離婚したいと考えた時はもう限界? 主な理由や解決策もあわせて紹介

「離婚したい」と思ったことはないでしょうか。夫が家事をしてくれない、妻が働いてくれないなど夫婦の間にはさまざまな不満が募り、放置しておくと離婚に至るケースがあります。本記事では離婚を検討中の方や離婚をしたくない方への対策方法をご紹介します。

離婚したいと考えた時はもう限界?

離婚したいと考えた時はもう限界?

「離婚するしかない」と考えたことはないでしょうか。離婚をしたいと考えてしまったらもう限界なのでしょうか。

この記事では離婚をしたいと思う理由や、離婚をしたいけどできない要素などをご紹介します。なかなか人には相談しづらいことですが、結婚生活でお悩みの方は参考にしてください。

離婚したいと思う主な10の理由

離婚したいと思う主な10の理由

離婚したいと思う理由は喧嘩が多い・思いやりを感じない・家事や育児をしてくれないなど、人それぞれです。

そのささいなすれ違いが積み重なり、我慢の限界だと感じてしまった時、離婚への思いを加速させてしまうことがあります。下記では離婚をしたいと思う主な理由を10個ご紹介します。

1:自分の両親の悪口を言った

「親しき仲にも礼儀あり」のようにたとえ相手の両親に何か原因があったとしても、相手の両親の悪口を言うのはあまり良い気持ちはしないでしょう。

自分の家族を否定されたことはささいなことでも、一度気になるとモヤモヤし続けることがあります。もし言いたくなったら「自分が言われたらどう思うだろう」とよく考えてみましょう。

また相手が自分の両親の悪口を言っている場合も賛同するのではなく「そんなことないよ」とフォローの言葉を入れるよう心がけましょう。

2:ささいなことで喧嘩が絶えない

夫婦喧嘩が絶えない場合、離婚をしたいと考えてしまうでしょう。たとえば、夫の雑な行動が気になる、妻の金遣いが荒い、今後の方針の違いなど喧嘩はささいなことで起こってしまいます。

喧嘩をするとストレスになったり、疲れを感じてしまい、その喧嘩の勢いで相手が傷つくようなことを言ってしまったりすると喧嘩は拡大し、収拾がつかなくなってしまうことがあります。

さらに喧嘩の頻度が多いと夫婦関係は良くない方向にいってしまい、結婚生活が限界だと感じてしまうでしょう。お互いに努力をし、改善できるように心がけ、前向きな人生を歩めるよう心がけましょう。

3:思いやりがない

思いやりとは相手のことを深く考え、気遣いを持って接することです。夫婦生活において思いやりがないと感じる場合、離婚の原因となってしまいます。

たとえば休日は趣味に没頭する、食後の片付けをしない、報告連絡相談ができないなど、まるで独り身のような行動をしている場合、相手はあなたへの不満を募らせてしまい、やがて共同生活への限界を感じてしまいます。

もし相手から思いやりがないと言われたら自分自身をよく振り返り、改善できるよう努力しましょう。

4:浮気を発見した

浮気を発見した場合、その時々の状況にもよりますが離婚となる可能性があります。相手のことが許せなかったり、また将来の子どもへの悪影響を考えたりなど理由はさまざまです。

しかし、腹が立つのはまだ相手への愛情があるからかもしれません。離婚は感情にまかせて勢いでするのではなく、一度深呼吸をし、落ち着いて考えることが大切です。また慰謝料の請求や子どもの親権についてなど夫婦間での話し合いが必要になってくるため、どちらにせよ決定を急がない方が良いでしょう。

5:モラハラやDVを感じた

モラハラやDVは精神的・または暴力的ないやがらせのことです。たとえば絶対に謝らない、仕事を辞めさせたり外部との交友を制限するなどが挙げられます。モラハラやDVは精神的にも辛い思いをしてしまい、それが限界に来た時、離婚となる可能性があります。

ただ夫婦喧嘩とモラハラ・DVは全く別物ではありますが、育ってきた環境が違うと何が正しいのか自分では判断がつかなくなることがあります。ネットで検索したり、信頼のある人へ相談するなどして、相手の行動はモラハラやDVに当てはまるのかよく考えてみましょう。

