「部下に慕われたい……」そう思う方も多いはず。そして「部下がうまく働いてくれない」と思っている方もいるかもしれませんが、それはもしかしたら、部下の力をうまく引き出せてないのかもしれません。
今回は、男女50人に聞いたアンケートを基に「周囲に好かれるいい上司の特徴」と、好感を持たれる部下との関わり方についてご紹介します。
「仕事に熱が入りすぎて、長時間残業ばかりの上司の後に出会った方です。元々時間で仕事を終わらせる段取りをしっかり考える方で、『上司が帰らなければ部下も帰りづらいだろうから』と無理な残業はせずに済む働き方をされていました。時間に追われている感覚が少ないからか、心の余裕もあるように見えるんですね。その方から切羽詰まった雰囲気はほとんど感じたことはなく、自分自身が部下を持つことになった時、常にプラスの感情でいることを心掛けると周りの空気も良くなるととても参考になりました。」(女性/40代/主婦)
「私の好感を持てる上司とは、常に勉強をし、知識が泉の如く湧いてくるような博識であり、けっして上から目線ではなく、私達と同じ目線で物事を見て、少し先を行ってくれ、私達が着いていきやすく道を開いてくれるような親しみのある人です。」(女性/60代/主婦)
「最初はなんか頼りない感じがするけど大丈夫かなって思って見ていた上司がいたのですが、私が大失敗してしまった時に『責任を取るのが私の仕事なんだよ』と言ってくれたので、「この人の為にも頑張らないといけない」と思えました。」(女性/40代/主婦)
「お客様対応に当たっていた時のこと。明らかなクレーマーの電話に当たってしまい、『お前の名前〇〇と言ってたな!』『今から行くから!』とガチャン!ひ~~~と思いつつ上司に報告。女性の上司だったのですが、『大丈夫?大変だったね。裏で休んでていいよ。みんなを守るのが私の仕事だから』クレーマーが来所した時にも、とても忙しいはずなのに、言葉通りひとりで長時間対応してくれ、心から尊敬しました。」(女性/30代/事務)
「後輩の自分達よりももっと努力をしている、もっと仕事をしている姿を見せてくれる人がいました。その上司は勉強会も良く行っていて、スキルアップのために後輩への指導もよくしてくれたし、自分もたくさん仕事があっても後輩へアドバイスしてくれることもよくありました。下が働きやすいように、上司の上司へ意見してくれたり、今まで一緒に働いてきた上司の中で、この人が一番だと今でも思っています。」(女性/30代/パート)
部下を頭ごなしに怒ることは、部下の意欲を低下させるだけでなく、職場の雰囲気も悪くなります。
きちんと相手の意見を聞いて、悪い点を叱り良い方向へと導いてくれる上司は周りからも好感を得られるでしょう。
「私がミスをしたときに、頭ごなしに注意するのではなく『あなたがミスをするなんて珍しい、なにかあった?話してごらん?』と言ってくれた上司がいた。私のただの不注意だったのに『あなただけに負担をかけすぎたね、ごめんなさい』とすぐに改善してくれた。」(女性/40代/自営業)
部下のすることをなんでも否定する行為は、部下のやる気を低下させてしまいます。
フィードバックは必要ですが、その際に全て否定するのではなく、良いところを褒めることは忘れないようにしてください。
「職場がかなりアナログに頼っているので、できるところをデジタル化しています。お局さんには嫌な顔をされましたが、直属の上司はどんどんやってくれた後押しをしてくれました。」(女性/20代/アパレル)
いつもイライラしたり感情にムラがある人が職場にいれば、周りから嫌がられてしまうのは当然です。それが上司となればなおさらのことですよね。
チームを引っ張っていく上司自身が安定していればいるほど、チームがうまく機能し、いい結果が残せるでしょう。
「感情的にならずに優しいトーンで話をして、笑顔を見せてくれる人は好感を持つことができます。自分を安売りしないで品のない振る舞いはせずに、自分の話を気さくにしてくれるような人だと人間味を感じたり、打ち解けやすかったりするなと思いました。」(女性/30代/主婦)
部下と上司の関係が円滑に進んでいると、仕事環境も良くいい結果が残せるでしょう。
その他にも「部下にオープンにして伝えてくれる上司」「よく人を褒める上司」「さりげなくフォローしてくれる上司」……などの意見もありました。
全体としてよりよいパフォーマンスを生み出すためにも、好かれる上司になれるように努力しましょう!
Written by KOIGAKU