「真実の愛」とは? 確かめる方法と愛に対する世間の意識

「真実の愛」という言葉を聞いた時、どのような印象を抱きますか?

心の底から相手を愛し、結ばれる。「運命の赤い糸」などのキーワードと共に、そんな愛の姿を想像するのではないでしょうか。しかし、そんな真実の愛なんて本当に存在するのか……真実の愛を確かめる方法、そして「愛」に対してとても現実的な世間一般の意識についてもご紹介します。

真実の愛って何?

真実の愛って何?

「真実の愛」とは、一言で言えば「無条件に相手を信じ、受け入れること」です。

口ではどんなに「好きだ」と言っていても、相手に何かをしてもらいたいという気持ちが強かったり、些細な嘘や裏切りを許せなかったりするのは、真実の愛とは呼べません。

恋をすれば良いことばかりでなく、辛いことも色々と起こるものですが、何があっても相手のことを信じ、全てを受け入れて許せること。それが打算もエゴもない、本物の愛。

また、嫌われることを恐れず、相手の為になることならば耳の痛いこともきちんと伝えられる、これも非常に大切なことです。

「真実の愛」を経験した人の体験談

筆者の知人に、様々な問題が降りかかってきたにも関わらず、二人で見事それを克服し、真実の愛を掴んだ人がいます。

二人の出会いはあるカルチャースクールでした。趣味が一緒で話も合うし、交際開始まではトントン拍子に進んだのですが、付き合い始めて半年が過ぎる頃、彼の浮気が発覚。彼女はかなり苦しみ、一度は別れを決断しましたが、必死に謝る彼を信じてみようと全てを許し、1年後に結婚しました。

その後も、彼女が仕事のストレスでうつ病になったり、彼が相談もなしにフリーランスになったりと色々あったのですが、その度に相手を信じて支えることで乗り切っていったのです。

今はもう50代のご夫婦ですが、幸せは2倍に、悲しみは半分に、という感じでお互いを支え合い、幸せに暮らしています。

真実の愛かどうか確かめる方法とは

真実の愛かどうか確かめる方法とは

自分たちの関係を真実の愛かどうか確かめたい時には、次のようなポイントをチェックしてみてください。

<ありのままの姿を愛せるかどうか>
たとえ自分の理想通りじゃなくても、それを直そうとするのではなく、ありのままの姿を愛すことができる。

<辛い時も助け合える関係かどうか>
どちらかが辛い思いをしている時、自分がしんどくても支えてあげることができる。見て見ぬフリをしない。

<お互いを高め合えるかどうか>
一緒にいると良い刺激を受け、お互いにどんどん成長していくことができる。

<相手を理解できているかどうか>
自分の勝手な思い込みじゃなく、相手の本質をきちんと理解できている。

<想いを口にして伝えられるかどうか>
相手に遠慮して思ってもいないことを口にするのではなく、素直な気持ちを言葉にできている。

「真実の愛」が「依存」に変わるというちょっと怖い話

「真実の愛」が「依存」に変わるというちょっと怖い話

真実の愛はとても素晴らしいものですが、行き過ぎると危険な「共依存」の関係になってしまうので注意が必要です。

アメリカの心理学者であるスタントン・ピール博士は、恋人にどっぷりと依存した関係を「真実の愛」だと思い込んでしまった女性の体験を元に、注意喚起を促しました。

16歳でやっと運命の人に出会えた彼女は、天にも昇る気持ちで毎日を過ごしていましたが、そのうちに彼と少しでも離れていると不安になり、どんなに尽くしてくれても満足できない状態になってしまいました。彼女は「彼が自分を愛してくれない」と不満でしたが、別れてから数年の間苦しみ、やっと「愛していなかったのは自分の方だった」と気付いたのです。

自分に自信が持てなかった彼女は、その事実から目を反らす為に「理想的な恋愛」という妄想に逃げ込んでいたのですね。それが分かった彼女は、ありのままの自分を受け入れることができるようになったそうです。

今は「愛」より「金」派!? 愛に対する世間の意識

お金がなければ何もできない今の世の中では、愛よりも「お金」を信じる人が少なくありません。

その為、誠実な恋人を捨てて経済力のある男性に走ったり、収入の少ない彼となかなか結婚に踏み切れなかったりするのですね。

結婚をしたとしても、お金のない生活で心が荒めば、最初の頃が嘘のように夫婦仲が険悪になってしまうこともあります。いわば、お金は真実の愛におけるリトマス試験紙のようなもの。

お金があまりなくてもお互いを信じて支え合い、ずっと変わらない気持ちでいられるのであれば、それはまぎれもない真実の愛だと言えるのではないでしょうか。

終わりに

真実の愛とは、打算やエゴ、共依存の関係ではなく、相手の全てを許して受け入れられることです。良い時だけでなく、辛い時にも助け合える相手と出会えているかどうかは自分次第!

受け身で相手が何かをしてくれるのを待つのではなく、広い心を持って自分から掴みに行ってこそ、本当の幸せを手に入れることができるのです。

Written by まぁこ

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