「結婚したら好きな人とずっと一緒に暮らせる」
結婚にそんな憧れを持っている女性は少なくないでしょう。しかし、結婚後に始まるのは「生活」です。他人だったパートナーと共存していく上で、結婚前に確認すべきことを厳選して9つに絞りお伝えします。
結婚後、子どもを持つかどうかの確認は重要です。2021年に当社(株)リンクバルが行った「未婚男女の婚活・結婚意識調査」(男性885名、女性743名が回答)の結果は以下の通りになりました。
「将来子どもは何人欲しい?」の質問に、男女共に約6割が「2人」と回答。一方で、男性の7%、女性15%とおよそ10人に一人が「子どもは欲しくない」と答えています。
結婚後に子どもを持つかどうかの考えの違いに気づいてしまうと、話し合いは平行線になりかねません。結婚前に「将来子どもは何人くらい欲しい?」とそれとなく意思を確認しましょう。
「子どもが欲しい」とは考えていても、子どもを持つタイミングは「もう少し先がいい」と考えている場合もあります。キャリアや自由を考えてタイミングを図りたいと考える人がいるのは当然です。
とはいえ、出産のタイムリミットがあるのも事実。結婚してすぐに子どもが欲しいのか、数年は二人で過ごしたいのか聞いておくと安心できるでしょう。
結婚後の働き方について、どちらかが稼ぎの柱となるのか、一緒に家計を担っていくのか希望を聞いてみましょう。
バリバリ働きたい女性に対して、家事を完璧にこなしてもらうのが優先と思っている男性もいます。反対に、結婚後は養ってもらって家でのんびりしたいと思っている女性に対して、一人だけの稼ぎでは不安なので一緒に働いてほしいと考える男性もいるでしょう。
調査によると男性の54%、女性の47%が結婚後、共働きを希望しています。自分の価値観がパートナーと合致しているかが重要です。
もし共働きで生計を立てたいなら、パートナーが家事・育児に参加する意欲があるかを確認すべきでしょう。
パートナーの協力なく働き続けるのは困難です。調査では男女共に約9割がパートナーへの家事・育児の参加を求めています。
相手に求めるだけでなく、お互いを思いやり協力しあえるかが夫婦円満の最重要ポイントです。
酒・たばこ・ギャンブル・お金遣いの荒さの程度は必ず確かめるべきです。
個人的には本人が責任を取れる範囲内・お小遣いの範囲内なら趣向と捉えて許容した方が良いと思います。個人の自由を奪ってしまっては結婚生活が息苦しくなってしまいますからね。
とはいえ、度が過ぎるとこれらの趣向は悪癖に変わります。パートナーの趣向が毎日一緒に生活しても許せるレベルかどうかチェックしてみてください。
暴力を振るう癖がないかは最低限チェックしましょう。直接手を上げられたことがなくても、物に当たるようなそぶりがあるなら結婚後にエスカレートする可能性があります。
同棲して確認できれば一番確実ですが、難しければ「一度でも手を上げたら離婚!」と宣言しておくのもいいですね。
貯金の有無については、聞きづらくても結婚前に確認すべきです。
結婚当初は出費がかさみます。両家顔合わせの食事、結婚式、引っ越し、新居の家具購入などで大体100万以上の費用がかかると考えた方がよいでしょう。これらを捻出するために、共同貯金を始めた方がいいのか、お互いの貯金でまかなえるのか、判断のための話し合いは必須です。
結婚後、家計をやりくりするにあたって借金の有無も大きなポイントです。
借金している=NGではありませんが、収支が合わず、生活できないようでは困ります。特に奨学金の返済を抱えている人は少なくありません。借金があるとわかった場合には返済計画も確認しましょう。
パートナーの両親と同居する可能性があるかも確認しましょう。生まれ育ててくれた両親ですので、いずれ介護を担うのは仕方がありません。
しかし介護とは関係なく、結婚してすぐに同居だったり同じ土地に住むよう迫られる場合もあります。特に大きな土地を持っている家と結婚すると多いパターンです。
両親が同居の希望を口にしていないか、それとなく探ってみると良いでしょう。
人生の一大イベントである結婚。簡単にやり直しが効かないからこそ、慎重に、気になることは全て解消しておきましょう。
結婚前に確認すべきことは主に以下についての9つでした。
・子ども
・お金
・家事
・仕事
・趣向
・暴力
・親
結婚生活のビジョンを楽しみながら話し合ってみてくださいね。
Written by 田中なお