不幸な人と幸福な人には、考え方に大きな違いがあります。マイナスの感情に引きずられると、負のスパイラルが巻き起こり、さらなる不幸を引き寄せてしまいます。ですから逆に、考え方次第で簡単に幸福になることができるんです。
不幸な人と幸福な人の違いと、幸福になるためにすべきことについて紹介します。
幸福な人は、自分を心地よくする言葉や刺激を拾うことが上手です。ですから、幸福な人の会話には「かわいい」「綺麗」「素敵」などのワードがたくさん出てきます。
しかし不幸な人は、自分にとって心地よい刺激をキャッチするアンテナが鈍っており、そういった世の中の「素敵なこと」に目が向きません。いつも不平不満ばかりで、何かを褒めるようなワードはほとんど出てきません。
幸福な人は、今の自分があるのは、支えて協力してくれる周囲の人達のおかげだということをよくわかっています。ですから、何に対しても感謝の気持ちを持つことができ、心穏やかでいられるのです。
不幸な人は、「自分は、自分一人の力だけで生きてきた」と豪語することが多いです。ですから、周囲の人のサポートに気づくことができず、感謝の思いを抱きません。それどころか、周囲のサポートを鬱陶しいと思うことすらあります。
幸福な人は、自分のやったことは、自分が責任を取るべきだと考えています。ですから、人のせいにしたり、人を責めたりすることがなく、「自分で選んだことだから」とどんな結果にも満足することができます。
自己愛に満ちているからこそ、いつも幸せな気持ちで過ごすことができるのです。
反対に不幸な人は、何でも人のせいにしようとします。「こうなってしまったのはアイツのせいだ」など、責任を他になすりつける癖があるのです。いつまでも自分の気持ちが満たされないため、不幸な気持ちから抜け出すことができません。
幸せな人は、周囲と自分を比較しません。「自分と他人は別」としっかり境界を引くことができるので、常に自分軸で動き、他人に影響を受けて心が揺らぐことはないのです。
しかし不幸な人は、他人と自分の間にうまく境界を引くことができず、他人の感情や意見に流されてしまいがちです。
「自分」を持っていないので、決断するときもいつも他人軸。不安定で周りの評価ばかりを気にしているので、気持ちが満たされることがありません。
幸福な人は、いつも前向きです。なにかトラブルが起きたときには「トラブルが起こったからこそ気づくことができた!」と、失敗を次に活かす考え方をすることができます。
一方で不幸な人は、トラブルが起きた時に「あぁ、もう終わりだ」と、自分で終了の線を引いてしまいます。さらに、「もう無理だし」と失敗をひきずって、次のステップに進もうともしません。
失敗がすべての思考や動きを止めるものとなり、いつまでも立ち上がることができません。
幸福な人は、案外あっさりと自分の持ち物を手放すことができます。気に入って買ったものでも、しっかりお役目を果たしたと思ったら、パッと処分したり譲ったりすることができるのです。
考え方にしても、細かなことにまでこだわらず、周囲の意見を取り入れたり、人に任せたり、自分の考えばかりを押し付けない柔軟さがあります。
一方で不幸な人は、つまらないこだわりにとらわれて、それに苦しめられてしまいます。固まった考えを捨てられず、一つのものや考えに縛ら続けるため、いつまでも幸福になることができません。
妄想は、どうしても不安や心配なことに引っ張られやすく、気づけば、最悪のパターンばかりが頭によぎる状態になってしまいがちです。
感受性の豊かな人や想像力のたくましい人は特に、ほんの少しの情報でも妄想が膨らんでしまうので、「妄想しない」と普段から意識するようにすることをおすすめします。
「〇〇になったらどうしよう」と、起こってもいないことを想像して不安になるのは、無駄なことです。自分の勝手な想像に一喜一憂しても、どうにもなりません。先読みしすぎると、不安や心配が大きくなるばかりなので、一切やめましょう。
「トラブルが起きてから、そのトラブルについて考える」というようにするくらいが丁度いいですよ。
すべてのものごとは、移り変わります。そもそも、気持ちも見た目も状態も、あらゆることが一定を保ち続けるということ自体がありえないことです。
なのに私達は、相手が少しでも自分の思い描くイメージと違うことをすると「裏切られた」とか「昔はあんな人じゃなかったのに」などと、腹立たしい気持ちを覚えます。よく考えると、とても自分勝手な考えですよね。
幸せになるためには、変化を当たり前のものだと理解し、受け入れる努力をすることです。
不幸な人と幸福な人の違いは、「こだわり」にあるのかもしれません。不幸な人は、自分の頭の中に鉄格子のようなものがあり、自分で自分をがんじがらめにしてしまっていることが多いです。
幸福になるためにはこだわりを手放し、ときには「ま、いっか」とポジティブに諦めることがその近道かもしれませんね。
Written by さあや