高学歴で高収入、おまけにイケメン。センスも良くて、おいしいお店も楽しい遊び場もたくさん知っている――絵に描いたような好条件のオンパレード、それがいわゆるハイスペック(ハイスペ)男性です。
女性なら一度はハイスペ男性とお付き合いしてみたい、あわよくば結婚も……! と願ったことがあるかもしれませんが、それはちょっと待って! いくらハイスペでも、結婚相手としてふさわしくない人も少なくないんです。
医師や弁護士など誰もが認めるエリートや、若くしてビジネスを成功させた起業家や経営者、とにかくイケメンでしかも仕事のできる上司などなどなど……。あなたならどんなハイスペ男性とお近づきになりたいですか?
ハイスペと言われるからには高収入であることは間違いなく、結婚すれば家計も安泰。休日には家族でお出かけなんかを楽しみつつ、平日は自分のための時間も確保できる――なんて、夢のような”勝ち組”生活をつい妄想しちゃいそうですよね。
でも本当に、ハイスペ男性と結婚すればそんな幸せバラ色な生活が待っているのでしょうか? 実は、そうとも限らない現実があるのです。
ここでは、どんなにハイスペでも結婚しないほうがいい男性の特徴を紹介します。
多くのハイスペ男性は自分がハイスペであると知っており、そうなるために相応の努力をしてきたという自信と自負があります。
それ自体は大変結構なことですが、それが他人に向けられたときに「努力をしないからあいつはダメだ」とか「どうせあいつは俺よりできない」などのように、他人を見下したりマウンティングしたりすることがあります。
仮にこうした男性と結婚すると、女性が何か失敗した場合は「だからお前はダメなんだ、俺が教育してやる」などと言い出しかねません。
プライドが高く、近い距離で付き合えば付き合うほどこちらが疲弊するタイプとも言えるでしょう。他人に対する思いやりを持てない相手と結婚すると、苦労します。
ハイスペ男性の多くは、とにかく多忙です。とにかく仕事が忙しく、なかなか家にいられない、休みも取れないという人も珍しくないでしょう。
夫婦で過ごすプライベートな時間をどれほど確保したいかは、お互いの価値観によるところではあるので一概には言えません。が、せっかく結婚するからには夫婦の時間を持ちたい、せめて休日くらいは2人でゆっくり過ごしたいと思うのではないでしょうか?
さらに子どもが生まれたら大変です。育児疲れでぐったりする妻を顧みず、ひたすら仕事に没頭する夫…… 想像しただけで家庭崩壊の音色が聞こえてきます。
完璧主義な人が多いのも、ハイスペ男性の特徴です。仕事を完璧にやり遂げる責任感やストイックさは見習うべきところがありますが、それを家庭に持ち込まれるとこれは大変。
ちょっと具合が悪くて家事をサボったものなら小言を言われ、料理をすれば味付けが俺好みじゃないと文句を言われます。さらに何か新しいことを始めたいと言い出せば「家のことしっかりできるならな」といちいち釘を刺される始末。
本人が完璧主義で何事もきっちりこなす性格なので、反論もできずにまた苦しい思いをするでしょう。私が悪いんだ…… と自分を責め続けると、精神的にも参ってしまいます。
完璧でなくてもいい、少しくらい適当でも、笑って楽しく過ごせるほうが結婚生活は絶対にハッピーなはずですよね。
ハイスペ男性がモテない理由があるでしょうか? いえ、ないですよね。そうです、ハイスペ男性はモテます。結婚には向かなくても、デートのお相手、ワンナイトのお相手としては申し分ないからです。
妻に一筋だからと、甘い誘いをすべて断ってくれるような紳士な人ばかりではありません。中にはモテる自覚がしっかりあって、それを巧みに利用して女遊びに興じるハイスペ男性も少なくないでしょう。
結婚してその悪癖が治るかどうかは個人差が大きいため、楽観視はできません。ハイスペ男性に近づきたい女性はそこら中にたくさんいて、男性もそれをまんざらでもないと思っている。この事実だけでトラブルの予感しかしませんね。
俺様ワンマン的ハイスペ男性の場合、他人の意見を聞く気がない場合があります。自分が間違っているとは少しも思わないからです。
仮にビジネスシーンでは、それもリーダーシップとしてプラスに働く場合がありますが、結婚生活ではそうもいきません。
妻の言葉に耳を貸さず、悩みに寄り添うこともせず、自分が正しいと信じて疑わない男性と、ずっと長く暮らしていけるでしょうか? ほとんどの場合、難しいと思います。
ハイスペでも結婚しないほうがいい男性の特徴を挙げてきました。もちろん本物のハイスペ男性は、今回挙げたようなことはしないでしょう。なので「ハイスペ=ダメ」と決めつける必要はありません。
ただ、「ハイスペだから即結婚したい」という思考回路だけは断ち切っておいた方が良いでしょう。
筆者も昔、お金持ちで仕事ができてリーダーシップの取れるハイスペっぽい男性とお付き合いしていたことがありました。が、暴力は振るうし束縛は激しいし人格攻撃はするしで、一緒にいてもとても心安らげる時間がありませんでした。あのまま結婚なんてしていたら、きっと心が死んでいたと思います。
結婚生活にお金はなくてはならないものですし、そのためにできるだけハイスペックな男性を選びたい気持ちはわかります。が、どんなにハイスペでも、一緒に生活できなくて早々に離婚…… なんてことになったら不幸でしかありません。
そんなことにならないよう、結婚相手は人柄を再重視して選ぶことをおすすめします。スペックは、後からついてきたらいいな、くらいに考えておくのが無難でしょう。
Written by 七尾なお