年齢がそう変わらないのに、「おばさん」といわれてしまう女性と、そうでない女性がいますよね。つまり「おばさん」とは、実年齢ではなく言動からにじみ出た結果、といえそうです。
そこで今回は、周りからおばさんっぽいと思われがちな発言例を紹介します。「おばさんなんて思われたくない!」と思っている方は参考にしてみてくださいね。
立ち上がるときや重たいものを持つときなど、何かにつけて「よっこらしょ」なんて言っていませんか? これは誰に聞くまでもなくおばさんっぽい発言です!
この「よっこらしょ」、思わず口をついて出てしまうタイプの言葉なので、『言おうと思って言っている』わけではないところが難しいポイントです。
ふとした瞬間にぽろりと失言してしまわないためにも、普段から気をつけておくことが大切。周りに人がいるときはもちろん、一人でいるときも気を抜かず「言わないぞ」という心構えを作っておくことが大事でしょう。
自虐だったり言い訳だったり、言葉の裏に隠された真意は人それぞれだとして、何かにつけて「私もうおばさんだから」「若くないから」と言う人、いますよね。このおばさんアピールを聞くと、「あぁ、おばさんっぽい!」と思われてしまいがちです。
「いやいや、そんなことないですよ!」と言われたいパターンと、本人が本当に自分をおばさんだと思っている(そしてそれを受け入れている)パターンがありますが、前者の使い方は周囲からも面倒に思われるので特に避けた方がいいでしょう。
これはおばさんだけでなく、おじさんでもよく聞く発言ですね。「最近の若い子は◯◯でダメ」とか「昔はこうで良かった……」とか、パターンはいろいろですが、若い人からするとおおむね不評です。
年齢を重ねるということはさまざまな経験を経るということで、人も時代も移り変わるものですし、ついこういう話をしたくなるのもわかります。わかりますが、おばさんと思われたくないのであれば、昔を懐かしむ系の話題は最小限にしておきましょう。
とくに、過去と現在とを比較して現在を落とす手法はひどい悪手です。逆ならまだアリかもしれないですね。
「お金の話題に遠慮がなくなる」ことをおばさんっぽいと感じる人は少なくありません。
たとえば、若い子が「かわいい服を買った!」と盛り上がっているところへ、「えーでもそれいくらなの?」「えっ、高い! 私ならそこまでお金かけられないなー」と言ってみたり。
自分より若い男性に対してデリカシーなく稼ぎを聞いたうえで、「自分の方がもっと稼いでる」とアピールしてみたり。
日本人はお金の話をタブー視する傾向が強いので、こうした振る舞いは「遠慮がない」と思われがちなのだと思います。お金の話をある程度オープンにできる社会の方が健全ではないかなと思いつつ、おばさんに見られたくないのであればうまいことさじ加減を調整しましょう。
また、過度の節約志向もおばさんっぽいと思われるようです。間違っても「特売品を求めて2駅先のスーパーまで自転車を走らせた」なんて武勇伝を語らないよう……。
現代人は皆忙しく、正直なところ誰だって多かれ少なかれ疲れています。でもそれを頻繁に口にしたところで疲れが軽減するわけではありません。むしろ重たい空気を周囲に撒き散らすリスクの方が大きいでしょう。
――といった配慮がなく、何かにつけて「疲れた」「しんどい」と口癖のように言い続けていると、周りからよく思われないだけでなく「おばさんっぽい」認定までされてしまいます。
たしかに、『疲れ』とは体力の衰えからくるワードですから、老い(=おばさん化)を想像させてもおかしくはありません。若い人が疲れないわけではないですが、ポジティブな言葉ではないですし、なるべく言わないに越したことはないでしょう。
総じておばさんっぽいと思われるのは、「年齢を強く意識させる」「無遠慮」「体力の衰え」といった発言が多いようです。おばさん認定を避けたいなら、このあたりはとくに意識しておくとよいでしょう。
人は誰でも年を取りますし、それは避けられません。でも「おばさん」という言葉にはどこか、年を重ねたという事実以上のネガティブなイメージがあるように思えますよね。
今回紹介した例でいえば、「私もうおばさんだから」という発言は、周りの人に必要以上に気を遣わせる発言です。「最近の若い子ってダメね」も同じですよね。こう言われたら若い人からしたら「はあ、すみません」と言うしかないのですから。
本来は、年齢を重ねることで周りをよく見られるようになり、配慮する側に回らねばならない年長者が、配慮される側になってしまう。これはやっぱりちょっと問題だと思います。
「おばさん」とは実年齢のことではなく、あくまで普段の言動からくる認識だということを改めて心に刻み、常に自身の内面をアップデートしていきたいものですね。
Written by 七尾なお