いつまでたっても自分自身を責め立て続ける、苦い“後悔”の思い。
――どうしてあんなことをしてしまったのか。
――あのとき別の選択をしていれば……。
そんな後悔をこれから先も一生背負って生きていくとしたら、これほどつらいことはありません。そこで今回は、“苦しい後悔から自由になるための3つのヒント”をお届けします。あなたの“後悔”を取り除くためのひとつの参考にしてみてくださいね。
ここであなたにひとつ質問します。
あなたが抱えている後悔のもとになった出来事が起きた“当時のあなた”と“今現在のあなた”。どちらが人としての懐が深く、多様な魅力をもつ人物だと思いますか?
おそらくは、後悔に苦しむ今のあなたのほうが、より人間味あふれる魅力的な人物なのではないでしょうか。
人は誰しも幸せや幸運のみで成長することはできません。いくつものつらく苦しい経験の中、他者への思いやりや共感力を身につけることで少しずつ成長してゆくものです。
そう考えると、あなたの抱える後悔というのも、あなたが人としての成長を果たし今のあなたになるために、必要不可欠なステップだったと捉えることができるのではないでしょうか。
あなたを苦しめているその後悔こそ、ひとりの人間としてあなたが大きく成長してきたという証なのかもしれません。
――できることならやり直したい。
深い後悔を抱えていると、そんな風に思わずにいられないものです。とはいうものの、それは今のあなたが当時の選択が過ちだったことを知っているからこその話。
もしもあなたが後悔のきっかけとなった出来事以降の記憶を失い、再びその時点に時間をさかのぼることができたとして、果たして違う選択をすることができるかというと――どうでしょうか?
たとえ結果的には後悔を生むことになったとしても、少なくとも当時のあなたにとってはそれこそが最善の選択だったはずです。
ベストを尽くした当時のあなた自身を認め、受け入れてあげましょう。
――人はみな、その人生でのテーマと、それを学ぶために必要な経験を自分自身で決めて生まれてくる――。
そんな説を聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
これは、スピリチュアルの世界において広く浸透している、もはや定説といっても過言ではない考え方です。普段スピリチュアルに関心のない人からすると、うさんくさい眉唾ものの言説であるかもしれませんが、“後悔”について考える上ではこの上なく有用な言説といえるでしょう。
スピリチュアル的な視点で見てみると、あなたは今回の人生で“後悔を抱えて生きる”ことを自分自身で決めたと考えられます。おそらくは、後悔を抱えて生きる苦しさの中でしか経験できないなんらかの学びがあるのでしょう。
あなたが悔やんでいる過去は、あなたが今回の人生での学びを達成するためにどうしても必要な出来事だったのです。
あなたが抱えている後悔は、生まれる前の世界であなた自身が選んだライフイベントのひとつだった――そう考えてみると、これまでとはまったく違った景色が見えてくるのではないでしょうか。
いかがでしたか?
“後悔”とは文字どおり『後(あと)になって悔やむ』こと。そのエネルギーをより良い未来を手にするために発揮できれば問題はありませんが、ただひたすらに自分自身を苦しめるだけなら厄介なお荷物でしかありません。
ぜひ今回の記事を参考に、過ぎ去ったことへの“後悔”から自由になってあなた本来の輝きを取り戻してくださいね。
Written by 安藤うめ