「お局」がいる職場は、人間関係が複雑になりがちです。でも、自分が知らぬ間にお局になっていたら?
万が一の事態を防ぐヒントとして、お局扱いされる女性の特徴を確認していきましょう。
男性視点での「お局」や、セルフチェック項目も紹介しています。
もともと「お局」は、勤務歴が長いベテラン女性を指す言葉。転じて現代では、職歴の長さを武器に、キツい言動や意地悪な言動が目立つ女性を揶揄する言葉として使われています。
では、職場で「この人、お局だな……」と思われてしまうのは、いったいどのようなタイプの女性なのでしょうか。まずは、その主な特徴からチェックしていきましょう。
「〇〇しなさい」「〇〇はダメ」と、部下や後輩への指示や注意が強すぎる女性は、「お局だな」と思われる傾向にあります。
もちろん、時と場合によっては厳しい指導も必要ですが、それは普段の信頼関係があってこそ。口を開けば注意やお説教ばかりでは、相手も素直に受け取れません。
「〇〇してくれると助かるな」「もし〇〇だったら相談してね」など、ちょっとした言い方の工夫でグッと印象は変わりますよ。
文句や愚痴が多い人も、職場でお局っぽいと思われがちです。
仕事は時に理不尽なもの。文句や愚痴を言いたくなるのも珍しい話ではありません。
とはいえ、感情のままに文句や愚痴を言ってしまうのはNG。「職歴のわりに幼稚だな」と、周囲から冷めた目で見られてしまうこと必至です。
まったく文句や愚痴を言わないのは難しいかもしれませんが、相手や場所・頻度に気をつけるだけでも周囲に与える印象は変わるはずですよ。
人間関係には相性があります。たとえそれが職場でも、「この人は合わないな」と感じる人ができてしまうのは仕方のないことといえるでしょう。
だからといって、社内に派閥を作るのはおすすめできません。気の合う同僚や、逆らわない部下や後輩を周囲に侍らせる姿は、周囲から見るとお局そのもの。
本人の自覚の有無にかかわらず、派閥外の人に疎外感や威圧感を感じさせ、職場の雰囲気を悪くする元凶となることに……。
一見、女性従業員同士のパワーバランスには無関心のように見える男性社員も、お局がかもし出す不穏な空気はしっかりと感じ取っているものです。
ここでは、男性が、つい「この人、お局なんだな……」と思ってしまう瞬間について解説します。
「最近の子は礼儀を知らないから……」 「○○さん、男の人と距離が近すぎない?」
こんな風に、女性の同僚や部下の悪口を言ったり、女性全般を下に見るような発言をする人は、男性陣からお局認定されがち。
特に若い世代の女性を敵視する発言は、そのつもりがなかったとしても「嫉妬で悪口を言っているんだな」と思われてしまうため避けましょう。
男性社員をやたらと褒めたり、話しかけたりなど、過剰にこびを売るような言動も男性から「お局っぽい」と思われる原因になります。
前提として、普段から男女分け隔てなくコミュニケーションをとっている女性は問題ありません。
「お局っぽい」と思われてしまうのは、女性社員に対しては好き嫌いを前面に出しながら、男性社員に対しては全方位でこびを売っていくタイプの女性です。
性別で態度を変えるその本質を、男性は案外よく見ているものなのです。
中には、「わたし、実はお局になっているかも…」と不安になった人もいるのでは?
以下、お局度を測るポイントをピックアップしました。3つ以上「NO」になったら要注意! 普段の行動を振り返る必要がありそうです。
人の話を聞かず、自分の考えを押しつけるのはお局の大きな特徴のひとつ。
「いつでも正しいのはわたし」「わたしの言うとおりにすればいい」そんな自己中で傲慢な価値観が、言動から自然に漏れ出してしまうのです。
一方、キャリアを積んでもお局扱いされない女性は、例え相手が部下や後輩だったとしても常に人の話に耳を傾けます。
人を見下すことなく、必要とあれば相手の意見に従う柔軟性と余裕が、大人の女性としての魅力になっているタイプです。
「やってあたりまえ」 「そのくらいはできて当然」 部下や後輩の頑張りを認めず、感謝の言葉を伝えないのは、れっきとしたお局の特徴です。
相手のがんばりを当たり前だと思わないこと。 小さな成果でも見逃さず、ねぎらいの言葉をかけるのが上司であり先輩の務め。
「助かったよ。ありがとう」 「おかげでいい結果が出せたよ」 そんな感謝の気持ちをしっかりと伝えていますか?
誰かの悪口を言うのが習慣になっている人は要注意。
完璧な人間はいません。誰にでも長所と短所がありますが、短所にばかり目がいってしまい、黙っていられないのは典型的なお局の特徴。
特に、部下や後輩の悪口を言うのは、パワハラのイメージもついてしまうため、より悪印象です。
職場で人の悪口を言うのが癖になってはいませんか?
「親睦会よりもデートが優先なの?」 「新人は残業してなんぼでしょ」そんな、後輩や部下のプライベートを軽視するような発言も、お局ならではのもの。
仕事に誠実に取り組む姿勢は大切ですが、だからといってプライベートを犠牲にするよう強いるのは行き過ぎです。
本来であれば、後輩や部下がワークライフバランスをとれるよう配慮するのが上司や先輩の役目。
あまりにも人のプライベートを軽視していると、「あの人はプライベートが充実していないからやっかんでいるんだ」と思われてしまうことにもなりかねません。
「お局」というレッテルを貼られるのは、誰だって嫌なものです。
とはいえ、お局になるかならないかは自分次第。 万が一、いま「お局」と呼ばれていたとしても、普段の何気ない言動を見直すことで挽回することは十分可能です。
大切なのは、年齢や性別にとらわれることなく相手を思いやる心と感謝の気持ち。
これらを忘れずにいることで、「お局」とは無縁になるのはもちろんのこと、職場の人間関係全般を良好に保てるようになるはずです。
Written by やまだうめ