年上の男性から妙にウケが良い女性っていますよね。
特に中年男性の心を掴む魅力を持つ女性は、通称「おじさんキラー」と呼ばれています。
自然体でありながら、相手を喜ばせたり楽しませたりすることに長けたおじさんキラーには、いったいどのような共通点があるのでしょうか。
今回は、おじさんキラーな人の特徴や行動パターンについてご紹介します。
おじさんキラーとは、愛嬌があり気遣いができるため、特に年上の男性から可愛がられる女性のことを指します。
天性の愛され力を持つおじさんキラーは、若さや美しさだけでなく、優れた人間性を評価されることも多い様子。
しかし、年上男性から好かれるゆえに、かえって周囲の人たちを少しイラっとさせてしまうケースもままあるのだとか……。
「同じ部署の気質後輩が典型的なおじさんキラーで、男性上司たちからいつも可愛がられています。
彼女がミスをしても「まあ、仕方ないね」で済むのに、私が同じことをすると容赦なく怒られる。態度があからさまでイライラします」(女性/30代/会社員)
ただ、おじさんキラー気質な女性には、必ずしも悪気があるわけではないんですよね。
おじさんキラーの行動や言動には、コミュニケーションのヒントが隠れていることも。
イラっとしたときは、少し距離を置いて冷静に観察してみることをおすすめします。
それでは、おじさんキラーな人の特徴や行動パターンについて詳しくみていきましょう。
素直で愛嬌がある女性は家庭的な温かい雰囲気があるため、年上の男性から好かれやすいです。
「飲食のアルバイトをしていたとき、常連のおじさんたちから「娘みたいで癒される」といつも言われていた同僚がいました。
どんなときもにこにこしていて、注文や発注のトラブルが起きても慌てずにスタッフを安心させる余裕がありましたね」(女性/20代/学生)
いつも笑顔を絶やさず、どんなに大変なときでも周囲に優しく対応するタイプのおじさんキラーは、男女を問わず好意を持たれることが多いようです。
相手を立てるのが上手いのも、おじさんキラーの大きな才能の一つ。
特に年上の男性には、自分の経験や知識を認めてもらいたいという気持ちを持つ人が少なくありません。
たとえば昔話や自慢話、仕事のアドバイスなどに対して、「すごいですね」「勉強になります!」と笑顔で共感してもらって嫌な気持ちになる人はいないはず。
男性のプライドをさりげなく刺激しつつ、気持ちよく話をさせるのが得意な女性は、自然と年上男性からの好感を得るのです。
甘え上手なおじさんキラーは、自然体で押しつけがましさが全くない態度で他人に頼る能力に長けています。
筆者も以前、職場で「甘え上手なおじさんキラー」に遭遇したことがあります。
彼女はとにかくコミュニケーション能力が高いのが魅力の女性でした。
たとえば、新しいプロジェクトの進め方がわからないときには「〇〇さんみたいにできるようになりたいんですけど、教えてもらえませんか?」と素直に頼みます。
普通なら「怒られるかも」と尻込みしてしまいそうな状況でも、「助けてもらえると嬉しいです!」と笑顔で頼み込む彼女は、結果的に多くの男性社員に好かれていました。
時には女性社員たちから嫉妬の目で見られることもありましたが、周囲の人を立てる気遣いも忘れない人だったので、喜んでサポートする人も多かった印象です。
また、ひと世代前の話題にめっぽう強いタイプのおじさんキラーもたくさんいます。
年上の男性たちとの会話で次々となつかしいネタを繰り出す彼女たちは、休憩時間や飲み会などの場を盛り上げる天才。
たとえば、中年男性社員たちが昔のドラマの話をしているとき。
おじさんキラーは、「それ、私も再放送で見たことあります! 〇〇さんが出てますよね!」と即座に話題に食いつきます。
また、上の世代の人を交えたカラオケでは、迷わず80年代の音楽を歌いだすのがおじさんキラーあるあるの一つ。
自分の青春時代を共有できる若者には対し、特別な親近感と信頼感を抱く中年男性は多いでしょう。
上司との人間関係をスムーズに築きたいなら、彼女たちのようにひと世代前の話題を武器にするのも一つの手かもしれません。
コミュニケーションの基本は、相手の話に心から興味を持つこと。
表面的なリアクションではなく、相手の言葉を受け止めて共感を示すことで、自然と心の距離を縮められるわけですね。
おじさんキラー気質の女性は、相手の話を単に聞くだけでなく、その内容をさらに深掘りして次の話題につなげるのも得意です。
常に相手の気持ちを引き出し、しかもそれに寄り添う姿勢を見せるので、年上男性たちは「この子は自分を理解してくれる」と感じ、特別な存在だと認識する様子。
「聞き上手で共感力が高い」というスキルは、幅広い人間関係において信頼や好感を得るための武器になるのです。
おじさんキラーは、無邪気な笑顔や高度な会話術で男性陣を和ませる潤滑油のような存在。
相手を立てて年上男性の心をぐっと掴むのが、彼女たちの自然なコミュニケーションスタイルなのです。
ただ、おじさんキラー気質な彼女を特別扱いしてしまう男性たちが増えると、「なんであの子だけ……」と不満を感じる人ややる気を失う人が出てくることも。
もしも特別扱いが行き過ぎて職場環境に支障が出ている場合は、周囲と協力しながら適切な対応を取ることを検討しましょう。
おじさんキラーの行動を観察し、自分のコミュニケーションスキルを磨くきっかけにするのも一つの手ですよ。
Written by 糸野旬