先日、知り合いの女の子が「あたし、ずっと店員のことを“ていいん”って呼んでた。こないだやっと間違えてたのに気づいた」と言ってました。
僕はそれを聞いてどう反応していいか分からなかったので、とりあえず「勘違い女卒業おめでとう」と言ってみました。まあ、勘違いは誰にでもあるものですよね。
僕もよく、他人がこそこそ話をして笑っていると「俺の悪口を言ってるに違いない」と思い込んでしまいます。でもこれも被害妄想、勘違いです。分かってるけど、ついそう思ってしまうんですよね。
勘違いは誰しもがやらかすものです……でも、恋愛における勘違いだけは、できることならやらかしたくはないもの。
変な自信を持って「彼は私に夢中」とか「私は男を惑わす天才」とか思い込んでるイタい女性をたまに見かけることがあります。
あれって誰が見ても「おいおい、勘違いも大概にしなさいよ」って思うものですが、当事者だけはそう思わないところが歯がゆいんですよね。
それこそ今、このコラムを読みながら「そうそう! ホント困るのよね」と思っている読者さんの中にも、ドンピシャの勘違い女が紛れているかもしれません。
そこで今回は、勘違い女の特徴や、その誕生理由。そして、勘違いしまくりのイタい女性にならないためのポイントを書いていこうと思います。
何にせよ勘違い女は実際にいますからね。ああなりたくないという方は、目を通してみてもいいかもしれませんよ?
まず最初に、男性の目線から勘違い女と目される女性が見せる特徴について、ちょっと掘り下げて書いてみようと思います。
まあ女性から見てもそれは基本的に一目瞭然だと感じるのですが、女性よりも勘の鈍い傾向の強い男性でも分かる特徴ということでご理解いただければ幸いです。
第一に想起されるのが、やたらと自信たっぷりな言動ですよね。あの~言葉は悪いんですが、顔がそこまで良くないとか、体型も太めなのに、自分がカリスマモデルになったかのような尊大な態度で男性に接する女性っているじゃないですか。
で、そういう女性って周りの人たちが「うわあ~」と思いながら各位苦々しく目配せし合ってるのにも気づかないんですよね。
あの自信ってどこから湧くのかって考えると、多分甘やかす男性ってのがいるんですよ。僕の知っている女の子の場合、ものすごくブスだったんですが、そういうルックスが好みの外国人に見初められてから、言動に勘違い女成分がガンガン混じるようになっちゃって。
もちろん自信を持つことは大事ですが、人って自信と同時に節度も持たないといけない側面がある動物じゃないですか。
過剰な自信は文字通りの自信過剰に通じるし、そうなると周りの人に妙なマウントを取るめんどくさい人に変貌するまで、そう時間もかからないものです。
そして一度そういう人間になってしまうと、もうその人間関係の中ではジョーカー扱いになっちゃって、次第に人がいなくなるんですよね。結局排斥されちゃうことに繋がりやすいわけです。
自信過剰な人間は、顔の美醜や性別関係なく嫌われるのは世の常ですから、まあ当然の結末ですが。
第二に、男性に対して「どうせあんたもあたしとエッチしたいんでしょ」みたいな態度で臨んでくる女性。これなんかもちょっと勘違い女の傾向強めですよね。
男性の性欲を把握している部分は目ざといと思うのですが、別にみんながみんなそういうわけでもないし。これを言うばっかりに「なんだアイツ」って思われた女性の知人、一人知ってますが普通に損です。
付き合いたいと思って接近した男性を「あたしのカラダ目当てでしょ」と断定してしまうのは勿体ないものです。
で、その勘違い女が爆誕してしまう理由についても触れておきたいのですが、これはもう単純に周りの目をよく観察してないから。これに尽きると思います。
自分に執着してきた男性に「君は最高だ。セクシーだ」とほだされておかしくなって、そのあげくにその男性が詐欺師で貯金全部持って行かれた経験を持つ人と話をしたことがありますが、その女性曰く「軽い洗脳みたいなものだった」ということです。
一人だけの意見を毎日のように聞き、耳障りの良い言葉だけしか聞かないようになると人はおかしくなるし、勘違い女にもなるということでしょうかねぇ。
こんなことにならないためには、自分の周りにいる人たちの自分を見る目。これを冷静に判別することが大事でしょう。みんながみんな、自分を恋愛対象に見ているなんてことはあり得ません。
その上で、自分の頭で自分の境遇を見つめることですね。それが出来ていれば、歯の浮くようなセリフしか言ってこない一部の変な異性に惑わされることもないですし。
勘違い女って、僕が出会ってきた人たちを思い返すと、やっぱり自分を客観視できてない傾向があったように感じられます。「よくその立場でそんなこと言えるな」って感覚を抱く女性は、やっぱりこう、勘違いは過ぎていますよね。
それにしても、勘違い女にならないためにはどういうポイントに注意すればいいのでしょうか。これに関しては先ほどもちょっと触れたように、周りの目を冷静に判別することでしょう。
みんながみんな無条件に甘やかしてくるという場合であっても、たとえば自分がお金持ちだったりすれば、単純にヒモになろうとして接近しているだけということが考えられます。
自分が人並みのルックスであっても若ければ、単に「若いから甘やかされてるだけ。そして若さは誰にでも与えられた通過点に過ぎない」と考えることができます。
こういう冷静な思考ができるようであれば、まかり間違っても勘違い女になることはないでしょう。
っていうか、別に難しいことは一つもないんですよね。驕らず、自分を俯瞰で見つめるだけ。
それをやってるだけで、勘違いしたままおかしなことになって周りに「あいつ、マジでイタいな」って思われる女性にはならずに済みます。
あ、便宜上今回は勘違い女についての言及になっていますが、同じことはもちろん男性にも言えるものです。男性もまたここまで紹介したような経緯で勘違い人間化するケースは多く、下手すると女性よりもその数は多いのかもしれません。
男女の垣根なく、勘違い人間化してしまうと周りにとっては害悪です。くれぐれも、そういう人間にならないようにしたいところですね。
という感じで、勘違い女についてのお話をしていったわけですが、インターネットの普及以降、残念なことに勘違い女と呼ばれる人はだいぶ増えましたよね。
SNSとかで自分に対して耳障りの良いことばかり言う男性を大勢囲ってきわどい自撮りをアップしたり、自分が気に食わない物事について話したら慰めてもらったり。
そういうSNSの使い方をしていくうちに、徐々にねじ曲がった自尊心と根拠のない自信を持つに至った女性は散見されるようになりました。
実態のない応援に浮かれるのは、やめたほうがいいんですが……それを指摘する人もいないケースが多く、なんとも難しい状況に陥った人を今年だけで10人ぐらい見かけています。
Written by 松本 ミゾレ