6:家事をしてくれない

共働きをする夫婦が増えてきていると言われています。しかし、そのような状況なのに家事の負担は片方に集中することがあります。

「やってほしい」と声かけをしても一時的だけだったり、結局何も変わらないという悩みを抱えてしまうこともあるでしょう。その非協力的な姿勢が続いてしまうと、離婚という決断につながってしまうことがあります。

結婚は生涯を共にするパートナーのため、どちらかが負担に感じたり、ストレスに感じてしまわないように気をつけましょう。

7:育児をしてくれない

育児をしてくれないとストレスが溜まり、結婚生活に限界を感じ、離婚したいと思う場合があります。

共働きの場合、子どもが生まれるとどちらかが仕事をセーブすることがあります。たとえ相手が専業主婦や時短勤務になったとしても2人の間にできた子どものため、互いにできることを協力しながら育児をすると良いでしょう。

また、相手が育児をしてくれているなら「ありがとう」や「ごめんね」と感謝と労りの気持ちを忘れないようにしましょう。

8:酒癖がよくない

酔うと人が変わったようになったり、飲み会で遅くなるのに連絡しないことが多かったりすると相手は不安に思ってしまいます。

周囲に迷惑をかけてしまっていることや、飲みすぎは病気になってしまう可能性も否めないため、冷静に話し合う場を設けましょう。それでもどうしても改善できない場合は、離婚も視野に入れておきましょう。

9:恋愛感情がなくなってきた

結婚生活が長くなってくると恋愛感情は徐々に薄れていくものです。ただ恋愛感情がなくなってきたから離婚という決断をするのは時期尚早でしょう。

恋愛感情がなければ終わりではなく、その恋愛感情が人生のパートナーとしての安心感へと変わってきてはいないでしょうか。

育児をしたり時間に追われていると2人で水入らずの時間もなくなってしまいます。たまにはデートをしたり、会話を楽しんだりワクワクするような時間を作ってみましょう。

10:収入が不安定

安定した低い月収より、不安定な収入の方が離婚したいという考えに至る場合が多いと言われています。

子どもがいたら十分な教育を受けさせる必要がありますし、住まいや生活など子どものことで協力して暮らしていくことになります。不安定な収入では満足した生活ができず、将来に不安を抱いてしまい、結婚生活を長く続けることは難しいと感じることもあるでしょう。

その場合、お互いに安定した収入を得られるよう努力していく必要があります。

離婚が決断できない不安要素7つ

離婚が決断できない不安要素7つ

もう限界だと感じ離婚をしたいと考えますが、離婚した後のさまざまな不安要素から離婚を決断できない場合があります。下記では離婚が決断できない不安要素を7つご紹介します。

1:周りからのイメージが悪くなる不安

「離婚をした女性」と周囲からの目が気になり、離婚を決断できないことがあります。結婚を祝福してくれた友人や家族、職場の人にはなかなか言いづらいでしょう。

自分の人生の主人公は自分ですから世間体などは気にせず、自ら幸せな生き方を探してみましょう。また周りはあなたが思っているほど、離婚のことは気にしていない場合もあります。

2:生活水準が低くなる不安

子どもがおり、時短勤務または専業主婦の場合、一時的に生活水準が低くなる可能性があります。

離婚時には子どもの養育費や財産分与などの金銭関係の取り決めはきちんと行いましょう。また、離婚後の生活に備え、公的支援制度をリサーチしたり、生活の収支の計算をきちんと行いましょう。

半年から1年程度は無理なく生活できるだけの貯金があるのが望ましいでしょう。

3:将来への不安

「離婚をして生活していけるのか」「新しい仕事を見つけることができるのか」など将来への漠然とした不安があり、離婚を決断できない場合があります。

もし、将来への不安があるのなら一度踏みとどまり、離婚への下準備期間を設けると良いでしょう。副業をして収入源を増やしたり、離婚想定し生活費用はどのくらい必要なのかなどメモすることで離婚への決断がしやすくなります。

4:精神的な負担への不安

相手がいるだけで生活に精神的なゆとりができます。離婚するとなると責任も増え、精神的な不安が大きくなるでしょう。「子どもに良い教育を受けさせたい」「経済的に苦労するのかな」などさまざまな不安が出てくるでしょう。

