはよくある話でしょう。
今回は思わず真顔になってしまう、「言われたら冷めるド正論エピソード」をご紹介。もしかするとあなたも思わずあるある! と頷いてしまうかもしれません。
誰かの意見がほしいのではなく、ただ話を聞いてもらいたいだけの時って誰にでもありますよね。他愛のない話や会社の愚痴などをこぼし、共感を得たいと思うのは人としてごく普通のことです。
けれども持ちかけた話題に対し、柔軟な姿勢で耳を傾けてくれるのではなく
「それは〇〇だからあなたが××なせいでしょ」
「考え方が◎◎すぎるんだよ」
なんて言われたら……! あなたはどう思いますか?
ド正論とは、ぐうの音も出ないくらい的を射ている意見のこと。
物事を正しく導くために必要なものですが、なんとなく話を聞いてほしい時に正論をぶつけられると分かってるわ! と反論したくなるのも当然です。
うん、うんと聞いてくれるだけで構わないのに……「わたしたちが今欲しい言葉はそれじゃない」んですよね!
女性は特に共感を求める生き物ですから、ド正論をかまされるとイラッとくるのも仕方がありません。
気持ちに全く寄り添ってくれない部分が、本気で腹が立つポイントと言えるでしょう。
親しい間柄でも延々と愚痴を聞かされれば不快な気持ちになりますが、ちょっとやそっとの文句なら黙って耳を傾けるのが優しさです。
相手の気持ちを汲み取らず、ダメ出しと言わんばかりの正論をぶつけられたら、きっと誰もが驚いてしまうはず。
人間関係って感情に寄り添い、共感することで親密度が増しますからね。
このあたりがてんでダメだと、「人としてどうなの?」「誰に対しても厳しい態度を取る人なのかな」と疑問を抱いてしまっても仕方がありません。
自己満足のためにド正論を振りかざす人も一定数います。つまり自分の発言に自信があり、「こんなこと言えちゃうオレ、かっこいい!」と自分に酔っているという……。
女性は“察する”のが得意なので自己陶酔系男性をすぐに見抜きます。
「きっと私のためを思って言っているのではなく、自分が気持ちいいからド正論をかますんだろうなぁ」
ちょっとした愚痴や弱音が相手の自己満のために利用されたらいい気はしません。それどころかドン引きし、この人とはもう付き合ってられないと心が一気に冷めるでしょう。
では、実際にド正論を言われ、真顔になってしまった女性たちの悲しきエピソードをご紹介しましょう。ストレートすぎる発言には思わずビックリ、面倒な男性は意外と世の中に多いようで……?
女子会で友達の行動が理解できず、思わず同僚の男性に愚痴ったAさん。
すると話を聞いた途端「じゃあ友達をやめればいいじゃん」とバッサリ。
相手はA子さんにとって長年の友達でしたし、怒りが頂点に到達するほどの出来事ではありません。ちょっとした愚痴をこぼすだけだったはずが、いつの間にか同僚男性の独壇場のような状態へ発展!
「メリットのない相手と付き合う必要はない」
「自分をイライラさせる他人とつるんで楽しいことあるの? 今後もそうさせる可能性がある人間なのに?」
言っていることはごもっともですが、いきなり友達をやめるなんてまぁ極端な話。
それに彼女は話を聞いてほしかっただけ。なんだかお説教を受けた気分になり、非常にウンザリしてしまったとのことです。
転職活動中、なかなかいい会社が見つからず彼氏に嘆いたB子さん。
すでに3社不採用続きでメンタルは落ち気味。ちょっぴり慰めてくれることを期待して弱音を吐いたものの、彼からの優しい言葉はなし。
むしろ面接の仕方に問題があるとか、書類の内容が悪いとか、スキルが足りないんじゃないの? などグサリとくる言葉の連続!
極めつけは、
「お前自身がほしい人材と思われないから採用されない。相手にそう思わせられないから不採用続きなんだよ」
とド正論中のド正論をぶつけられました。
彼の発言は止まらず、「高望みしすぎなんじゃないの」「大手ばかり狙わずランクを下げるとかさ、色々考えないの?」と問い詰められ、A子さんは余計精神的余裕がなくなってしまったとか。
モラハラのような気質を感じ取り、恋心が冷めた末にお別れを決意したそうです。
彼氏と別れて以来新しい恋人ができず、婚活に困り果てていたC子さん。
婚活パーティーやマッチングアプリ、街コンなど様々な場所へ顔を出しましたが、目ぼしい相手もおらず、仮に出会えても長続きしないことを悩んでいたそう。
会社の飲み会でちょっとした愚痴をこぼしたところ、みんなが慰める中とある男性社員から厳しい一言が。
「好きな人ってつくるものじゃないでしょ。自然とできるもの」
「“作ろう”とするから失敗する。その姿勢自体見直したほうがいいから、僕は婚活に励む人々がニガテだな」
た、確かにそうなんだけど……と思いつつ、自然と好きな相手ができたら苦労しないわ! とC子さんは怒りを覚えてしまいました。
この発言には周りもドン引き。楽しかったはずの飲み会が一気にお葬式モードに急変したそうです。
正論そのものは決して悪くはありません。重要なのは言い方とタイミングです。
人が傷ついていたり、落ち込んでいたり、気分が上がらなかったり。マイナスの感情を抱えている時に強い物言いでド正論を振りかざせば反発したくなるのも無理ありません。
たとえ人の発言に理解ができなくとも、言い方とタイミング次第で場の状況は大きく変わるものです。時と場所、そして相手を選ばず正論をかます人は空気が読めず、他人の気持ちが分からないのでしょう。
そのような男性と付き合い続けると精神がすり減り、嫌な思いをするのは目に見えています。
ド正論に自己陶酔するタイプはモラハラ気質の“モラ男”の可能性も高いですから、ぜひ気を付けてくださいね。
Written by たかなし亜妖