8年前に別れた(フラれた)元彼が忘れられなくて、思い切って「やっぱり、あなたともう一度付き合いたい」と告白しましたが、元彼には今気になっている人がいるそうで、フラれてしまいました。
思えば12年ずっと好きでした。
こんなに好きな人と一緒にいられないならもう誰とも付き合いたくないし、結婚なんて考えられない。
こんな気持ちから開放される日がいつか来るのでしょうか。
もう生きる意味すら分からず苦しいです。
(30歳/女性/会社員)
ご質問誠に有難うございます。
今回のご質問文には気になる点が何箇所か御座いました。
8年間も未練を捨て続けられないというのも驚きですが、それと同じくらいその8年間の行動について書かれていない点も非常に気になります。
もしもこの8年の間に何かしらこの恋愛に関するイベントが発生していたのであれば、そのことについて多少なりとも触れるのではないでしょうか?
それがないということは、もしかしたらご質問者様はこの8年間、恋愛関係については何もされていないのかも知れません。
今回のご質問者様のように「元彼が忘れられない」とお悩みになる女性は決して少なくありませんが、多くの場合は「試しに別の人と付き合ってみる」というように何かしらの「忘れるための努力」をしてみるものなのです。
そしてそれでもなお忘れられないから困っている、という方がほとんどでしょう。しかし、今回のご質問者様に関して言えば、少なくともご質問文を読む限り、この8年間の「ご質問者様なりの努力」の形が全く見受けられません。
さらに今回のご質問文には「忘れたい」という言葉すら存在しないのです。
つまりご質問者様はそもそも「忘れたい」と思っているとすら思えません。
「忘れたいのに忘れられない」というお悩みではなく、そもそも忘れる気が存在しないのです。
確かに「こんな気持ちから解放される日が来るのか」というように書かれてはおりますが、この言い回しをよくよく考えてみると「彼のことを忘れたい。彼のことを好きな気持ちから解放されたい」という意味ではなく「彼以外の誰かと付き合ったり、結婚しなければならないという呪縛から解放されたい」というようにも読み解けます。
つまり「彼以外の異性と付き合う気はない」という意思がご質問者様の中にあるものの、世間体や一般論から「彼を諦めて誰かと結婚をした方がいい」という意思もまたご質問者様の中に存在する。
そしてご質問者様が解放されたいのは「彼以外の異性と付き合いたくない」ではなく「誰かと結婚しなくてはいけない」という常識の方なのではないでしょうか?
「彼のことをずっと好きでいたいだけなのに、世間体から『彼以外の人を好きにならなければならない』と脅迫をされる。そんな脅迫から解放されたい」
私は今回のご質問からはそんなお気持ちを感じました。
「忘れたいけど忘れられない」とお悩みの方には「忘れ方」をお教えする必要が御座いますが、今回のご質問者様にはまず「忘れたい」と思って頂くことが必要でしょう。
ここで今回のご質問で気になった箇所その2のお話をさせて頂きます。
ご質問者様は「8年前」に別れたと仰っていますが、同時に「思えば12年間ずっと好きでした」とも仰っています。
この4年の差が一体なんであるかを考えると、恐らくは恋人期間でしょう。
つまり12年前に付き合い始めて、4年間付き合い、8年前に振られたということで御座います。
さてここでご質問者様のご年齢を確認してみましょう。
現在30歳。つまりこの男性との恋愛期間は18歳から22歳ということになります。
この年齢は一般的に大学生である4年間。大学入学とほぼ同時に付き合い始め、そして卒業と同時に別れた大学生の恋愛の1つの形であったと想像されます。
さて、それではご質問者様の人生を想像してみましょう。
ご質問文の言い回しからして、おそらく元彼が人生で初めての彼氏だったことと思います。高校時代に彼氏がいた可能性も十分に御座いますが、きちんとある程度の期間交際した彼氏は元彼が最初だったのではないでしょうか?
そしてその彼氏様との思い出は事実上「大学時代の思い出」とほぼ全て関連付けられています。
ご質問者様は大学生の間、ずっと一人の男性とお付き合いしていたのです。
当然、大学のありとあらゆるイベントや思い出は元彼と何かしらの関係を持っていると言えるでしょう。
つまり、ご質問者様にとって元彼の否定は、ほとんどそのまま「大学生活全ての否定」になってしまうのです。特にご質問者様にご友人が少なく、友人との思い出が不足しているのであればなおさらでしょう。さて、ここで間の悪いことにご質問者様は大学を卒業し、社会人としての第一歩を踏み出し始めます。
社会人の生活がつまらないとは決して言いません。しかし少なくとも大学時代の楽しさとは違った楽しさを見出さないと辛いものになるのは間違いありません。
ご質問者様はこの段階で大きくつまづいてしまったのではないでしょうか?
そもそも就職と別れのタイミングが被ったのも不運で御座いました。そのように精神が不安定な状況で新生活に慣れろと言ってもそれは難しいことでしょう。
そしてご質問者様は不幸にも社会人になってから楽しみをあまり見出せずに8年が過ぎてしまった。
私はご質問者様の人生をこのように想像しております。
もしもこの想像が当たっているとすれば、ご質問者様がどうしてここまで元彼に執着しているのかということについて少し違った見方が考えられるのではないでしょうか?
ご質問者様が執着しているのは元彼という「人物」ではなく、大学生活という「楽しい時間」なのかもしれません。
元彼はあくまでも「楽しい時間」の象徴的な存在であるに過ぎず、ご質問者様が執着している本質ではない。
本質を見失っていたからこそ、こうして8年間も迷い続けているのではないでしょうか?大変失礼では御座いますが、ご質問文の文面を見る限り、ご質問者様が元彼に執着しているようにはあまり思えません。
書かなかっただけなのかも知れませんが「振られた」ということに対して悲痛な思いもなければ、そもそも「どうすれば彼と復縁できるか」ということも聞いていない。
ご質問者様が元彼のことを思っているようには全く思えないのです。
今、ご質問者様が追い求めているのは元彼ではなく「楽しい時間」なのではないでしょうか?
元彼と復縁することは非常に困難ではあるものの、決して不可能では御座いません。そしてその「不可能ではない」という事実こそが、ご質問者様を諦めから遠ざけるのでしょう。
しかしご質問者様が望んでいる「大学生の頃の時間」は絶対に取り戻すことが出来ません。社会人になった以上、あの頃とは違う新しい楽しみを見出さなくれはならないのです。
それを見つけない限り、ご質問者様はたとえ元彼と復縁できたとしても、決して望みを叶えることが出来ないことと思います。
Written by ラブホスタッフ 上野