DVなどの危険がないのであれば離婚への検討は一旦保留にし、自分の力で生きていけるだけの強さを身につけてください。それが精神的安定にもつながるでしょう。

5:子どもへの負担への不安

離婚をする場合、子どもにも負担がかかってしまうでしょう。たとえば、子どもの姓が変わることによる学校での反応、片親と離れ離れになることによる影響、十分な教育費用を確保できるか、などです。

子どもが大きい年齢ならば子どもの意見も参考にしつつ、中学校から高校へ入学するタイミングで離婚するなど、子どもへの負担を抑えた離婚も検討しましょう。

6:トラブルが起こる不安

離婚が決定すると子どもの親権や住宅に関することなど、話し合いをしなければならないことがあります。もししっかりした取り決めがない場合、のちのち離婚後のトラブルを招く可能性があります。

子どもに関すること

離婚するにあたって、子どもの親権者を夫婦のどちらかにするのかを決めることになるでしょう。勢いにまかせて離婚するのではなく、子どもの養育・監護をどのように進めるのかを2人できちんと話し合いましょう。

また子どもが大きければ子どもの意思も尊重しつつ、皆が納得できるような判断をすることが大切です。

住宅に関すること

離婚が決まると、転居に伴い住民票の提出などが必要になります。

もし持ち家だった場合は、財産分与や住宅ローンについても話し合っておきましょう。離婚後もどちらかがその持ち家に住み続ける場合など、さまざまな状況を考慮に入れて検討します。

大きな金額が動くことなので専門的知識がない個人より、不動産の専門知識がある人へ相談をした方がトラブルを未然に防げるでしょう。

7:慰謝料を払わなければならない不安

たとえば相手が不倫をしたなどで妻または夫に精神的侵害を与えてしまった場合、慰謝料を請求されることがあります。もし自分に過失がある場合、慰謝料を払わなければならない不安から離婚に合意できないといった不安もあるでしょう。

離婚したいと思った際の解決方法7つ

離婚したいと思った際の解決方法7つ

離婚したいと思っても上記のような不安要素から、決断できないことがあるということが分かりました。下記では、そのような我慢の限界で離婚したいと思った際の解決方法を7つご紹介します。

1:自分が変わる

何か夫婦間で問題があり離婚したいと思った際、自分が変わることで離婚を回避できる可能性があります。もし離婚したくないという気持ちがあるのなら、あなた自身が妻や夫に歩み寄り、自分が変わる努力をするのも良いでしょう。

まめに連絡を取ったり、感謝の気持ちを伝えたり、家事を分担するなど、今すぐできることはあるでしょう。

2:妥協点を探す

離婚を回避するために、話し合いにより妥協点を探しましょう。

何もせず時が過ぎるのを待っていれば、問題は悪化する一方です。そのため話し合いが必要ですが、ダラダラと話し合うのではなく、お互いが歩み寄れるところはどこなのかを探すことが大切です。

たとえば夫の帰りが遅いのが不満なら、早く帰れる日を作り、子どもと遊ぶ時間を増やすなどです。「あなたがこう言ったから」などと責め合いにならないよう気をつけましょう。

3:話し合う

離婚をしたくないのなら話し合いで解決をしましょう。平行線になったり言い合いにならないよう少し時間を置き、お互い冷静に考える時間を作るのも必要です。

話し合いを行う場合は平日の夜に行わない、長時間の話し合いは避けるなど、翌日の仕事へ影響を与えないよう2人でゆとりある時間を作ってください。時間をかけて悪化した夫婦関係は同じく時間をかけてゆっくりと改善していきましょう。

4:相手の長所を探す

嫌なところが見えてしまうと、人間はそこばかりが気になってしまいます。そうすると「またあんなことして」など嫌なところばかりが目に入ってしまいイライラしてしまいます。

そんな時こそ相手の長所を探すようにしましょう。積極的に探さないと長所は埋もれてしまうものです。なるべく相手との間にポジティブな感情が生まれるよう長所探しをしてみましょう。

5:感謝を伝える

人間には「慣れ」というものがあり、普段相手がやってくれていることに対して感謝を伝えることが少なくなってきます。

夫が会社にいく、妻がお弁当を作ってくれるなど日常のささいなことで構いません。感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

