仕事以外の時間はプライベートの時間なのに、なぜ会社の人との飲み会を優先しなくてはいけないのか分かりません。
誘われたら、なんとなく断りづらいのでいやいやでも参加しますが、行ったところで仕事の愚痴や、自慢話ばかり。
プライベートな時間は自分のために使うべきだと思うのですが、なぜみんな仕事以外の時間でも関わろうとするのでしょうか。
どうしても時間の無駄に思えてしまう私はズレているのでしょうか?
(30歳/男性/会社員)
ご質問誠に有難う御座います。
ご質問者様は何か保険に加入されていらっしゃいますでしょうか?
自動車を持っていたら自動車保険、家には火災保険、奥様がいらっしゃれば生命保険も加入されているかも知れません。
少なくとも日本国民である以上「健康保険」は強制なので加入をされていらっしゃることと思いますが、少し保険について考えてみましょう。
例えばご質問者様が旅行に行く際に「旅行保険」に加入されたとします。先ほど調べたところ、アメリカへの1週間の旅行で保険金は3000円程度で御座いました。
この保険は旅行中の「盗難・事故・事件」などによる損害に対して最大2000万円まで保証してくれる保険で御座いますが、もしもご質問者様が旅行中に何も問題が起きなかった場合「保険をかけて3000円も損した!」とお考えになるでしょうか?
おそらくはそう考えず「事故に合わなくて良かった」と考えることと思います。
さて、それでは今回のご質問者様の状況を考えてみましょう。
もしもご質問者様が本当に「飲み会は時間の無駄」と心から思っているのであれば、ご質問者様は「いやいや参加する」なんてことはしないはずです。
強制的に連行されたのでなければ、何かしら意味があると思ったからこそ、ご質問者様は飲み会に参加をした。この認識を間違えてはいけません。
ご質問者様は「プラスがない」という意味で「時間の無駄」とお考えかもしれませんが、「マイナスが免除される」というのもメリットで御座います。
それではご質問者様はいったいどのような意味を飲み会に見い出したのでしょうか?
おそらくは「参加しなかったら嫌われるかも」と思って参加したのでしょう。実際に参加しなかった場合に上司の方から嫌われるかどうかは分かりませんが、確かに飲み会の誘いを断れば嫌われる可能性もあるのは間違いありません。逆に「飲み会行くか?」と聞かれた時に参加していれば、そのことが原因で嫌われることはそうそうないでしょう。
つまりご質問者様は「嫌われない保険」に加入をしたのです。
そして保険料として「飲み会代」と「時間」を支払った。その結果、嫌われなかった。
ですので無駄ではありません。ご質問者様は「嫌われない」という権利を飲み会で得たのです。
この権利は空気のようなものなので、なくなってからようやくその価値に気がつくことができるものでしょう。
ご質問者様は飲み会が無駄だとお考えのようですが、決してそんなことは御座いません。もしかしたら嫌われて社内でいじめに合っていたかもしれない危機を確実に回避することが出来たのです。
またプライベートな時間を自分のために使うかどうか、という問題で御座いますが、上司や同僚の方は「自分のため」に同僚と飲み会を開いているのかと思います。
これは価値観の問題なので、正しいとか間違っているとかそういう問題では御座いません。
Written by ラブホスタッフ 上野