恋愛偏差値が高いとか低いとか、何を基準に判断するかは人それぞれですが、会話をしたり一緒に食事をしたりするようになると、明らかに差がつくポイントがあります。どんなに生まれ持った顔やスタイルが整っていたとしても、最先端のファッションやメイクをきっちり押さえていたとしても、叶わなくなる部分があるのです。
それは――「もてなし力」。
東京オリンピックが開催決定した頃に、『お・も・て・な・し』フレーズが流行りましたが、恋愛でも適度なおもてなしができるかどうかは重要だといえます。好きな人を上手にもてなせる人は、間違いなく恋愛偏差値が高いでしょうね。
もてなすといっても、好きな人を自宅に招き、三つ指ついて「いらっしゃいませ」と、おもてなしするわけじゃありません。積極的に楽しい話題を話そうとしたり、笑顔と適切な相槌を心掛けたりと、一緒にいる相手をいかに喜ばせられるかがポイントになります。
もちろん、無理に元気キャラを演じなくても良いですし、自分を殺してまで相手をやたらと持ち上げる必要もないのです。好きだからこその気遣いが大事なので、「コレ、やってあげたい」と思うことは積極的にやってあげるべきですし、デートをするなら自分が楽しむより相手が楽しむかどうかを優先することが重要です。
具体的には……たとえば、二人で食事に行けることになったら、自分が好きで相手におススメしたいお店に誘うよりも、相手の好物が出るレストランを選んだり、相手の行きつけに「連れて行って」とお願いしたりすると良いかもしれません。
何かちょっとしたプレゼントを贈る時も、自分が良い・カワイイと思った品を贈るよりは、相手の男性が好きそうなもの、好んで集めているアイテムなどを贈ると良いでしょう。
「ありのままの私を男性に受け入れてほしい」と考える人は、結構いると思います。バリバリと恋活をして、つねに気を張っている女性は特に、お付き合いできるようになったら無理をしないで素の姿をさらけ出したい、早くラクになりたいと考えるかもしれません。
でも、ありのままの私を好きな人に見せるのは、何度かデートをして、お互いに心を打ち解けた後にしましょう。初回から三度目くらいのデートに関しては、意識してテンションを高めに維持し、メールやLINEでも喜怒哀楽をわかりやすく示すと良さそうです。男性に気を遣わせることがなければ、「一緒にいて楽しい女の子」「付き合いやすい女性」と思ってもらいやすくなります。
それに、男性は明るく、華やかな雰囲気を漂わせる女性が、基本的に好きです。大人しくて従順でも、ドンヨリした空気に包まれる女性は、一緒にいて気分が暗くなりますし、どうしても敬遠されてしまいますから。
「実はワタシ、それほど元気娘でもないんだけどね……」と思っていようと、本性を明かすのは後で、少しずつにしましょう。初デートからありのままの姿を受け入れて! というのは、男性からすれば、少々キツいお願いかもしれません。
恋愛におけるおもてなしで、一番わかりやすいのが「褒めること」です。男性が連れて行ってくれるレストランやお料理を褒めたり、男性の話す内容に感心したりすると、与える印象はぐんと良くなります。
「楽しい」「おいしい」「うれしい」「カッコイイ」「すごい」など、ポジティブな単語はどんどん言うべきです。逆に、「面白くない」「つまらない」「それ、何が楽しいの?」「わからない」「知らない」というネガティブ発言はやめましょう。
特に、自分がまったく興味のない話であっても、男性が乗り気でしゃべっている内容なら、笑顔で「いいね、楽しそう」「すごいね」などと相槌を打った方が良いです。つまらないが本音であれ、それを言葉にしてしまった時点で、男性のテンションは下がってしまいます。
とはいえ、わざとらしいほど褒めちぎる必要はありません。あれもこれも「スゴイ!」を連発すると、かえってつまらないオンナと思われてしまうので、男性が好きなもの・一生懸命に取り組んでいるもの・自分のために用意してくれたものなどについては、わかりやすく褒めるようにしましょう。
そうして、上手に褒めることができれば、男性は気分が良くなりますし、恋もスムーズに進展していくはずです。
Photo by. Dougdmelo