近くにいて頻繁に顔を合わせるカップルだって、うまくいかない時は多々あるのですから、遠距離恋愛をする男女には悩みがもっとあるに違いありません。遠い距離を隔てているだけに、「会いたいけれど会えない」「話したい時に話ができない」という、普通の恋をする人にはわからない苦悩があるでしょう。
けれど、喜びより苦しみの方が多いと、「この関係、続ける意味あるのかな?」と思ってしまうものです。遠距離恋愛をしていて、ふと疑問が湧いてきたなら、これから述べる項目をチェックしてみましょう。自分の恋の価値が冷静に見つめ直せるはずです。
実は、惰性や思い込みで遠距離恋愛を続けているケースが結構あります。特に、年齢が若いカップルや、学生時代から付き合っていて、一方が仕事の都合で遠方へ引っ越すという場合、「離れても付き合い続けるのが当たり前」と、まったく疑わない人がいるのです。
しかし、一緒にいる時間が制限される恋は、当然ながら、普通の恋より負担やリスクが大きいといえます。そのあたりを踏まえた上で、続ける価値のある恋なのかどうかを見極めるべきでしょう。
遠距離になるとわかって、「離れても恋人関係を続けられるか、自信がない」と不安を抱くなら、別れを選択肢に入れてもいいかもしれません。心配する時点で相手への気持ちに迷いが生じているため、関係を続けても長くは続かないはずです。
あるいは、自分にやりたいことが明確にあって、自ら遠方に引っ越すという場合も、意識が『恋愛<仕事』となりやすいので、潔く恋人関係を解消した方が良いでしょう。
遠距離恋愛の場合、デートが一大イベントになります。隔てる距離が遠ければ遠いほど、お互いの金銭的負担は重く、費やす時間も多くなるでしょう。また、デート中に急な仕事が入っても対応できないため、何日も前からスケジュールを調整しなければならなかったり、飛行機や新幹線を使う場合は、つねに交通費貯金をしなければならなかったりします。
もし、そうした苦労が重いと感じられるなら、恋人関係は遅かれ早かれ破たんするはず。そして、一方が外国にいて帰国の予定が未定など、二人を隔てる距離が遠すぎると、最初から「付き合い続ける」という選択肢は用意しない方が良いでしょう。
顔を合わせているからこそ、恋心は持続できていると考えるべきです。会わない時間が長くなれば、やっぱり気持ちは少なからず薄れてしまいます。そこへ金銭や時間の負担、仕事への影響がのしかかれば、「遠距離してる意味あるのかな?」と疑問を覚えるのも当然でしょう。
遠距離恋愛を続けているアラサー女性は、特に確認してほしいのですが……彼は結婚の約束をしてくれていますか? 結婚話をしても、具体的な理由もなく婚期を先延ばしされていませんか? もし、そうした傾向が見受けられるのであれば、関係を続ける必要はないでしょう。
年齢が若いなら、遠距離恋愛がどんな結末を迎えようと良い人生経験として片づけられますが、先が見えない状態でろくに会えない彼氏に縛られ、三十路を過ぎてから別れる……となるのは危険です。20代も後半を迎えると、一年ごとにオンナとしての市場価値は下がっていくと言われますから、非常に貴重な時期を無駄に過ごすわけにはいきません。
結婚はおろか、いつデートできるかもわからない人を彼氏と呼び続ける意味はあるでしょうか? それよりも、会いたい時にすぐ会えて、結婚の可能性も見いだせる近距離男性から新しい恋人を見つけた方が賢明だといえます。
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