仕事でミスをすると、大きな声で部下を怒鳴りつける怖~い上司。
「申し訳ございません!」
「気をつけます!」
部下はその場で改心を誓いますが、実は“一時的”な効果にすぎません。部下のよくない部分をビシッと正すこと=部下を成長させると思ったら大間違いです。では、部下が伸びる上司とは、どのような人物なのでしょうか。この記事では「部下が伸びる上司の特徴」をご紹介します。
「短所」と「長所」は紙一重。そう認識しているデキる上司は、部下の個性を尊重するものです。大きな声で怒鳴ったり、自分の意見を押し付けたりすることをしません。部下の話に耳を傾けて、貴重な意見として受け入れます。
こうした上司の態度は、部下のやる気を引き出すことができます。たとえば、部下の意見が間違っていると感じたとき、すぐに否定してはいけません。「面白い意見だね」と受け入れてみましょう。上手くリスクを回避しながら、「試しにやってみよう」「1回やってみよう」とそっと背中を押してあげることで、モチベーションがアップします。
部下がミスをしたとき、「何をやっているんだ!」「いい加減にしろ!」と感情的に怒鳴っていませんか? ビシッと?ることも大切ですが、いつもガミガミと怒っているとあなたが期待しているような効果は得られません。
怒りそうになったときは、「なぜそうなったのか」「どうしてその考えに至ったのか」を深掘りしてあげることが大切です。ミスをした原因を明らかにすることで、次のミス防止に繋がります。頭ごなしに叱るより、ずっと部下は成長するはずです。
一生懸命取り組んだけれど、惜しくも失敗してしまったとき、あなたは部下にどのような言葉をかけますか? ビジネスでは結果が求められますが、部下を育てる意味ではその過程を評価してあげることが重要です。
まずは「〇〇の部分はよかった」「よく頑張った」と評価してあげましょう。そのうえで、「何が足りなかったのか」「次はどうするべきなのか」を一緒に考えてあげましょう。部下は自分の頑張りを評価してもらえたことに喜びを感じ、「上司についていこう」「上司の期待に応えたい」という気持ちが芽生えてやる気がアップします。ただし、言葉ばかりでなく、あなた自身の背中を見せることも忘れずに!
部下を大切に想っている上司は、部下を信頼しているもの。きちんとした仕事を任せる傾向があります。「まだ新人だから……」と雑用ばかり任せていませんか? しっかり仕事をお願いすることで、部下のモチベーションを管理することができます。
ただし、仕事を任せたら任せっぱなしの放任主義ではいけません。「最終的な責任は上司である自分が持つ」という考えのもと仕事を進めることが大切です。
自分のことを最優先に考えていると、つい足の引っ張り合いに……。上司に向かって自分の部下の悪口を言うなんて絶対にダメです。それでは仕事がうまく進まないだけでなく、職場の雰囲気が台無しになってしまいます。
もっと広い目で社内を見渡してみてはいかがですか? 自分のことはさておき、部下を評価してもらうことを考えることも大切です。よいところを徹底的にアピールして、「自分の部下を気に入ってもらう」根回しをすれば、育てた上司であるあなたの評価も自然と高まります。
部下の話をよく聞いてしっかりサポートする上司こそ、部下が育つ上司の鏡。自分自身の型にはめて、ガミガミと怒っているだけでは、部下はついてきません。
ただし、愛情をもってビシッと?らなければならないシーンもあります。たとえば、取引先に迷惑をかけてしまったときです。「ミスは誰にでもあることだから、いいよいいよ!」と優しい顔ばかり見せているだけでは、いつまで経っても部下はミスをしてしまいます。ときには部下を反抗期の我が子だと思って接することが大切です。「何が悪かったのか」「相手にどのような不快感を与えたのか」を気付かせてあげましょう。
Written by mook