『箱入り娘』というと、親御さんから蝶よ花よと大事に育てられている清純派の女性を思い浮かべます。
黒髪で白いブラウスに濃紺のフレアスカート、アクセサリーはパールなんかが似合いそうな……そんな清楚で真面目なイメージができあがっているはず。
同性からすればお嬢様っぽくて、ちょっと憧れも抱いたりもするのですが、男性は『箱入り娘』を一体どんな風に見ているんでしょうか?
確かにピュアで真面目な印象があるものの、20~30代男性からは意外にも「ちょっとめんどくさい」と思われることの方が多いようです。
実際に筆者の周りの男性たちにもリサーチしてみたのですが、あまり良いイメージは上がってきませんでした。
「親とベッタリというイメージがある。過保護というか、親離れ・子離れができていない感じ」(30歳/広告)
「ピュアなのかもしれないけど、世間ずれしていないぶん、堅そう。恋愛対象にならないかもしれない」(26歳/営業)
「お父さんがうるさそう。怖い家の子って印象。付き合っても門限が早くて、なんか物足りない……みたいな」(28歳/自営業)
確かに、『箱入り娘』というと、古風で頑固なお父さんに守られている画が思い浮かびます。
そして、ドラマや映画の話だけでなく、本当に厳格な父親がいる確率は高く、そういう父親がいてこそ『箱入り娘』はできあがるのかもしれません。
めんどうくさいイメージが持たれつつも、過去に『箱入り娘』と呼べる女性とお付き合いした経験がある男友達は、こんな良いイメージを持っていました。
「男性経験が少ないのもあって、自分が色んな意味で “初めてのオトコ”になれた。浮気は絶対にしないし、一途で誠実な良い彼女だった」(32歳/企画)
……過去形で語るということは、今はお別れしてしまったからで、じゃあ、なぜその箱入り女子との交際が続かなかったんでしょうか?
「俺が浮気したから。恋愛経験もあまりないコだったから、すごくショックだったらしく、許してもらえなかった。一発アウト」だそうで……。
清純で真面目な女性なのだから、彼氏の浮気や裏切りには厳しい判断を下す……なんかわかる気がします。
筆者の知人男性に、おっとり系の和風美女を奥さんに持つ人がいて、その人は『箱入り娘と結婚したケース』。何が決め手だったんでしょうか?
「そもそも結婚前提で付き合ってた。親が公認してくれれば、逆に都合が良いことが多い。お義父さんは厳しめの人だけど、結婚するっていう責任を背負って俺は付き合ってたから、お泊りもOKだった。あと、俺は主導権を握りたいほうで、彼女は自己主張があまりなく従順なタイプというところで相性が良かった」(38歳/営業)
なるほど。娘の夫になる男性とわかっていれば、箱入り女子の両親も当たりが柔らかくなるんですね。
でも、娘に過干渉な親御さんだったりしないのでしょうか? 姑・舅とのお付き合いが、やっぱりめんどくさそうに感じるのですが……?
「結婚後、奥さんの実家が何かと気遣ってくれて、マンションを買う時も頭金を出してくれた。お義母さんが育児のサポートもしてくれてて、むしろありがたい」
そんな展開もあるんですね……!
箱入り娘を呼ばれるほど丁寧に娘を育てるのですから、箱入り女子はそもそも、裕福なお宅に生まれ育っているお嬢様なのかもしれません。
『箱入り娘』に対する男性の本音はいろいろありますが、あからさまに嫌われたり、遊びの恋の対象になったりはしないようだと筆者は感じました。
結局のところ「親に大事に育てられて、世間慣れしていない」という最大の特徴を良く捉えるか、敬遠すべき存在と捉えるかの違い。
自分が主導権をにぎり、親も巻き込んで結婚前提のお付き合いをするのなら『箱入り娘』はなかなかポイントが高そうです!
Written by 沙木貴咲