人間は感謝されるとうれしいものです。お互いに感謝の気持ちを言い合える関係なら他人に対してもやさしい行動を取れるようになり、関係は改善していくでしょう。

6:改善しない状態で結婚生活を続ける

あえて改善しない状態で結婚生活を続けるという方法もあります。人間には育ってきた環境や考え方、ものの見方などさまざまな考え方があります。相手に対して不満に思っていたことも「そういう考え方もあるのね」と納得できるようになることもあります。

自分が正しいという気持ちは一旦捨て、大らかな気持ちでもう一度結婚生活を続けて様子を見ましょう。

7:別居をして一度距離を置いてみる

さまざまな問題があり、こじれてしまった関係はそう簡単には元に戻らない場合があります。

そんな時は一旦別居をするなど、物理的に距離を置いてみてはいかがでしょうか。離婚をすぐに決断するにはリスクもあります。

一度距離を置き、お互いについてよく考える時間を設けてみてください。それでも離婚という決断になったとしても、物理的距離を置くことで心や時間に余裕が生まれ、その後の人生がより良い方向へいくでしょう。

離婚をするメリット5つ

離婚をするメリット5つ

嫌いになった人と無理に生活を続けて、ストレスや我慢を限界になるまでしていると心身共に悪影響を与えてしまうことがあります。下記では、離婚をするメリットを5つ紹介します。

1:体調面が改善される可能性がある

合わない人・嫌いな人と無理に生活を続けているとストレスなどにより体調面にも支障をきたしてしまいます。疲れやすかったり、お腹が痛くなったりさまざまな症状が出てくるでしょう。そんな体調面の不調が、離婚をするとすっきりと改善されることがあります。

こういった体調面の症状は無自覚の場合もあり、自分でも気づいていないこともあります。限界だと感じる前に、時に自分自身とゆっくりと向き合える時間を作り、自身を労ってあげることも大切です。

2:精神的に改善される可能性がある

相手に対して嫌だと思っていたり、合わないと感じている場合、離婚が成立することで、精神的に楽に感じられるでしょう。

合わない相手と生活を共にしていると、住居にリラックスできる空間がなく、ストレスは日々募ってしまいます。距離を置くなどの物理的なことではなく、戸籍から夫婦との関係を終わらせることで気持ちもスッキリすることもあります。

3:新しい人と出会える可能性がある

離婚をすれば独り身なので新しい人と恋愛がしやすくなります。離婚をすれば堂々と交際ができ、新しい素敵な人を自分から積極的に探しにいくこともできます。

いろいろな変化から相手と合わなくなってくることもあるでしょう。そんな時は限界まで我慢せず、新しい未来を想像する前向きさも大切でしょう。

4:自分の感情に正直になれる

離婚をすると精神的にも物理的にも相手からの抑圧から開放され、自分の感情に正直になることができます。相手から束縛され、相手の顔色を伺い、我慢していた生活の中で自分自身を閉じ込めていたからです。離婚をきっかけにして自分自身に正直になれる場合もあるでしょう。

5:自分の時間を楽しめる

結婚していると相手のことも考えながら生活をしていきます。しかし離婚をすれば、好きな時間に起きたり、寝たり、どんな食事をして、どんな趣味をしようと縛られるものがなくなるでしょう。

こういった開放された生活をしていくなかで自分のために使える時間が増え、新しく事業を始めたり、資格を取得したりと離婚を前向きに考えて生きやすくなります。

結婚生活に限界を感じたら離婚以外の解決方法を試してみよう

結婚生活に限界を感じたら離婚以外の解決方法を試してみよう

離婚したいと考えた時についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。離婚をしたいと思う原因は人それぞれですが、離婚の決断は早まらず、ゆっくり考えることも必要でしょう。

感情にまかせてすぐ離婚するのではなく、上記で紹介したような一旦距離を置く・自分が変わるよう努力する・感謝の気持ちを言うなど、さまざまな解決方法を検討してください。

結婚生活に限界を感じていても行動していくうちにいつの間にか「離婚しないで良かった」と思う時が来る可能性もあります。

Written by miichikin

なんやかんや円満な夫婦の特徴7つ ▶

miichikinの他の記事を読む